8.洞窟の主
吾輩は猫であった。ふとしたきっかけで異世界転生してしまい、人間として生きている。こんな吾輩の異世界ライフをとくとご覧あれ。
村で防衛に当たっていた冒険者達は快く迎えてくれて、連戦を終えた冒険者達を休ませた。
未だ、村には時折アンデッド達が襲撃に来る。
村の兵士と冒険者が力を合わせて撃退しているが切りがない。
それもそのはず、視界全てがアンデッドで染まるほどの数が森の奥には居るからである。
ギルドの依頼は村の防衛とモンスターの討伐だが、討伐については検討が付かない。
儀式について調べに行ってもらっても居るので、期待したいものだ。
村に残った冒険者達はできる事をやるだけである。
1日ゆっくりと休養を取り万全の状態に戻る冒険者達。
吾輩もその1人であるので、前世との回復力の差に驚きを隠せない。
次は森の奥にある洞窟へ向かう事にする。
この洞窟にも儀式の形跡が残っていると思われる。
村の近くの祭壇の魔法陣の様に破壊することが出来れば状況も変わるかもしれない。
サビには手に入れた魔石を持たせている。
これが進展に繋がることを願いミケ達は洞窟を目指す。
森の奥と言っても半日も掛からずに辿り着ける距離である。
途中で出くわすアンデッドを退けながら進んでいく。
昼前に村を出発し、夜が更ける頃に洞窟前へと到着する。
夜が明けるのを待つため、洞窟前に陣取り野営をする。
交代で見張りを立てながら休憩を取り、何事もなく朝を迎える。
洞窟に入ると中はひんやりとした空気が漂っている。
ミケ達は松明に火を付け洞窟を進む。
しばらく進むと開けた場所に出る。そこには魔法陣が描かれていた。
サビが魔石を魔法陣の中心に置くと魔法陣が光り出したのだ。
どうやら、ここの儀式の要もこの魔石らしい。
サビに魔力を込めるように指示する。
サビは慎重に魔石へと魔力を注ぎ込むと、辺りを眩い光が覆うのであった。
しばらく経っても光は収まらない。どうやら何かが起こりそうだ。
そんな時である。魔法陣が光を失っていくと同時に洞窟全体が揺れ出す。
地面が割れて何かが這い出て来る気配を感じる。
ミケ達は臨戦態勢に入り、何かが現れるのを待ち構える。
徐々にその姿を現す何かは、巨大な蛇の様な生き物である。
見た事もない程の巨体で洞窟からはみ出すほどの大きさだ。
サビは何かに気付くように声を上げる。
どうやらあの巨大蛇について何か知っているようだ。
なんとアレはこの世界とは違う世界から来た生物らしいのだ。
この世界に来た際に力の殆どを失い、弱っている所を封印されたという。
しかし、力を取り戻すため復活し、封印から解かれたようだ。
今は弱っているため倒すのは容易であるらしい。
ミケ達は一斉に巨大蛇に攻撃を仕掛ける。
しかし、これまでの戦闘とは次元が違った。
1人また1人と倒れていく仲間達。
吾輩とサビもボロボロになりながら戦い続ける。
もう限界かと思った時であった。
どこからか光が放たれると、巨大蛇が苦しそうに呻き声をあげだす。
どうやら村の近くにある祭壇で手に入れた魔石をサビが魔力を注ぎ込んだ事により、神器へ変化していたようだ。
サビは巨大蛇に向かって、ありったけの魔力を注ぎ込んだ。
その光は更に輝きを増し、洞窟内を明るく照らすのだった。
すると巨大蛇は苦しみ出し、次第に力を失っていく。
ついには地面に横たわり動かなくなったのだ。
魔力を使い果たし倒れ込んだサビを横目に、ミケが様子を見にいくと息絶えていた。
どうやら倒したらしい。しかし、こちらの被害も甚大である。
これでようやくアンデッド達の暴走も止まるだろう。
急いで村に戻り、確認をすることにした。
村に着く頃には日が落ちて夜になっていた。
まずは兵士と冒険者達の所へ向かい報告をする。
すると、村に向かってくるアンデッド達が戻っていくのが見えたという。
どうやら儀式の破壊は成功したようだ。
これで村も安寧を取り戻すだろう。
しかし、巨大蛇を倒した際に手に入れた神器は壊れていた。
サビが魔力を大量に使ったので、その反動で壊れたのかもしれない。
翌日、アンデッド達の暴走が収まったのかを確認すべく、以前アンデッド達と戦った場所まで向かう事にする。
偵察が目的なので足の速い者だけで様子を見に行く。
通常なら数日かかる所を、夜通しで移動したため1日と少しばかりで到着した。
以前見た光景は、視界全体に広がるアンデッドの群れであったが、今はその気配すら感じられない。
気配探知の魔法でも範囲内にモンスターの気配を感知しなかった。
移動中もアンデッドと遭遇するも、敵対行動は取ってこなかった事も含め考えるに、暴走は収まったのであろう。
偵察に来ていたミケ達足の速い冒険者は、一早く喜びを分かち合うのであった。
急いで最初の村に戻り、教会に避難している者達を含め全員を呼び出す。
偵察結果を報告すると、喜ぶ冒険者達とやっと訪れた安堵感に泣き崩れる村人達とで反応の落差が見られた。
村人達はここから復興を行わなければならない。
教会一つの村では厳しいため、村の若者が代表して街に復興の要請を行いに行くことにした。
翌日、街まで一緒に行動した村の若者とは入り口で分かれて、ミケ達はギルドへ依頼達成の報告をするために冒険者ギルドへ向かう。
受付に依頼達成の報告をし、報酬を受け取る。
一応、気にかかっているので、依頼のあった村の復興についても提言する。
1人100万パラムを手にして、冒険者達は喚き立っている。
ある者は酒場で豪勢に散財する者、あるものは装備を新調する者。
ミケもサビもそのどちらでもなかった。ただ蓄えておく、それだけである。
今回の騒動の不審者は一体何者だったのだろう。
別の世界の存在の封印を解く程の知識、見捨てておく事は出来ないが、足跡を追う事はまず無理であろう。
次の機会があれば消さねばならないだろう。
吾輩が転生して生きているこの世界で、安心して過ごすためにも。
AIにより作成しているため、前後の関係値を全く気にしないでストーリーが進んでいきます。作成してる私自身も驚きを感じます。
この違和感を楽しんでもらえると幸いです。