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第一話 もうやるしかない件

思いつきで書いたので誤字脱字や文脈がおかしい部分があるかも知れませんが、そこは許して下さい。

ドクン、ドクン、ドクン。俺は鼓動は次第に早くなっていく。


「ふう……」


深呼吸を一つ。


 とある銭湯の露天風呂、今宵は満月が見える露天日和。その満月の明かりは俺の目の前の美人を照らした。


その異様なまでに透き通った彼女の顔は月夜に照らされ美しさが何倍にも跳ね上がっている。


「ふう……」


 再び深呼吸。俺は篠原絃(しのはらげん)

母親と温泉旅行中の小学三年生。旅行は久しく緊張していたが来てしまえば案外楽しいものだ。


ちなみに母親は俺を露天風呂へ行かせちょうどシャワーを浴びているところ。 


 突然だが俺は小学生三年生になってからというもの、長い間悩まされている事がある。


それはちっちゃい子補正が効かなくなるんじゃないかと言うことだ。


 どういう事かというと女湯に入って許される年齢に終わりが来そうだという事。許される年齢三年生までで四年生になってからは白い目で見られてしまうのではないかと心配しているのだ。


別にそんな事はどうでもいいだろ! なんて思われてしまうかも知れない。だが俺には夢があるのだ。


 そんな夢を叶えるべくイベントは早急に発生した。お母さんのボーナスで温泉旅館へ行く事になったのだ。


お父さんは単身赴任中で戻って来ない。そうすると自ずと俺は旅行中に女湯に入る事となる。これは何を意味するか、夢に向かって『作戦決行』だ。


 そしてただいま、この露天風呂には俺を含めて二人だけ。隣には作戦へうってつけの美人さん。そう、俺の作戦とは。




──『女湯で美人のパイを揉もんじゃおう大作戦』


良く手の込んだ作戦名とは裏腹に内容は至ってシンプル。


 小学生という立場を利用して美人さんの珠玉(おつぱいを揉む。目的はこれだ。目的を達成するための作戦は、初めての露天風呂ではしゃいでしまってヌメリに躓きコケる小学生を演じラッキースケベを狙う。



 そして揉んだあとは元気になった息子と二つの珠玉に触れた両手を堪能したい気持ちを抑え、早急にその場を立ち去ってしまおう。といった完全犯罪、いや、自慢の大作戦。



「よし、ここに若干の出っ張りがある……」



 と、コレを考えた俺は小学生なのだ。いや、厳密に言えば高校生だ。この理由は後に分かることになる。そんな事よりも作戦だ。


 場所を模索している内に風呂のそこに若干の出っ張りを見つけた。それも丁度いい位置だ。


それと温泉のヌメリ具合も相まって小学生の俺が怪しまれることはまず無いだろう。


「……ここにするか」


 自分で自分の鼓動がよく聞こえてくる。十五分間の葛藤の末俺の中の悪魔が勝った、勝ってしまったのだ。


だがこの決断を下した事に後悔しているかと聞かれれば首を横に振る。


 ドクンドクン、その音は出っ張りに近づくにつれ加速させ意図せずとも転んでしまいそうだ。


ここまで手の込んだ作戦、ここで怯むわけにはいかない。一歩、一歩、着々と足を進める。



「あ、あれだ……」



 俺は自分を鼓舞した、母親は今体や髪の毛を洗っている真っ最中、この上ないチャンスを無駄にする気か俺は! それに重なりこんな美人、この先拝めるかどうかすら怪しい……! 行くしかねえ! なんて。一方の彼女は艶っぽい髪の毛に綺麗な珠玉、透明な雫は顔からつたって珠玉へ滴っている。



「はぁ……はぁ……」



 足を進めるに連れて俺の呼吸も荒くなってきた。近づけば近づく程に伝わる珠玉の存在感。本当にやっていいのかと言う罪悪感。バレた時の緊張感。


──コツンコツン


右足を伸ばし出っ張りを確認する。やはりそこに出っ張りはあった。


「……あるな」


 疑うに相応しい完璧な状況、神をもが味方してくれているのでは無いかとまで考えてしまう。この出来すぎたチャンス。無駄にするわけにはいかない。


俺はすーっと出っ張りから距離をとる。小学生がお風呂で走ってたら躓いちゃって転んじゃった! を目指しているからだ。怪しまれない為にはこれしかない。


──ふう。さらに深呼吸を一つ。


そして俺はついに決心を固めた。


「……よし、いこう」



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