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忙しい日々

「グリフォンの討伐、お疲れ様でした!」


 夕暮れ時、やっとのことで帰ってきた俺たちを出迎えたクォンはとてもにこにこしていた。まるで、溜まっていた面倒事が解消された時のような清々しい笑みだ。いや、実際そうなのだろうが。


「明日は西の山のサラマンダー、その次は東の洞窟の鬼、さらにその翌日は南の平原の廃墟に湧いたストーンゴーレムをお願いしますね」

「……連休の申請だそうかな」

「通しませんよ」

「職権を乱用してんじゃねぇ!」


 なんて野郎だ。


「そもそも、メイゲルさんたちは今月の分の仕事を終えていません。目標数を達して貰えないと、解雇ですよ?」

「っく、そんな脅し文句に屈しると思うなよ。明日の仕事を探しておくんだな」

「先輩、一つも格好良くないですよ」

「黙っててくれマシロ」

「ではメイゲルさん、明日もよろしくお願いしますね」


 いい笑顔で締めくくられてしまった。


 翌日。


「さ、今日も依頼を熟すぞ」

「本当に連日で依頼を受けるのですね」

「やる気満々じゃないですか。マシロとしてはボーナス貰えそうなので嬉しいですけど」

「こんなにやる気のあるめいめいは初めてみたヨ。私、このペースがしばらく続くと付いて行けなイ」

「今日の依頼は西の山のサラマンダーです。最近近隣の山がサラマンダーに焼かれ、多くの野生魔物が街の付近にまで移動をさせられています。環境破壊だけでなく、住民が魔物に襲われる可能性もあり、非常に厄介なのですが……三週間ほど放置されていました」

「分かったからその眼を止めろ! 俺たちが悪いわけじゃないだろ!? 他のベテラン役員を連れて来いよ! ああもう、さっさと行くぞ!」


 さらに翌日。


「先日は街付近にいた大量の魔物たちの討伐も含め、ありがとうございました。討伐数だけなら目標数を達成していますが、依頼数がまだ足りないので引き続きよろしくお願いしますね」

「東の洞窟の鬼だっけか? どんな奴なんだ?」

「巨体なのでしょうか。斬り甲斐がありそうです」

「ま、マシロ、今装備が足りてないので前衛はちょっと……」

「洞窟の中だと私の魔法使いにくいんだけド。二人で何とかなるノ? お留守番でいイ?」

「いいわけないだろ! 行くぞ!」


 さらにさらに翌日。


「昨日は本当にお二人だけで鬼を討伐されたのですか!? 今までにも何人もの役員が怪我を負って帰って来たというのに、流石ですね! 本日は今月最終日、今月のノルマが依頼四つなので、これでノルマ達成、ギリギリですね」

「南の草原の、廃墟に湧いたストーンゴーレム? おいおい、なんで今更あんなところにゴーレムが湧くんだよ」

「うっ、ゴーレムは斧が傷つきますね……辞退させていただきます」

「あ、だったらマシロもお留守番です。勝ち目がありませんね」

「私も防御を崩す手段はないヨ。めいめい一人で行ク?」

「行くわけねぇだろ! いいからずべこべ言ってないで行くぞ! 俺だって戦う手段なんて持ってないが、何とかするぞ!」


 そんな感じで、俺たちは次々依頼を熟して行った。

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