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黒い兄弟
イラ国・ズズに出没する黒い兄弟のゼルナとジュオダ。
「夜中に笑い声が聞こえたら全ての鍵をしめろ」と言い伝えのあるズズの民たちは、この記述を見る度に「いや、笑い声聞こえんくても夜は鍵かけとるし笑笑」と思うのだという。
彼らはいつも笑っている。楽しいからではない。苦しいからだ。
人は、苦しみの限界を超えると笑ってしまうのだ。
そう、彼らもまた、元は人間であった。
2人は生前、身寄りがないのをいいことに様々な人体実験を受けさせられていた。
怨念として復活した彼らは夜中に村を歩き回り、鍵のかかっていない部屋に上がり込んで冷蔵庫を勝手に漁るのだ。
鍵がかかっている場合はインターホンを押して、応答がなければ不在票を置いて次へ行くという。
また、2人ともチンポがとても黒い。