表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レジェンドオブシルヴェリア――Ⅳ伝説記~そして農夫の息子は伝説となった  作者: 永礼経


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/67

序章『伝説記』プロローグー『伝説のはじまり』

 五属世界はついに一つになり、来るべき魔族どもとの戦いに備えることになった。


 とはいえ、現状で戦力と呼べるものは乏しく、人族世界に芽生えた新しい息吹を起点とし、これを早急に育てる必要に迫られていた。


 その根幹となる両輪、冒険者ギルドと国際魔法庁はようやく人族世界の各国間連携の基盤を完成させようとしていた。


 国際魔法庁は人族世界に存する6つの国に各国支部を設立し、シルヴェリアの本部を統括とする国際組織を完成させる。

 そして、冒険者ギルドもまたソードウェーブに本部を興し、支部もすでに5か国に設置、残すところはアーレシアだけとなっていた。


 五属世界のうち精霊族は戦闘員としては期待できない。そもそも人口が少ない上に、すでに戦乱から数百年以上も無縁な世界であるため、戦闘員として登用できるもの、あるいは訓練に耐えうるものは皆無であった。唯一の望みは彼らの持つ技術、「カラクリ」を戦闘用兵器に応用できるかという点になる。


 竜族もまた、大きな戦力とは言えない。

 現在存在する竜族の個体は、アリアーデとゼーデを含めて、たったの7名のみとなっている。一人一人の戦闘力は竜変化さえできれば、人族戦士10人分ぐらいの戦力にはなるだろうが、そうは言っても個体数の少なさは致命的だ。自然、戦力運用の難しさが露呈する。


 妖精族に関しては、そもそもそれぞれの個体の大きさ、サイズが足りない。数はそれなりにいるのだが、彼らの中に攻撃魔性を扱えるものは少なく、戦力と言うにはあまりに貧弱である。ただし、高速飛翔という魔術式は場合によってはそれなりのものを運ぶことも可能であるし、治癒術式や支援系魔法の精度は高く、支援部隊としてなら期待できると見られている。

 なお、一部の戦士系妖精族のものは自身の体長を人族並みの大きさへと増大させる変身術を扱えるものもいるため、その者たちは戦力として換算してもよさそうだ。


 最後に獣人族――。

 もっとも戦力として期待できる種族である彼らは、そのサイズ、腕力、耐久力など、どれをとっても人族を上回ると見られている。

 ただ、問題がないわけではない。

 それは連携だ。

 基本的に単独行動が主体でそもそも団体行動、集団戦闘の経験が少ない。つまり、パーティとしての連携行動をとれるようになるには相当の訓練が必要となるだろうと見られている。

 こうした傾向は成人獣人族になり、戦闘経験が多いものほど濃厚になるため、戦闘に熟練しているものほど、パーティ行動にそぐわないという矛盾をはらんでいることになる。

 幸い、彼らの成長速度は早く、数年で成人化するらしい。むしろ、子供から育てれば間に合うかもしれないが、子供を戦場に引き込むという事には躊躇ためらいを覚えるところでもある。

 現在アルたちに帯同しているクアンの成長を見て判断することになるだろう。

 体と共に精神も成人化するのなら、戦力と考えることも考えねばならないだろう。


 こういった諸々の問題点を浮き彫りにし、どのように戦力化し、魔族の侵攻に抗うか。

 これを為しうるために必要とされるのが、『冒険者ギルド』だ。


 冒険者ギルドは具体的に魔族対処を行いつつ、広く冒険者を募って対魔族攻略法を見出すことをその目的としている。各国支部の設置が終了した暁には、各種族世界からの移住も受け入れ、冒険者として管理し、戦力の構築を目指す。

 本部を新街区ソードウェーブに頂き、各地の支部と連携しつつ、各国に生成され

続ける魔巣に対応してゆく中で、戦闘熟練度の上昇や戦術構築、各種族間の連携方法の模索など、対魔族戦闘の形を構築しなければならない。



 そんな中、シルヴェリアの南西に位置する国、アーレシア共和国において、魔巣探索にあたっていた魔術士の一人に、これまで見られなかったある異変が起きるのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ