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Bus stop

作者: 姫宮 雅美

短い文章なので耐えて下さい。

挿絵(By みてみん) 

「ひゃっ」

 水滴でぬれた窓ガラスが、オレのほほに触れた。

 はっとして目覚める。いつのまにか雨が降り出していた。

「ピーン♪ 次は終点 独古加野どこかの 駅前です。 ピーン♪」

 女性のきれいな声が車内に響く。(テープだけどもね)

 バスは駅の一つ前の停留所をすぎた所だった。(いけねー、寝過ごした)

 あわてて時計を見る。「23:04」(あた~。やられた)

 暖房のよくきいた車内。そして、まっすぐな道に街路樹が規則正しく並んでいる単調な風景――。

 いや、それよりも会社での残業づかれがオレを眠りにさそいこんだらしい。

 乗った所から3っ目で下りればよいのだが、とうとう終点まで来てしまった。

(だれもオレを起こしてくれなかったのか)なんて他人のせいにしたりする。

 車内を見わたしてもオレの他はバスの運転手しかいなかった。

(こんな時間じゃバスはもうないな)

 さて困ったことである。まさかもどってくれとはいえないし、どうしたらよいのだろうか。

 ふと上を見ると「次おります」の押しボタンが目に入った。

(もしかすると運転手は、オレが乗っていることに気付かず駅を通り過ぎて車庫までいってしまうかもしれない)

 オレはそのボタンを押そうとしたが、とまどった。子供のころ終点でおりるとき、ボタンを押して笑われたことがあった。(いやだ。いやだ)しかし他には運転手がいるだけである。

 でも乗るとき運転手の顔をチラッと見たが、人の秘密を簡単にばらす性格のように思えた。

 仲間の運転手に終点でブザーをおしたことを、いうに違いない。それに寝すごした事を知ったら、もっとその話に拍車がかかるかもしれない。

 思い切って自分の存在をしめそうとした。わざとせきをしてみたりする(気付いただろうか?)

(まーこれで駅で止まってくれるだろう)オレは一応安心した。問題はどうやって家に帰るかである。 和

(タクシー乗れるだろうか)さいふに相談してみることにした。な、なんと20円しかないではないか。(ガーン)これでは、バス代もはらえない。(どどうしよう)

(運転手に土下座でもしてゆるしてもらおう)まったくはじのうわぬりである。

 バスは終点の駅に近づいた。

 オレはゆっくりと運転席まで歩いていった。

「あの~」

 運転手におそるおそる声をかけた。

 返事がない。

 顔をのぞきこむ。

 運転手は気持ちよさそうに寝ていた。まるで何の心配事もないように……。

「ピーン♪ 終点 独古加野どこかの 駅前です。まいどご乗車ありがとうございました。なお、お降りのさいは、お忘れもののないよう……」

 バスは最終電車を待つ人々でいっぱいの駅舎につっこんでいく。

 雨はいつのまにか雪に変わっていた。





 如何でしたか?


 意味が分からない場所が沢山有ると思います。

 私にも判別不明なのです。

 恥ずかしい限りです。


 判る範囲で、軽く解説しますと、


 主人公のモデルは完全に「私」です。こういう性格です。今でも大差はありません。

 人間不信も大概ですな。プロのドライバーを舐めきっていました……当時の私は。

 うじうじしていて引っ込み思案の小心者……虐めないでね。


 そして、バスは降りるときに精算するシステムです。整理券を取るタイプですね。前から乗って前から降りる。いなかのバス会社です。

 都会に出て、先に料金を払うバスに乗って面食らった記憶があります。真ん中から乗ってとか……後ろからとか……いなか者には都会のバスは敷居が高すぎる! 今でも忌避してしまいます。

 最近は'Suica'とか‘パスモ’でも乗れるのですね。ワケわかんないや。


 バスの時間も「23:04」に走っているのかしらん? いなかだと、もっと早い時間に打ち止めでっせ。

 財布に20円しか入ってないのも、凄い話です。

 「残業」とか言ってるから社会人なのでしょう。バイトかも知れませんが……バスに乗るときは財布ぐらいは確認しましょうや。


 そして、主人公は何処から何処に向かっているのだろう?

 帰宅している印象ですが、駅に向かうバスに乗っている。仕事場の停留所から乗って、3番目の停留所で降りれば良いのですね。近い近い! 歩け! もしくは自転車で通え! って距離です。

 この物語は、駅の一つ前の停留所から終点までの一区間の間に起こった話なのですが、都会であれば1分も掛からない距離だったりする。

 色々と矛盾を含んでいるのです。

 もっと頑張れ! 高校時代の自分!


 文末に何故か書かれた「和」の文字。

 この文字に、どのような意味があるのか見当付かないのです。

 解読不能です。

 他の文字は汚い筆跡で殴り書きなのですが、この「和」だけはしっかりキッチリと書かれていました。

 謎ですな?


 最後には駅舎にバスが突っ込んでますが……都会の駅では、あり得ませんね。

 こういった事故の対策は出来ていそうです。

 いなかの小さな駅舎なら、あり得ますが……ワンマンのバスが走る時間では無いかなと思う。

 しかも、駅舎には人は殆どいないですよね。居てもホームに立っている時間です。


 自分自身へのダメ出しはこれぐらいで終えましょう。


 あ、感想や評価は必要有りません。(^_^)v

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