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3.組織

吾輩は猫であった。ふとしたきっかけで異世界転生してしまい、人間として生きている。こんな吾輩の異世界ライフをとくとご覧あれ。

仲間を得た吾輩だが、ペット捜索の行方は如何に。

そんなことを考えながら休んでいると、いつの間にか昼になっていたようだ。

辺りを見回す限り特に変わった様子もないようだが一応確認だけはしておくべきだろうと思い、重い腰を上げ辺りの索敵を行うことにした。

しばらくすると、前方から何かが近づいてきた。

それは大きな檻のようなものであった。

どうやらここが目的の場所で間違いないらしい。

入り口らしきところ付近に人影が出てきたことに気付いたのである。

よく見るとその人物は全身黒ずくめの男であり、手には槍のようなものを持っているようだ。

明らかに怪しい雰囲気を漂わせているが、とりあえず様子をみることにしたのだ。

するとその男はこちらに気付かぬ様子で檻を運んできた男と話をしている。

話が終わると檻を運んできた男は来た道を歩いて帰っていった。

黒ずくめの男は檻を確認すると、建物の中に入っていった。

何人か仲間らしき者たちが出てきて檻の中のものを連れて行った。

黒ずくめの男は勘が鋭いのか、吾輩達に気付いた様子で近付いてくる。

吾輩たちは撤退も考えたが、様子を見ることにした。

壁の陰から黒ずくめの男が、仲間とおぼしき者達に聞こえないくらいの声で話しかけてきた

その声は意外にも優しいものだったため、少し驚いたものの警戒を解くことはせずに、そのまま話を続けることにする。

彼は自分のことを冒険者ギルドの潜入者だと名乗った後、ある依頼について説明してくれたのである。

その内容とはこの街の裏社会を支配している組織の壊滅ということだった。

どうやら、その組織というのがかなり大規模らしく構成員もかなり多いようだ。

そしてその中でも特に注意すべき人物が数名いるようだ。

そのうちの1人がこの建物の奥にいる人物らしい。

それを始末するのを手伝って欲しいとのことだった。

ちなみにその人物の名前はまだ分かっていないらしいのだが、おそらく幹部的な存在なのだろうと思う。

まあ、とりあえず行ってみるしかないだろうと思い、潜入することにしたのだった。


建物の入り口には見張りと思われる人物が立っているため、バレないように裏口から侵入することにした。

中に入ってみると薄暗い廊下が続いていたので慎重に進んでいくことにする。

しばらく進むと広い空間に出たので一旦足を止めることにする。すると奥の方から足音が聞こえてきた。

どうやら誰かがこちらに向かってきていると思った直後のことだった、突然現れた人影によって奇襲をかけられたのだ。

咄嵯の判断で避けることはできたものの、完全に避けきることは出来ずに肩のあたりに切り傷を作ってしまった。

痛みとともに鮮血が飛び散るのが見えたが、今はそんなことを気にしている場合ではない。

すぐに体勢を立て直すと魔法を放つ。敵が怯んだ隙を狙って一気に距離を詰めると、そのまま腹部に一撃を加えてやった。

相手はその場に崩れ落ちるようにして倒れた。

これで安心だと思った矢先のことだった、今度は背後から殺気を感じたのである。

急いで振り返ると、そこにはもう一人の敵が立っていたのだ。

そいつは大きな斧を持っており、こちら目がけて振り下ろしてきたのだった。

奇襲に体が追いつけず、背中を縦に切られ、かなりのダメージを受けてしまった。

振り返りざまに剣を薙ぎ払い、相手の腕を落とす。倒れた敵に止めを刺し倒れ込む。

すると、そこへ例の男がやってきたのである。彼は吾輩の傷を見るとすぐに応急処置を施してくれた。

おかげでなんとか一命を取り留めることができた。

その後、しばらくは安静にしているように言われたので、大人しく従うことにした。

次の作戦を考えることにしたのだが果たして無事にここから抜け出せることができるのだろうか。

そしてサビはというと、いつの間にかいなくなっていたのだった―


吾輩はミケである。今はとある組織のアジト内に侵入しているところだ。

目的はペット捜索のはずだったが、今はとある組織の壊滅に協力しているのである。

今回は単独行動ではなく仲間と共に来ている。

その人物というのがこの女性、名前はサビというらしいのだが素性についてはよく分からないことが多い人物だ。

まあ別に詮索するつもりもないから良いのだが。

しかし潜入の最中、突然に居なくなってしまった。

彼女はどこへ消えたのだろう、むしろ最初から彼女は存在していたのだろうか。


しばらく休息を取り、怪我もある程度回復し準備ができたので、先に進むことにする。

するとそこはかなり広い空間になっていたのだ。

おそらく何かの実験場のようなものなのだろう。辺り一面に血が飛び散っており肉片もこびりついている。

ここを調べても無駄だろうと考え次の場所へ向かう事にした。

それからしばらく歩いていると前方に大きな扉が見えてきた。

すると突然、サビが話しかけてきたのだった。どうやら居ない間に色々と調べてきてくれたらしい。

この先にはかなりの強敵がいるから注意しろ、ということだ。

正直言って実感が湧かないというのが本音だったりする。とりあえず心の準備だけはする。

覚悟を決めて扉を開けるとそこはかなり広い空間になっていたのだ。

奥の方に人影らしきものが見えることから察するに、おそらくあれが今回のターゲットなのだろう。

しかしここからだと距離があるため攻撃がしかけられないので、もう少し近づかなければならない。

近付くにつれ現すその姿は、まさに異形そのものだった。

それはまるで巨大な蜘蛛のような姿をしていたのだ。

しかもかなりの大きさである。かなりの強敵であることが窺えるだろう。

だがここで怯むわけにはいかない。

覚悟を決めて一気に距離を詰めるとそのまま攻撃を仕掛ける。

まずは手始めに魔法を放つと見事に命中させることに成功したものの、あまりダメージは与えられなかったようだ。

すぐに反撃を受けてしまう。しかし、これくらいの攻撃なら避けることは容易だったので難なく避けることができた。

サビは遠距離から攻撃魔法で援護してくれる。

黒ずくめの男も槍で攻撃するが、硬い甲殻に攻撃が弾かれてしまう。

黒ずくめの男は突きから払いに攻撃方法を変え、ミケの援護する。

ミケは二人の攻撃に怯んでいる蜘蛛の腹を目掛け剣を指す。

足と比べると柔らかく刃が通った。

そのままの勢いで傷口目掛けて魔法を撃ち込む。

蜘蛛は大暴れしてし、近距離に居るのは危険だ。

一旦距離を取り様子をみる一同。

大暴れ後は動きが鈍っており、逃げ出そうと天井へと糸を吐く。

すかさず黒ずくめの男が糸を薙ぎ払い動きを止める。

ミケは頭目掛けて剣を振り下ろす、が、しかし頭部は硬く剣は弾かれてしまう。

その後サビの放った魔法により炎に包まれ、床をのた打ち回る。

その際、ミケは暴れている足に引っ掻かれ腕を怪我してしまった。

ミケも距離を取り、魔法でサビに加勢する。

やがて暴れていた蜘蛛も動かなくなり、何かが焦げる臭いと共に瓦解する。

黒ずくめの男はミケの傷の処置をして、幹部らしき蜘蛛の一部を拾い、去っていった。

サビはミケを見つめて少しだけ口の端を釣り上げた。

これで一件落着かと思いきや敵に騒ぎが知れ渡り、大きな声を掛け合いながらこちらに向かってきている。

この場は逃げることを優先し、建物から出る羽目になってしまった。

途中敵に遭遇するも回避に専念し、なんとか逃げ切ることができた。

危うく死ぬところだった。全くだ。まあでも、とりあえずこれで一件落着ってところだろうか。

それにしてもあの蜘蛛みたいな奴強かった。3人掛かりでなければ死んでいただろう。

そんなことを思いながらも、スラム街から離れ一旦休憩することにした。

ふぅ疲れたぁ〜、やっぱ戦闘って疲れるわ~、ほんまもう勘弁してほしいですわ~と、か思いつつも、今日のところは休むことにした。

主目的であるペット捜索は続けるつもりである。

サビと待ち合わせの約束をしてから別れ、宿でゆっくりと休んだ。


翌日、サビと合流して再びスラム街へ向かう。

昨日侵入した建物に目的を忘れてきているからだ。

昨日の今日で組織はまとまっていないのだろう、侵入はいとも簡単にできた。

実験場から繋がる下へ降りる階段の先から声が聞こえていたのだ。

地下へ向かうと、たくさんの動物たちが檻に入れられてる。

ミケは1匹づつ話しかけて落ち着かせ、檻の鍵を開ける。

動物たちはミケ達に大人しく付いてきており、難なく外へ出ることが出来た。

ミケ達は大行列を作りながら冒険者ギルドへ向かい、依頼を1件1件確認していった。

捜索を出されているペット達をギルドへ引き渡し報酬をもらう。

その他の動物たちを連れて街の外の森へと行く。

もう捕まらないように念をして動物たちに別れを告げたのだった。

今回の報酬は3000パラム。討伐依頼の方がよっぽど稼ぐことが出来る。

割の合わない仕事に、金にもならない慈善事業を行ってるので生活はいつもカツカツである。

AIで作成しているため、前後の関係値を全く気にしないでストーリーが進んでいきます。作成してる私自身も驚きを感じます。

この違和感を楽しんでもらえると幸いです。


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