明日への鼓動
ここんとこ、PC版Skylimへ旅に出ていました。
アポリアのある政府筋から特命をいただきまして、ある計画を私の相棒である桔梗屋とともに遂行してきました。
その作戦名は――「プルンプルン作戦」
しかし、力及ばず。NPCの顔は真っ黒になるは、最終目的のプルンプルンは失敗するはで散々。
桔梗屋は能天気に、
「お代官様、プリンプリン作戦はプリンでもお作りになるのですか? レシピは何人分ご用意いたしましょう?」
などと的外れな回答ばかり。
しまいには、煉獄の地獄へ人を引き入れて……あ、すまねえ、私の勘違いでした。
桔梗屋は、
「今後は内容にします!てへぺろ!(・ω<)」
を連発し、結果として何一つ内容が固まらないまま作戦は終了。
反省会では、
「お代官様、プルンプルンは夢のままのほうが美しいのです」
などと詩人めいたことをぬかす始末。
……次回こそは成功させる。
プルンプルンは必ず揺らす。誰にも邪魔はさせぬ。
◇ ◇ ◇
――桔梗屋・後日談
あの「プルンプルン作戦」から数日、お代官様はずっと黙っておられた。
私は考えた。
たしかにNPCの顔が真っ黒になったのは、私の責任かもしれない。
だが、黒いのも渋くて良いではないか。
むしろ海外のインディー映画のような味わいがある。
プルンプルンについても、物理的揺れは失敗だったが、
お代官様の胸の内を揺らすことには成功していた――と、私は信じたい。
それに、作戦中に見たお代官様の背中は、まるで戦国の大名のように堂々としていた。
あの背に従うのなら、失敗すらも誇らしい。
……とはいえ、次こそは成功をお見せしたい。
私は新たな計画書を書き始めた。
タイトルは「プルンプルン2.0」。
サブタイトルは――「今度は揺れる」。
お代官様の笑顔を思い浮かべながら、私はキーボードを叩いた。