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11.少女

吾輩は猫であった。ふとしたきっかけで異世界転生してしまい、人間として生きている。こんな吾輩の異世界ライフをとくとご覧あれ。

ある日の事である。

一人の少年が冒険者ギルドへやって来たのだ。

少年は冒険者志望の少年だったらしく、登録をしたいのだという。

だがギルドマスターはその申し出を断った。

理由は簡単で少年の年齢だ。

まだ12歳にもなっていない子供に危険な仕事をさせる訳にはいかない。

しかし、少年は諦めきれないようで食い下がる。

するとギルドマスターは仕方がなく条件を出した。

それは1週間だけ冒険者見習いとして働いてみる事である。

その期間中、問題がなければ正式に登録する事になった。

そして翌日から少年は冒険者ギルドで仕事を始めた。

最初は簡単な雑用や薬草採取などをこなしていたのだが、徐々に難しい依頼も任されるようになっていったようだ。

1週間が過ぎる頃には少年もすっかり一人前の冒険者になっていた。

そして正式に登録を済ませた少年は、後にミケ達と共に依頼を受ける事になる。

ある日、少年の幼馴染である少女がギルドへやって来た。

どうやら少年を探しに来たらしいが、生憎と今はいない。

少女はがっかりした表情を浮かべていたが、すぐに立ち直り別の用事があると言って帰っていった。

そして数日後の事である。

今度は少年が冒険者ギルドに駆け込んできた。

何やら慌てている様子だったので話を聞く事にしたのだが、その内容は驚くべきものだった。

なんとあの少女がいなくなったというのだ。

しかも町中を探しても見つからないらしい。

ミケ達はすぐに捜索を開始したのだが、結局見つからなかった。

その後も必死に探し続けたものの、手がかりすら掴めなかった。

そして数日後、少年がギルドへ慌ててやって来た。

どうやら少女の手掛かりが見つかったらしい。

しかし、その話を聞いてミケは嫌な予感がした。

それは少年の顔色が悪い事に気付いたからである。

話を聞くと少女は既に亡くなっているというではないか。

死因は不明だったが、状況から考えて誰かに殺された可能性が高い。

ミケ達は少女の身元を調べる事にした。

しかし、何も出てこない。それどころか彼女の存在自体がなかった事になっているようだ。

まるで最初から存在しなかったかの様に。

ミケは疑問に思うが今はそれどころではない。

少女を死に至らしめた者を突き止める必要があったからだ。

だが、手掛かりが全く見つからないまま時だけが過ぎていくのだった。

そんな時だった。ある人物がミケ達の前に現れたのは。

それは一人の老人だった。老人は自らを賢者と名乗り、ミケ達に情報を提供する代わりに仲間になって欲しいと言ってきたのである。

そしてミケ達はその申し出を受けた。

老人は少女を死に至らしめた犯人を知っているらしく、その場所まで案内してくれた。

そこは町外れにある廃墟だった。

どうやら昔、貴族が住んでいた屋敷らしいが、今は誰も住んでいない。

その庭は荒れ果てており不気味な雰囲気が漂っている。

そんな屋敷の地下室に少女はいたそうだ。

だが既に息絶えているという。

一体誰が少女を殺したのだろうか。

ミケ達はその犯人の足跡を捜すために、地下室を調べる事にした。

すると床に魔法陣が描かれている事に気付く。

どうやら召喚用の魔法陣のようだ。

少女が何故そんな所にいたのかは不明だが、今はそれどころではない。

この魔法陣が何か関係しているに違いないと考えたのだ。

そして魔法陣を調べていると突然光り始めたではないか。

光が収まるとそこには一人の人物が立っていたのである。それは見覚えのある顔だった。

そう、死んだはずのあの少女だったのだ。少女は生きていたのである。

ミケ達は驚きながらも少女に話しかけたのだが、少女は何も喋らない。

それどころかこちらを敵視しているようだ。

仕方なく戦闘態勢に入るが、少女は魔法を使ってきた。

その威力は凄まじく、一撃で吹き飛ばされてしまう程だ。

このままではまずいと思ったのか、サビが前に出た。

サビは少女の攻撃を躱しつつ距離を詰めていくと、一気に飛びかかる。そしてそのまま組み伏せたのである。

少女は必死に抵抗していたが、やがて大人しくなったようだ。

どうやら落ち着いたようだと判断し、拘束を解いてやる事にした。

少女は自分の体をまじまじと見回している。そしてようやく自分が生きている事に気が付いたようだ。

ミケ達は少女から事情を聴く事にしたのだが、少女は自分の名前以外何も覚えていなかった。

仕方なく冒険者ギルドへ戻り、少女の身元を調べてもらう事にしたのだ。

数日後、調査結果が出たとの連絡が入ったので再び冒険者ギルドへ向かう。

結果を聞きに来たのはミケ達だけではなかったようで、他にも何人かいるようだ。

受付嬢が資料を持って来たので確認してみると、どうやらあの少女は孤児だった。

どこかの施設で暮らしていたらしいのだが、そこで何かが起こったのは間違いないだろう。

ミケ達は受付嬢から少女の身元を預かる事にした。

そして少女を連れて宿屋に戻る事にする。

少女はミケ達に敵意を向ける事なく大人しくついてきていた。

どうやら本当に名前以外の記憶を失っているようだ。

とりあえず今日はゆっくり休む事にしようと考えた。

翌日、少女は目を覚ますとすぐに外へ出て行ってしまう。

ミケ達は後を追いかけると、少女は町外れにある廃墟へと向かって行った。

どうやらそこに何か用があるらしい。ミケ達も後を追った。

廃墟の中へ入ると、そこには一人の老人がいた。賢者と名乗った老人である。老人は少女を見ると驚いた表情を浮かべる。

そして少女は老人に向かって何かを呟いた後、抱き着いたのだった。どうやら知り合いのようだ。

老人は少女の頭を撫でると優しく語りかける。すると少女は涙を流し始めたではないか。

一体どういう事なのかと思っていると、老人がこちらに気付いたようだ。

老人は少女を落ち着かせてから話し始めた。

少女が何故ここにいるのかという事や、どうして死んだはずなのに生き返ったのかなど疑問は尽きないが今は話を聞くしかないだろう。

そしてミケ達は老人の話に耳を傾ける事にしたのである。

老人は少女の事を色々と話してくれたのだが、ミケ達にはその殆どを理解する事は出来なかった。

ただ一つ分かった事があるとすれば、あの少女は普通ではないという事だけだ。その異質さは魔法陣から現れたところを見ただけで分かる程だった。

しかし、だからと言って放っておく訳にはいかない。

このまま放置すれば、再び悲劇が起こるかもしれないからだ。

ミケ達は老人から犯人の心当たりを聞いた。

どうやら、この屋敷の元の持ち主の没落貴族だと言う。

なにやら屋敷を没収された後も地下室で実験を繰り返していて、その際に少女が実験体として捕まってしまったという。

実験熱心な没落貴族は行方不明になり、少女の遺体だけ地下室に残されていた。

老人は少女とは面識があり、少女の行方が分からなくなった際に気配探知魔法でここへ辿り着いた。

仲の良かった少年も気にしているだろうが、何せ記憶喪失で少年の事も覚えていないだろう。

今の話を元に、再び地下室へと向かうミケとサビ。

先日は魔法陣が光り出し、少女が召喚されたのだが。

魔法陣を詳しく調べてみることにする。

ミケは魔術関連には詳しくないので、サビに調べてもらうことにする。

サビは魔法陣を調べた後、訝しげな表情でミケの前に立ちこう言う。

よく分からなかった。と。

実のところ、サビも魔術体系に詳しい訳ではない事は、アンデッド暴走事件を思い出せば分かったのだが、それでも何か掴めるのではないかと思い、頼んだのだった。

とりあえず、不穏な魔法陣は破壊するに越したことはない。

サビが魔力を使えば、暴走する可能性もあるので、ミケが何やら怪しい液体で魔法陣の模様を溶かし始めた。

何も全部を消す必要はないので、円陣になっている部分を中心から外へ向かって消すだけでも効果が無くなる。

ミケも良く知らない謎の液体は、以前に行った都市の密偵事件の際に、女性からもらったものである。

いざというとき、と言う事だったが、いざが今になるとは思わずにポタポタと垂らしていく。

魔法陣の一部が溶けた事を確認すると、サビに魔力を流してもらう。

完全体ではない魔法陣は、魔力を流しても反応しないことくらいは、ミケでも知っていることだ。

歯車の1個が無くなった時計のようなものだろう。動力が空回りするので発動自体しない。

サビが魔力を流しても、全く反応がなかった。

魔法陣の破壊は良しとして、次に辺りを見回す。

何の研究をしていたのか全く理解できないが、大量の資料が綺麗に整理されて置いてある。

ここで実験を繰り返していたものは狂人かもしれないが、性格的には整ってないと気が済まないタイプだったのだろう。

消えた実験者、生き返って記憶を失った少女、自称賢者、少女と仲の良い少年、どこか繋がりそうでどこにも繋がらない。

実験資料からも何の手がかりも見つからなかった。

ただ、実験者は蘇生の研究を行っていたであろう記述は何度も見かけた。

何かが原因で亡くした誰かを蘇らせたかったのであろう。

この世界では死体のある死に対しての復活は可能である。

魔法と言う万能力が存在するのだ。

しかし、無からの復活は出来ない。それは新たな生を創り出す作業と同じことである。

だから召喚と言う方法を用いて生を呼び出す方法を用いる。

つまり、この実験報告から導き出される結論はこうである。

少女は前に存在していた少女とは別物。

そして少女の記憶は無理矢理植え付けられたもので、元の少女の記憶の一部。

少女と知り合いの老人は気付いているかもしれない。

今の少女にとって、若き冒険者の少年は見知らぬ人物。

つまり前に存在していたはずの少女は既に消えてしまったということだ。

少女の事は老人に任せて、冒険者ギルドへ報告に行く事にする。

ミケ達は老人に声を掛けて、その場を去っていった。

ミケ達が冒険者ギルドへ戻ると、若き冒険者が鬼気迫る勢いで声を掛けてきた。

ミケは少年を落ち着かせ、なだめる様に話を始める。

少年が最初に報告してきた通り、少女は亡くなっていた。

その後、魔法陣により召喚された少女に似た存在に記憶の一部が植え付けられた。

今は、少女の知り合いの老人に託してきた。

少女は少年の事を覚えていない。その記憶は移らなかったからである。

話を聞き終わると、少年は涙を流しその場で膝をついた。

事情を聞いていたギルドの職員は少年を抱きかかえ椅子に座らせた。

皆の前で話したし、改めて報告もないだろうとミケ達はその場を離れた。

AIにより作成しているため、前後の関係値を全く気にしないでストーリーが進んでいきます。作成してる私自身も驚きを感じます。

この違和感を楽しんでもらえると幸いです。

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