12.討伐依頼
吾輩は猫であった。ふとしたきっかけで異世界転生してしまい、人間として生きている。こんな吾輩の異世界ライフをとくとご覧あれ。
一方、港町では一見変わったことが催されていた。
それは町中で小さな宝石を売っているのだ。
その宝石は光に当たると七色に光る性質を持っているらしい。
町の住民が買い求めていく光景が、ちらほら見かけられたようだ。
しかし、それはただの装飾品ではない事をミケ達は知る事になる。
それはとある町で起きた出来事。
ミケ達はある依頼を受けて、港町から少し離れた町へとやって来た。
依頼内容は町の周辺で目撃されるようになった魔物の駆除である。
その依頼主はこの町の町長だった。
ミケ達が依頼を受けた時には既に冒険者が何人か向かっていたはずだが、次々とやられていったという。
そこで腕の立つ冒険に依頼をしたそうだ。
ミケは町長から話を聞くとすぐに現場へ向かう事にした。
そこは森の中で、木々が鬱蒼としている場所であった。
確かに魔物の気配を警戒しつつ奥へ進んでいくと、突然魔物が飛び掛ってきた。
しかし、それは見慣れたゴブリンであったので、難なく倒す事が出来た。
すると今度は反対側から何かが来る気配を感じる。
ミケは振り返り身構えるとそこにはオークがいたのである。
それも3体だ。
3体同時は流石にきついだろうと判断して、一旦距離を取る事にしたのだが、その瞬間にもう1体が襲い掛かって来たのだ。
しかも不意打ちで避けきれず腕を噛まれてしまった。
ミケはすぐにそのオークを振り払い、体勢を立て直す。
幸いにも噛み傷は浅く出血も少ないが油断はできない状況だった。
3体とも巨体ではあるが、その動きは素早く、攻撃を躱すのに手こずっていると1体が逃げていくのが見えた。
ミケは追いかけようとはせずに、残りの3体の相手に集中する。
2体の攻撃を避けつつ、反撃を試みるもなかなか上手くいかない。
そんな時である、突然魔物の動きが鈍ったのである。
よく見ると足元が凍り付いていた。
サビの魔法だ。サビは氷結魔法も得意としているから、敵の足元を凍らせて動きを封じてくれたのだ。
おかげで動きが鈍ったオーク2体に仕留める事ができた。
そして残った1体のオークと対峙する事になったのだが、これもサビの援護により倒す事ができた。
こうして3体とも無事に倒す事が出来たミケ達は、更に森の奥へと進んでいく。
目的の魔物は、オークなんかとは比べ物にならないほど強いと聞く。
傷を治療し油断せずに前進するミケ達。
しばらく進むと、突然視界が開けてきた。どうやら森を抜けたようだ。
そこは辺り一面草原が広がっている場所であった。
そして視線の先には巨大な魔物の影が見える。
おそらくあれが今回のターゲットだろう。
ミケ達はその魔物へ向かって走っていくと、それはまるで恐竜のような姿であった。
しかし、ただの恐竜ではない事は一目瞭然だ。
何故なら背中には4枚の翼が生えていたからだ。
そうこの魔物こそ今回の依頼の討伐対象、ワイバーンである。
ミケ達はその巨体に一瞬怯んだが、すぐに戦闘態勢に入る。
まずはサビの魔法によって魔物の動きが鈍る。そこにすかさず攻撃を加える。
しかし、なかなか致命傷を与える事が出来ない。
すると今度はミケが身体強化魔法を使い一気に間合いを詰める。
そして魔力を込めた斬撃を繰り出すも浅い傷しか与えられなかった。
しかも反撃で尻尾による攻撃を食らってしまう始末だ。
そんな時、再びサビが魔法で援護してくれる。
おかげで助かったのだが、このままでは埒が明かないと思ったミケは奥の手を使う事に決めた。
それは魔法剣だ。剣に魔力を纏わせる事により属性を付与する事ができる、更に強い一撃を与えられるのだ。
ミケは再び間合いを詰めると、ワイバーンに向かって剣を振るうのだった。
すると先程までとは明らかに違う動きで回避行動を取るワイバーン。
どうやら魔法剣を警戒しているようだ。
その後も何度か攻撃を繰り出すが、一向に当たる気配はない。
そこでサビは魔法により足止めをする事にした。
氷結魔法により翼を凍らせる。しかしワイバーンの力は強く、羽ばたきで凍った部分を砕いてしまったのだ。
一気に間合いを詰めて、渾身の一撃を繰り出すワイバーン。
ミケは体に大きな傷を受ける。
サビがすぐにミケに回復薬を飲ませて、体制を整える。
ワイバーンはこの好機を逃すまいと追撃を仕掛けてくる。
鋭い爪による攻撃を連続で放ってきている。
慌てて避けるが、バランスを崩してしまうミケ。
そこに容赦なく襲い掛かってくるワイバーンだったが、間一髪サビの魔法により防ぐ事ができたのである。
魔法剣が敵をかすめない以上、魔法で応戦するミケ。
さすが冒険者達を屠ってきた強敵である、ミケとサビの魔法を易々と避けていく。
ミケとしては、何とか地上戦に持ち込みたい。
そこでサビにある提案をしてみる。
サビは魔法でワイバーンを光の鎖で拘束する。
ミケは剣に炎を纏わせて、ワイバーンの足元目掛けて剣を振り払う。
すると凄まじい火柱が上がるのである。これはミケが編み出した技である。
これにはワイバーンも堪らずバランスを崩して空から落ちてしまった。
すかさずそこへ斬撃を加えると、翼の1枚に傷を負わせる事ができた。
しかし致命傷には程遠いため、再び起き上がり飛び立とうとしている。
そこで今度はサビが風魔法を放ち、飛べなくなるように皮膜を狙う。
そしてミケは魔力を込めた斬撃を繰り出す。
すると今度はワイバーンの翼が切り落とされるのである。
これでもう飛ぶ事は出来ないだろう。
後は地上にいる限り、攻撃を避けられる心配はなくなったのだ。
ミケとサビは一気に畳み掛ける事にした。
まずはミケが剣に魔力を込めて斬りかかる。
しかしこれは避けられてしまったため、そのまま横薙ぎに振るうと今度は命中はしたようだ。
更にサビの魔法により足元が凍り付くと、動きが鈍るワイバーン。
その隙を突き、ミケは渾身の一撃を食らわせる。
更にサビの光の鎖の魔法でワイバーンの動きを封じることに成功した。
そしてトドメとばかりにミケが剣に魔力を込めると刀身が眩い光に包まれた。
この技こそ、魔法剣第3段階の威力である。
ミケはそれを一気に振り下ろした。
すると光の刃は一直線にワイバーンを分断した。
その結果、ワイバーンを仕留める事ができたのである。
こうしてミケ達は、依頼を達成する事ができた。
依頼の達成を伝えるために一部の部位を持ち帰り、町長へ報告した。
町長は町を挙げて喜び、宴が開かれた。
その夜ミケ達は町一番の酒場で祝杯をあげた。
しかし、今回の依頼はこれで終わりではなかった。
数日後にまた同じ依頼が出されたのだ。
今度はオークの上位種らしいので、少し手ごわいだろうと思うミケであった。
ミケ達は再び町へとやってきた。
今回はオーク上位種の討伐依頼である。
前回同様強敵なので油断はできないと気を引き締める2人。
まずは町の住民から情報を得る事にした。
すると最近森の奥でオークの上位種達が目撃されている。
また、その付近から光る宝石が発見されており、町の外の人間が拾い集めていたそうだ。
ミケ達は話を聞き終わると森の奥へ進む事にしたのである。
森の奥には開けた場所があり、そこにはオークの群れがいた。
その数の多さに圧倒されつつも戦闘態勢に入るミケ達だったが、オーク達に動きが見られない。
そこでサビの魔法により足を凍らせると1体がバランスをくずし倒れたのだ。
すると他の個体はこちらに気付き、一斉に襲い掛かってきた。
ミケは必死に攻撃を避けながら反撃の機会を伺う。
そして、サビの上位魔法の詠唱が終わった。
上空に巨大な氷の柱が出現したかと思うと、そこから無数の氷柱がオーク達目掛けて降り注いだのである。
その一撃により半数以上を倒す事に成功したのである。
残った個体も手負いの状態ではあるものの、脅威であることに変わりはなかった。
そんな時である、突然地面が大きく揺れたのだ。
何事かと思い辺りを見渡すと、そこには巨大な魔物の姿があった。
それは体長5メートル以上ある、巨大オークであった。
その威圧感は凄まじく、まるで生きているかのような錯覚さえ覚えたほどだ。
そしてミケ達を見つけると襲い掛かって来たのである。
すかさず魔法攻撃で応戦するミケだが、巨大オークには通用しなかったようだ。
すると今度はサビが氷の刃を放つもこれも効果はないようだ。
そこでミケは剣に魔力を込めて斬りかかる事にしたのだが、それも弾かれてしまう始末である。
そんな時である、サビがオークに向かって弱体魔法を放ったのだ。
すると突然オークの動きが鈍ったのだ。どうやらサビの魔法は効果があったらしい。
その隙を突いてミケは渾身の一撃を食らわせる。
しかし傷を付けるには至らなかったようだ。
そんな時である、突如大きな地震が起こったのだ。
地面が大きく裂けて巨大なワームが現れたのである。
しかも1体ではなく複数体いるようだ。
巨大オークと巨大ワームの群れに挟み撃ちにされてしまったミケ達。
この状況をどう切り抜けるか、頭を悩ませるのだった。
ミケ達はまず巨大ワームの群れを倒す事にした。
しかし、いくら攻撃しても致命傷を与える事が出来ない。
そんな時である、サビが水魔法を放ったのだ。
すると突然巨大ワームの1体が苦しみ始めたのである。
どうやらサビの魔法は効果があったようだと喜ぶミケだったが、その喜びも束の間、なんと別の巨大ワームが襲い掛かってきた。
しかも2匹同時にである。
ミケとサビは必死に抵抗したが、遂に追い詰められてしまう。
絶体絶命の状況だったがその時である、突如現れた人物がいた。
それは、なんと冒険者ギルドのマスターだった。
マスターは剣を抜き構えると巨大ワームを一刀両断にして見せたのである。
これにはミケ達も驚いたようだ。
だが今は喜んでいる場合ではない、急いでこの場を離れなければならないのだ。
しかし、時すでに遅しであった。
別の巨大ワームに行く手を塞がれていた。
そこへマスターが駆けつけミケ達に逃げるように指示を出す。
しかし、そうはさせまいと巨大ワームは一斉に襲い掛かってきたのだ。
すると突然、上空から光の矢が降り注いで来たのだ。
その攻撃により1体は倒せたものの、残りはまだ健在であった。
そんな時である、今度は別の冒険者達がやって来たのである。
どうやらこの森にオークの上位種が生息しているという情報を聞きつけやって来たらしい。
そしてミケ達の危機的状況を知り助けに来てくれたのだそうだ。
そのおかげで何とか窮地を脱する事が出来たのである。
その後、ミケ達は森を出るまでの間、必死に逃げ続けたらしい。
そしてなんとか町に戻る事ができたそうだ。
しかし、この依頼は失敗扱いとなってしまったようだ。
というのもオークの上位種が確認できなかったためだそうだ。
そのため報酬は支払われず、さらに違約金を支払う事になったという訳だ。
結局、あの巨大ワームは何だったのかは不明のままで終わっている。
そんな時である、擦れ違いざまに黒い影がこう言ったのだ。
お前さん達、今回は運が良かったようじゃな、と。
ミケは驚きつつ辺りを見渡してみたのだが、そこには誰もいなかった。
一体誰の声だったのか疑問を抱きつつもその場を後にするのだった。
次の日になり、依頼失敗による違約金の支払いや報告をするために冒険者ギルドへ向かった2人だが、受付嬢にこう告げられたのだ。
どうやらあの巨大ワームは討伐対象だったらしいのだが、その情報を得たのが昨日だったらしく、ギルドマスターも事前には知らなかったそうだ。
つまり、ミケ達は偶然にも運良く、冒険者ギルドの皆のおかげで難を逃れたというわけだ。
それを聞いてゾッとする2人だったが、同時に疑問も湧いてきたのである。
なぜあの巨大ワームの情報が無かったのかという事だ。
そこで受付嬢に尋ねてみる事にしたのだが、どうやら最近になって現れた魔物らしいのだ。
そのため情報が不足しているというのだ。
そんな時にまたあの黒い影の気配がした。
今度ははっきりと声が聞こえたのである。
お前さん達、今回は運が良かったようじゃな、と。
ミケ達は驚きつつ周囲を見渡すのだが、やはり誰もいなかったのである。
しかし、この声こそがあの巨大ワームのものであると確信した2人は、改めてギルドマスターに報告する事にしたのだった。
するとギルドマスターも驚いたようですぐに調査隊を編成する事になったようだ。
そして数日後、ついに討伐隊が組まれる事になり、ミケ達も同行する事となった。
そのメンバーはベテラン揃いであり、ミケ達の他にも多くの冒険者が参加していた。
今回の出立には調査隊の副隊長も同行する事になり、万全の状態となったのだ。
そして遂に決戦の時がやってきたのである。
ミケ達が到着した頃には先立していた討伐隊が既に戦っており、激しい攻防が繰り広げられていた。
しかも優勢なのは討伐隊の方であり、徐々に相手を追い詰めているようだ。
そんな時である、突然巨大ワームの動きが変わったのだ。
まるで怒り狂ったかのような暴れっぷりを見せ始めたのである。
これには皆驚きを隠せなかったようだ。
一体何があったのかと疑問に思っている間に、巨大ワームが討伐隊に向かって襲い掛かってきたのだ。
これには皆慌てふためいたものの、すぐさま体勢を整え迎え撃つ事にしたのだった。
しかし、巨大ワームの力は凄まじく、次々と倒されていく討伐隊の面々。
このままでは全滅も時間の問題だと思われたその時である。
ついに討伐隊の隊長が動き出したのだ。
彼の名はレオと言い、討伐隊で1番の強さを持つ人物である。
そんな彼が剣を構えて巨大ワームの前に躍り出たのだ。
巨大ワームは、そんなレオに対して容赦のない攻撃を繰り出してくる。
しかし、彼はその全てを剣で弾き返してしまったのである。
これには討伐隊の面々も驚きを隠せなかったようだ。
そんな中でもレオは冷静だったようで、巨大ワームの攻撃を次々と無力化していくのだ。
そしてついに巨大ワームの懐に入り込む事に成功したのである。
そこからは一瞬の出来事であった。
なんとレオの剣が光り輝き出したと思ったら、次の瞬間には巨大な光の刃が出現したのだ。
そしてその光輝く刃は巨大ワームの体を一刀両断にしてしまったのである。
これには討伐隊の面々も大歓声を上げずにはいられなかったようだ。
こうして巨大ワームを無事に倒す事に成功したミケ達だったが、まだ終わりではなかった。
今度はオークの上位種が現れたのだ。しかもかなりの数である。
しかし、こちらも負けじと応戦する討伐隊の精鋭達により徐々に追い詰められていったのだ。
そんな時である、突然空から巨大な火の玉が降ってきたのだ。
その威力たるや凄まじく、あっという間にオーク達を焼き尽くしてしまったのである。
これには皆呆然としてしまう。
どうやらこの火の玉はギルドマスターによるものだったらしく、ミケ達は改めて感謝の言葉を述べる事にした。
そしてそのまま町へと戻る事になった。
こうして生き延びた討伐隊の面々と、ギルドマスターは町長へ報告を終え、依頼完了の証明をもらい、港町へと戻っていった。
冒険者ギルドへより討伐報酬をもらう。巨大ワームの討伐報酬を受け取り、ギルドを後にした。
今回の討伐隊では、ギルドマスターの活躍により、オークの上位種も討伐をしたため冒険者ギルドとしては両方の依頼の達成をしたことになる。
町の人から聞いた光る宝石を集める人々も気になることだが、何か事件になっているわけではないので良しとすることにした。
今、港町で出回っている光る宝石は町の付近で集められたものだろう。
しかし、その光る宝石があんな事態を起こすとはこの時は知る由もなかった。
AIにより作成しているため、前後の関係値を全く気にしないでストーリーが進んでいきます。作成してる私自身も驚きを感じます。
この違和感を楽しんでもらえると幸いです。




