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SF作品

課せられた使命


スパーン!


「グァ!」


「何しているのだ?」


私は見ていたファッション誌の背表紙で殴られた頭に手を添えたあと涙目のまま、直立不動の姿勢になり答える。


「潜入する星のファッション誌を読んでおりました」


「フン、お前のような成績下級者が此の雑誌の星に送られる訳が無いだろうが。


此の雑誌を送って来た諜報員も此の雑誌を送った後、行方不明になっているんだからな。


送られる事の無い星のファッションに気を取られていないで、お前が送られるだろう攻略中の星の事をもっと良く調べろ。


分かったか?」


「はい!」


私は暗黒星雲大帝国諜報学校の生徒。


っていっても、教官が言ったように成績は下から数えた方が早い。


だから卒業したら派遣されるところは現在攻略中の星。


そんなの嫌だ!


私はそこから我武者羅に頑張り、諜報学校を首席で卒業。


「良いか、此の地球と言う星には過去100年の間に、十数人の諜報員を送り出した。


しかし全員が任務中行方不明となっている。


それだけに任務中に殺される可能性が高い、それを肝に銘じて任務に励むように」


「分かりました!」


諜報学校を首席で卒業できたお陰で私は、送られて来たファッション誌の星、地球に派遣された。


派遣されてから2年後、私は行方不明になる。


地球の諜報機関に拉致されたとかじゃなくて、自分から任務を破棄して。


そして私は今、あるファッションブランドの会社の一員。


此の会社の創立者は地球に最初に送られた諜報員、そして会社の幹部社員全員がそのあと地球に派遣されて来た諜報員。


あのファッション誌も此の会社の物。


創立者で会社の会長で最初の諜報員いわく。


「あんな暗い緑一色の国になんて帰りたく無い、此の色とりどりのカラーを自由に使える星を攻略なんて、絶対に阻止する。


それが此の会社に課せられた使命だ」





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― 新着の感想 ―
アンマンマンさん、こんにちは。 「課せられた使命」拝読いたしました。  昔読んだ、星新一のショートショートを思い出します。  やりたい夢ができたとき、人は一生懸命になることができるのでしょう。  …
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