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5.異変

吾輩は猫であった。ふとしたきっかけで異世界転生してしまい、人間として生きている。こんな吾輩の異世界ライフをとくとご覧あれ。

普段は人を襲う事は無いはずなのだが。

戦争が始まってしまい後回しになっていたが、ミケはサビの貧相な装備を整えることにした。

ローブの下には軽い鎖かたびらを装備させ丈夫な鱗のズボンに靴を履かせた。

頭には木の実の空で出来た軽い兜を被らせ、その上からローブのフードを被せた。

杖も新調したかったが、サビによるととても魔力のこもった魔石を使った杖とのことで、今までにこれ以上のものを見たことがないらしい。

街は今も緊張状態で、兵士達は交代で一日中見張りを行っている。

この街の均衡は獰猛な動物も居なかったので見張りは必要なかったのだが、全ては戦争が悪い。

冒険者ギルドの依頼のも偵察依頼が多くなっている。

敵も密偵を放ってきており、敗戦したことをよっぽど根に持っているらしい。

他の都市よりもこの小さな商業都市にご執心である。

ミケは二度と戦争に参加したくないので、お金を貯めて旅に出たい。

何だったら森に住んでも良い。動物の方が人間よりも温厚で話が通じるためである。

ただいざという時の資金は用意しておきたいし、サビのこともなんだか見捨てられない。

サビは表情が豊かな方ではないが安心できる存在だから。

そのためには依頼をこなして報酬で稼ぐしかない。

今日は近郊にある沼地の調査依頼を受けることにした。

さすがに沼地という立地上、敵さんも居る可能性は低いと考えたためである。

沼地は足場が悪く、底なし沼や泥地もあり戦闘は避けたいところだ。

ミケ達は慎重に歩を進めるが敵の気配は感じられず、ゆっくりと探索を進めて行く。

しかし油断は出来ないため、時折気配探知魔法を使って周囲を警戒している。

しばらく歩くと何か動くものが見えたので行ってみることにしたのだ。

そこには1匹のスライムが居たのである。

スライムとは打撃耐性のある液体状のモンスターで、討伐依頼が出ても初心者冒険者では到底太刀打ちできない。

冒険者のランクによって討伐制限がかけられている程である。

スライムはこちらを敵と認識したのか襲いかかってきたので、サビが素早い動きで魔法を繰り出しダメージを与えている。

しかし魔法耐性が高いため決定打にかけているようだ。

ミケは後方から剣で切りつけながらサビに支援魔法をつかうように指示を出す。

するとサビはスライムから距離を取り、ミケに支援魔法を掛ける。

ミケがスライムに突きを入れ、剣から魔法を撃ち出すとスライムは大きく跳ねて動かなくなった。

どうやら倒したらしい。さすが吾輩だ。

この調子でどんどん進んで行こう。

スライムを倒すと、次の場所に移動することにした。

しばらく歩くと沼が見えてきたのでここで少し休憩を取ることにした。

沼地には沢山の野生動物が生息しているようで、あちこちにモンスターの気配がする。

ミケ達は気配探知魔法で周囲を警戒しつつ体力を温存するのだった。

それからしばらくして、そろそろ帰ろうかということになり帰路についた時だった。

突如大きな咆哮と共に巨大なドラゴンが現れたのだ。

ドラゴンはこちらを威嚇するように雄叫びを上げると、炎のブレスを吐いてきたのだ。

ミケ達は慌てて逃げ出すが、炎に焼かれて沼地は干上がって焼け野原になった。

しかし幸いにもミケ達に大きな被害はなく無事に逃げ切ることに成功したのだ。

だが、これは始まりに過ぎなかった。


ミケ達が冒険者ギルドに戻ると、皆が集まっており何やら揉めていたようだ。

話を聞くところによると、近隣の村や街にモンスターの大群が押し寄せているらしく、このままではこの街も危ない。

そこでこの街の冒険者ギルドから緊急依頼が発令されたらしい。

内容は、近くの村の防衛とモンスター討伐である。

報酬は1人あたり金貨で100万パラムと破格の値段だ。

ミケ達は受付でそのクエストを受注することにしたのである。

出発の準備を済ませると街の外に集合した。

今回の敵はスケルトンやゴーストなどのアンデッドモンスターの群れらしい。

普段は人間を襲うことのない種族だが、最近になって突然暴れ始めたようだ。

ミケ達は慎重に進んで行くことにしたのだった。

1時間ほど歩くと目的の村にたどり着いた。

村の入り口には見張りの兵が立っており、ミケ達は兵に事情を説明した後、村の中に入ることができたのだった。

村は酷い状況だった。建物は破壊され燃やされて住める状態ではない。

村人たちは教会に逃げ込んだようだ。ミケ達も急いで教会に向かうことにした。

教会の中は避難してきた人で溢れかえっており、とても入れるような状況ではなかった。

仕方がないので外で待つことにしたのだ。

しばらくすると、教会の中から子供の泣き声が響いてきた。

中を覗いてみると、10歳ぐらいの男の子が泣いており怪我もしてる。

近付いていき、話を聞くと彼の親が男の子の弟を探しに行ったまま帰ってこないという。

ミケ達は村人に許可を貰い、彼の親を探すことにしたのである。

村の外を出て周囲を探すことにする。

しばらく歩くと小さな祠が見えてきたので行ってみることにした。

中を覗いてみると奥に人影が見える。どうやら女の子のようだ。

彼女に声を掛けると、彼女は驚いた表情でこちらを見た。

話を聞くと彼女はこの村の村長の娘らしい。

彼女の話では最近になって突然モンスターが襲ってきたらしく、村はすでに壊滅状態なのだそうだ。

今はこの祠に隠れているのだが、食料も水もなくこのままではいずれ飢え死にしてしまう。

そこでミケ達に助けを求めてきた。ミケ達は彼女を助け出すことにした。

祠から帰る途中。スケルトンと遭遇するもサビの魔法で次々と倒していく。

村に辿り着き教会へ連れていく。村長は娘との再会に歓喜していた。

だが村の置かれた状況は変わっていない。

村の兵士達に尋ね、モンスターの現れた方角を探索することにする。

ミケ達の行動についてくる冒険者たちもいた。また、村の守りを固めると言う者も居たため二手に分かれた。

モンスターが現れた方角を探索していると小さな村が見えてきた。

村の中に入ると、村人達が助けを求めてきたので話を聞いてみると、突然モンスターに襲われたらしい。

近くの洞窟に魔物が住み着いてしまったようで困っているという。

ミケ達は村人達の願いを聞き届けて洞窟へ向かうことにしたのだ。

洞窟の入り口に到着すると中からは獣の唸り声が聞こえる。

どうやら中に居るのはかなり凶暴なモンスターのようだ。

ミケ達は慎重に進んで行くとそこには巨大な狼のようなモンスターが居たのである。

名前はヘルハウンドと言い、とても危険な相手だ。

ミケ達が戦闘態勢を取ると、ヘルハウンドは飛びかかってきた。

それをサビが素早い動きで回避し魔法を放つと、ヘルハウンドは悲鳴を上げて怯んだ。

そこにすかさずミケが剣で切りつけると、モンスターは地面に倒れ伏した。

倒したのかと思い近付こうとしたその時である、突然起き上がって襲い掛かってきたのだ。

どうやら仕留め損なったようである。

その後も何度か攻撃するが、なかなか致命傷を与えられず苦戦していた時のことだった、サビが突然、杖を構えて詠唱を始めたのである。

次の瞬間、ヘルハウンドは炎に包まれていた。

どうやらサビは炎の上位魔法を使ったらしい。

しかしヘルハウンドは火の耐性を持っていてダメージはあたらないものの動きが制限されている。

ミケ達はサビの上位魔法に驚きながらも、足止めを喰らっているヘルハウンドに急いでトドメを刺した。

その後、村人達に洞窟から魔物を追い払ったことを報告するため、村に戻った。


AIにより作成しているため、前後の関係値を全く気にしないでストーリーが進んでいきます。作成してる私自身も驚きを感じます。

この違和感を楽しんでもらえると幸いです。

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