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三章となりました。

恋愛要素を出していきますのでよろしくお願いします。


「伯爵夫人と令嬢が舞踏会してますよ。あとは公爵家の方々も」


相変わらずアチラの方々マッピング中の私、ソルシエレ・レベナン子爵令嬢で御座います。


マアディン卿も慣れたものでサラサラと城内図に書き込んでいる。


「噂話してますよ。これって不味いこととかあったらどうしますか?前みたいな大ごととか、もう嫌なんですけど」


視たら背後のアチラが違かった、とか。

視てたら地下神殿視えちゃった、とか。

視たら王妃が王妃じゃなかった、とか。


もう疲れる案件は避けたい私。「視えても聴いても、知らなかったことにしちゃいたい」と言ったら、マアディン卿も渋い顔をした。


「王子からは書き出すように言われたが。ちなみに、どんな噂話か聞いてもいいかな?」

「宰相の娘さんと騎士団の誰かが恋仲だとか、王女が隣国の王子に一目惚れしたとかです。あとは、ある侯爵が病気で余命半年とか、ある夫人が病気を患っているとかです」

「気にして話さなかった場合、レベナン嬢が重荷を背負うことになる。気にせずこちらに話せばいい」


「話さなかったことで気を病む必要はないから」と、マアディン卿は言ってますが。

「またそれで何かあったどうするんだ」と不満を漏らした。


「もちろん全力で護るよ」


マアディン卿は私の眼を見つめた。

真っ直ぐ真剣な瞳。でも、何か熱を込めた視線に胸の中がムズムズするようなもどかしさが湧き起こる。

気まずさに手でドレスをわしわしと握り、顔に熱が集まる前にぷいと顔を背けた。


「斬れない相手ならどうするんです?視えないのに」

「そうか。それは困った。何かいい案はないか?」

「考えなしですか?」


羞恥心を気づかれたくなくて口を尖らせて不機嫌を装って会話を続けた。

呆れて見上げてみると、楽しそうに笑みを浮かべている。

やっぱり脳筋じゃん。


「聖水かけるとか聖布を巻くとか聖灰撒くとかですかね、あとは聖銀を分けてもらうとか?」

「耳馴染みのないものばりですね」

「そうですね。あまり使われないものですから」


布は聖なる言を記した布で、聖灰は聖言を書いた紙を燃やした灰のこと。聖銀は神官が決められた期間身につけ神聖力を込めた銀のこと。これで武器を作ると不浄を清められる。

そう説明した。聖水は知ってる人も多いので説明は省いた。


実際、本当の霊障などほぼない。

無くはないが、ほとんどが作り話とか、でっち上げてそう言うのを利用する輩が騒ぐだけ。

霊感など眉唾の詐欺な内容しかないのが一般的だ。

不運に見舞われた、運の無い方が騙されてお金を巻き上げられたりして終わり。そんな噂話にもならないようた霊障で聖品は使われない。

だから滅多に表に出ることのない品々は倉庫な仕舞われているのを知っている。


「装備をフルで用意する機会などほぼないですよ」と言ったらマアディン卿は考える素振りを見せた。

斬れる武器を作るのかしら?

なんだかやりそうでちょっとおかしかった。


短くてごめんなさい。

三章からは、話の間に別視点を入れていきます。マアディン卿の視点とかも入れた方がわかりやすいかなぁと思いまして。

見にくいようなら後日、後ろに纏めます。

ご読了ありがとうございました。

次話もよろしくお願いします。

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