1.転生そして異世界ライフ
現代日本でごく普通に生活をしていた吾輩(猫)は不運なことに事故で一生を終えてしまう。
目が覚めるとそこは別世界にいるのだった。異世界に生まれて十数年、吾輩はこの世界をAIという神にも等しい存在に与えられた使命を、果たして行くのであった。
吾輩は猫である。名前はまだない。
そんな吾輩であるが、数日前にマタタビ精霊を追いかけて走り回っていたらトラックに轢かれてしまった。
これは本当にたまたまだったのだが、運が悪かったというかなんというか。
何にせよその結果、中世ヨーロッパのような世界に転生してしまったのである。
正直言ってここ最近の生活はかなり不満だらけであった。
現代日本で生まれ育ち、1年間生きてきた記憶と猫格を持ったままこのファンタジー世界に投げ込まれたのだ。
いや、べつに不満をぶちまけたいわけではない。
ただ、ちょっとした偶然で死んでしまった結果がこれでは、少しばかり納得がいかなかっただけだ。
しかも、誇り高き猫だった吾輩にはこの人間の身体は窮屈すぎる。
動きも鈍いし、人間どもと一緒にいるだけでストレスが溜まるわ、毛もないから夏でも暑いわ汗が不快感を招くわ。
それでも我慢していればそのうち慣れるだろうとたかを括っていたが、やはり無理があったようだ。
とにかく、この世界で生きるにあたって自分の名前が必要らしいことは理解していた。
なので、適当に「ミケ」という名を付けてみた。
我ながらいいネーミングセンスをしていると思う。
そして、今日もいつものように冒険者ギルドへと足を運んだわけなのだが。
ふむ。
さっそく掲示板へ近づき依頼書を確認していく。
そこでミケこと吾輩はあることに気がついた。
ん。なんだこれ。
それは、この街の住人なら誰もが知っているであろう有名なクエストの1つ。
そう、いわゆるひとつの定番イベントだ。
『迷い子を探してください』
というものだ。
その仕事の依頼書を見て、思わずため息が出た。
理由は単純明快。
報酬額がショボすぎだからだ。
迷子のペット探し、300パラム税込みだと。
ふざけているのか。
1匹探すたびに赤字になるではないか。
そもそもこんなもの受ける奴がいるのだろうか。
居るとしたら相当な阿呆に違いない。
しかし、現実問題としてこの街ではよく見かける光景でもある。
なにせ、この世界の人間は大半がそうであり、動物と会話ができるような者はごく一部しかいない。
大半の人間は動物の鳴き声を聞いてそれで満足しているだけなのだ。
それならばいっそのこと金を払ってでもプロに任せたほうが早いだろう。
それにしても300パラムとは。
他の依頼を受けようと思ってもその金額を前に手が止まる。
すると背後から声をかけられた。
「ちょっと、いいかしら。」
振り返るとそこには一人の女がいた。
年齢は20代後半といったところだろうか。
スラリとした体型に黒いローブ姿。
フードを深く被っていて顔はよくわからないが美人であることだけはわかる。
「あー、えっと。実はこのクエストを受けたくて仕方がないが、お金がない。」
そう答えると女は少し驚いたような表情を見せた後、ニヤリと笑った。
その含み笑いに少しばかりイラッとする。
女の反応を見ると、やはりこのクエストを受ける人間は珍しいらしい。
まあそれもそうだろう。なにせ1匹見つけるだけで300パラムだ。
命がけで探すなど馬鹿げているとしか思えないだろう。
しかし、ミケにとっては好都合な展開だ。
この女を利用すれば。クックックッ
心の中でほくそ笑むとミケは女に話を持ちかけた。
そして、その日から吾輩の冒険が始まった。
まず最初に行ったことは情報収集だ。
このクエストを受けたことでわかったことがいくつかある。
1つ目はこのクエストの依頼主である孤児院についてだ。
どうやらあの孤児院はこの街でも有数の規模を誇るらしい。
なんでも院長がかなりの人格者で多くの子供たちを引き取っているとか。
なるほど…つまり、あの子供達の中に捜し人が紛れ込んでいる可能性もあるということか
2つ目はこの街で起きている事件やトラブルについてだ。
この街は治安が悪く、毎日のように事件が絶えないようだ。
しかもそのほとんどがスリや強盗などの犯罪行為ばかりらしい。
ふん、くだらん
思わず鼻で笑ってしまうほどくだらない話である。
しかし、そんな奴らが大勢いる中でペットを探すのは至難の業だろう。
だが、逆に考えればクエスト達成すれば、それだけ目立つということだ。
ならば話は早いだろう。
3つ目の情報はこの街の地理についてだ。
この街にはいくつかの大通りがあり、その周辺には多くの店が立ち並んでいる。
そして、大通りを一本でも外れればそこはスラム街と化し、治安の悪い地域になるようだ。
なるほどな。
一通り情報を整理した後、ミケはこれからの方針を考えることにした。
まずは情報を集めるべきだろう。とはいえ普通に聞き込みをしても意味がないので裏のルートを使うことにする。
そのためには、まず資金が必要だろうと思い立ち、闇ギルドへと足を運んだのだが。
そこである人物と出会うことになるとは思いもしなかったのである。
「AIのべりすと」によるストーリー作成になっているため、誤字脱字などが添削できてなかったら申し訳ございません。
不定期的にアップできると思いますので、皆様にも楽しんでもらえたら幸いです。
あと、AI作成なので急展開が多いですが、それも味だと感じていただけたら嬉しいです。
同じセリフもあえて残す選択をすることもあります。作成に当たってはループすることがちょくちょくあるため、ストーリーを無理やり変える努力はしてますが、至らぬ点はご指摘いただけますと、今後の勉強になります。よろしくお願いいたします。