第四十四話「体育祭⓪」
第四十四話公開中!
超短いです。後々の内容の関係で区切りを考えた結果短くなりました。
今日は箸休め程度に読んでください!
連絡先交換という一つの「研究」が完了した後、蒼奈はすぐに次の観測環境の話題を振った。
「春馬くん、新しい論理に基づく次のデータ収集環境だけど、来週から体育祭の練習が始まるよ」
「体育祭……集団での非論理的な活動。俺の旧論理では、最も排除すべき非効率だった」
「以前なら、即座に拒否だったよね。でも、新しい論理ではどう?『集団での非論理的な楽しさ(G_{group})』という未観測の巨大な利益を得るために、集団行動というリスク(R_{group})を許容する?」
春馬は、一瞬だけ目を閉じて考えた。彼の中で、母の「ゼロからの獲得」という言葉が響いた。
「……俺は、『幸福度の最大化』という目標のため、集団行動というリスク(R_{group})を容認する。体育祭の未観測データの収集は、義務として遂行する」
春馬は、感情的な動機を論理的な義務に変換することで、体育祭への参加(または協力)という、人生最大の集団イベントへの参加を決意した。
「やった!じゃあ、新しい研究は、『体育祭における集団の楽しさという利益の観測』だね!共同研究者として、よろしくね、春馬くん!」




