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食後の雑談

「めいにゃん、一緒にお風呂入るにゃん」

「「ちょっと待ってください先輩メイゲルさん!」」

「まだ俺は何も言ってねぇ」


 食後、不意に突拍子もないお誘いを投げかけて来たイゼの言葉に、マシロとクォンの二人が詰め寄って来た。


「一緒にお風呂って何ですか夫婦ですか! あ、げんこつは止めてください兜が入らなくなります!」

「メイゲルさん未成年との不純異性交遊は……!」

「イゼは十七だ」

「へ? イゼさんは十七歳なんですか? 十五歳で成人だから問題ない? あれ、そうなのかな」

「二人とも簡単にいなされすぎだロ」


 俺もそう思う。


「イゼもイゼだ、急にどうした?」

「ん、久しぶりにお風呂入りたくなったから、一緒に入って欲しいにゃ」

「俺が一緒にいなくてはならない理由は?」

「髪を洗って欲しいにゃ」

「これはヤってます確信犯です実行犯ですああっ!? だからげんこつは止めてって言ってるのに!?」


 目元に涙を浮かべたマシロは頭を抱えたまま蹲り、それ以降は騒がなくなった。先ずは一安心だ。


「ダメにゃ?」

「見ての通り周りが五月蠅い」

「まるで私たちがいなければ断る理由はないみたいな物言いだナ」

「実際そうだしな。イゼとは裸の付き合いもあったから。あ、断っても卑猥なことはしてないぞ」

「念押しする当たりが怪しいナ」

「しなきゃしないで突っ込んでくるくせにしても突っ込むの止めてもらえないか?」


 俺はどうすればいいんだ。


「ち、ちなみにどんなことがあったんですか?」


 控えめにそう聞いて来たのはクォンだ。


「ん~、話していいのか?」

「良いから後からでもお風呂にきてにゃ~」

「行けたら行くよ」

「待ってるにゃ」

「絶対夫婦ですよねあっごめんなさいもう静かにしてますだからぶたないで!」

「もう調教が完了してるんだケド……」


 もっと早くにこうしておくべきだったか。


「一年とちょっと前、お前たちに出会ってすぐ一人で依頼を受けたことがあるんだが、覚えてるか?」

「ああ、洞窟探索の依頼カ。狭いし暗いしで私とマシロはいかなかったんだっケ。ミーアトリアも行かなかったのカ?」

「あいつは狭いところが苦手だからな」


 キッチンで後片付けをしているミーアトリアを見ながら言う。


「ああ、なるほどナ。で、そこで出会ったってことカ?」

「そうなるな。依頼を受けた奴は俺の他にも何人かいて、二人一組になる時に一緒になったんだが……後で判明したんだけどあいつニバール役所の登録じゃないどころかフリーランスでな。登録も無しに来てやがった」

「ちゃんと点呼取れヨ大丈夫か役所」

「す、すいませんでした……」

「まあそれで二人で探索をしていたんだが、イゼの奴が躓いて深穴に落ちてな。慌てて追いかけたんだが、まさかの下が池になっててな。地下水が湧きだしてたんだろうが、そこに着水したんだよ。で、風邪ひいちゃ困るから服脱いで――」

「ヤったんですねああっごめんなさいっ!」

「マシロ、いい加減学べっテ……」


 まったくその通りだ。


「まあ乾かしてから壁登って帰ったんだけどな。その時仲良くなった」

「ちょっと待っテ深穴って言ったよネそこ登ったノ? 高さハ?」

「ん? 五十メートルくらいか?」

「登るのも大概だけどそもそも水の上とは言えどうして落ちた時に傷負ってないのサ……」


 ハトリールが呆れていた。

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