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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

卓越された遮断機からの招待状

作者: けにゃタン

踏切の遮断機の前で一人の侍が待機していた。


侍は遮断機に向かって話しかけていた。


「お主、さすがやのぉ、お主の剣の裁きは魅入るものがある。お互いの息もピッタリだ。見習わせてもろうぞ!」


といって、立ち尽くしていた。


私は、侍に向かってクラクションを鳴らすが侍はビクともしなかった。



ブッブーという音は、私の後方からも聞こえクラクション音が増長していった。


ブッブーブッブーという音が、けたたましくなった。

そして、痺れを切らした人達が車から降りてくると私の車の前に集まった。


すると遮断機がカンカンと鳴り響いてきた。

遮断機が降りる音がすると目の前の人達は、一斉に爆笑した。


私も降りて確認しにいった。

そこには、遮断機が降りてくるのを真剣に白刃どりしようとしている侍がいたからだ。


その光景に思わず私は、目を瞑って腹を抱えて笑ってしまった。


笑いが収まって目を開けた。


そこには、寂れた遮断機と隅の方に小さな墓石がたっていた。


私は、笑いから恐怖に変わり車に戻ろうとした。


車に入ろうとノブに手をかけると後ろから声がした。


「人を笑うものは、人に笑われるであろう」


その掛け声がすると目の前の車が刀のような遮断機に変わっていて足は誰かに掴まれ動けなくなっていた。


私は、あの侍のように刀のような遮断機を白刃どりしようとしていた。


その異様な姿を、たくさんの人達が爆笑している光景が私の視界に入った。

この場から離れたい気持ちになると同時に親からの忠告がフラッシュバックもした。


「あの峠の遮断機を通る時、絶対に笑わないように」


この時、信用してない自分を深く恨んだ。


笑い声と元に、私は鋭利になった遮断機に首を取られた。

そして、私を笑っている人達全員が自分の親友と家族

で目が笑っていなかった。


切断された私の首が地面に落ちると視界が暗くなっていった。

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