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派遣勇者!  作者: よん
27/31

激闘の勇者達!

ーーーある日の夜。


~~ブレイブロード事務所~~


ロイ「はぁはぁ、、。」


アリ「はぁはぁ、、。」


剣を構え睨み合う二人。


アリ「、、これで最後よ。」


ロイ「あぁ、、終わらせてやる。」


アリ「せやぁあ!!」


ロイ「はぁあ!!」




ロイ(なんで、、こんなことになったんだろう。そう。こんなものさえ無ければ、、。)




ーーー前日、夜。


~~ブレイブロード事務所~~


アリ「あー、今日も疲れたーー。」


ノア「お疲れ様です。」


フィ「今日も忙しかったですねー。」


ミディ「そだねー。もうへとへとだよぉ。」


ロイ「オレも今日は結構疲れたな、、。」


モナ「疲れるくらい忙しいのはいいことですよ。」


すっかり有名になったブレイブロードには連日のように多くの依頼が申し込まれ派遣勇者達は多忙を極めていた。


ガチャッ


ロゼ「みんな、今日もお疲れ様。ユミルから美味しいお菓子をもらったからみんなで食べましょうか。」


ミディ「わーい!!お菓子だー!!」


フィ「あー!ミディアさん!みんなで分けるんですよ!!」


ノア「じゃあ、お茶入れますね。」


モナ「ノア。手伝うわ。」


アリ「あっ、アタシはコーヒーがいいー。」


ロイ「たまにはお前も手伝えよ。」


アリ「うーるーさーいー。」


ロゼ「フフッ。そうそう。お菓子と一緒にユミルからこんな広告もらったわ。」


ロゼリアがテーブルに一枚の広告を置く。




~~緊急告知~~

この度、極東の貴重食材『サクラ』が手に入りましたので、明日数量限定で「サクラ入り特製串団子」を販売致します。

是非、お買い求めください。


団子屋 キンちゃん

~~~~~~~~



ロイ「へぇ。サクラかぁ。」



ーーーサクラ。

極東の花の一種。

サクラにもいくつか種類があるが、その中でも食べることの出来るサクラはとても貴重であり、高額で取り引きされる。

極東でも市場に出回ることは滅多に無く、ウィザリアにおいては年に1度出回ればいい方である。



ロイ「サクラってまだ食べたことけど、めちゃめちゃうまいらしいんだよな。しかもキンちゃんとこの団子に入ってるってなったらそりゃあ、、」


ガタッガタッガタッガタッガタッ


一斉に立ち上がる女性派遣勇者達。


ロイ(なんだ?)


アリ「ア、、アタシやっぱり眠いからコーヒーいいやー。先に休むねー。」


ミディ「ボ、、ボクも寝よっかなー。」


モナ「夜更かしはお肌に悪いしね、、、。」


ノア「みなさんお休みになるならお茶はいりませんね。じゃあ私も休ませてもらいます。」


フィ「ノアお姉ちゃんが寝るなら私も寝よっかなー。おやすみなさーい。」


バタンッ


一斉に自室へと戻る女性陣。


ロイ「なんなんだ?」


ロゼ「フフッ。明日は楽しみね。」


ロイ「はぁ。」


ロイ(みんなどうしたんだ?まぁいいか。けど、サクラ入り団子か。旨そうだしオレも買いに行こうかな。)



ーーー翌日、朝。


ロイ「ふわぁあ。おはようございます。」


ロゼ「おはよう。ロイ。」


ロイ「あれ?社長だけですか?」


ロゼ「ええ。今日は久々の休みだから他のみんなはもう出掛けてるみたいよ。私もこれから出なきゃいけないから戸締まりよろしくね。」


ロイ「あー、はい。いってらっしゃい。」


パタンッ


ロイ(こんな朝早くからどこ行ってんだろ。まぁみんなで飯か服でも見に行ってんのかもな。オレも朝飯がてら出掛けるか。キンちゃんの店に並ばないといけないしな。)



~~ウィザリア中央市場~~


ロイ(さて、朝飯も食ったし、キンちゃんの屋台に並びに行くか。確かこの辺りに、、ん?)


ロイの視線の先には不自然な服装をした挙動不審な女性の姿。


大きな帽子。

顔の半分まで隠したマフラー。

動きやすそうな服と走りやすそうな靴。


ロイ(怪しいなぁ。いつも屋台が出てる方チラチラ見てるし、、。ってか、絶対あの人だよな。何やってんだ?)


ロイ「モナさん。何やってんですか?」


モナ「ひぃにゃあ!!」


ロイ「なんて声出してんすか。」


モナ「ロ、、ロイさん!?ビックリした、、お、おはようございます。こんなとこで会うなんて奇遇ですね。どうされたんですか?」


ロイ「いや、どうされたかはこっちが聞きたいですよ。明らかに挙動不審だし。ってかなんて格好してるんですか。めちゃめちゃ怪しいですよ。」


モナ「こ、、これは、、こういうオシャレなんです!!まったく、、。それで?ロイさんは何をしてるのかって私の質問の答えは?」


ロイ「オシャレって、、。まぁいいですけど。オレは昨日のチラシの団子買おうかと思って屋台に並ぶところです。」


モナ「へ、、へぇー。昨日のお団子を買いに。」


ロイ「はい。旨そうだなーって。モナさんは買わないんですか?」


モナ「わ、、私は別に、。それに女性がお団子のために朝から並ぶなんて、、そんなことしませんよ!」


ロイ(いつだったかここの団子徹夜で買ってたよな、、。)


ロイ「そうですか。あっ、じゃあオレ並ぶんで。」


モナ「え、、えぇ。」



~~2時間後~~


「お待たせしましたー!団子屋キンちゃん!販売開始しまーす!!」


ロイ「ふぅ。やっとか。」


~~さらに15分後~~


ロイ(ようやくオレの番か、、。何か並ぶだけで疲れたし買ったら帰るかな。)


「いらっしゃい!何にしますか?」


ロイ「あの、サクラ入り特製串団子ってまだありますか?」


「おっ!お客さん運がいいですね!これが最後の一箱ですよ!お得意さんにしか広告配ってなかったんですけどねぇ、どっから広まったのかみんなこいつを買いに来られてたみたいで。」


ロイ「おぉ!やった!並んだ甲斐がありましたよ!」


「ハハッ!毎度あり!またどうぞ!」


ロイ(買えてよかったー。あの広告お得意さんにしか配ってないってことはユミルさんはお得意さんなのか、、。並んでなかったけど興味無いのかな。まぁいいか。1、2、3、、、全員分あるな。帰ったらみんなにも配ってやるか。)


ロイ「んじゃ、帰るとするか、、、」


ヒュンッ!


ロイ「うお!?」


突然黒い影がロイの前を横切る。


ロイ「あっぶねぇ、、何だ今の、、。あれ?団子の箱が無い!!!」


辺りを見渡すと民家の屋根の上にシノビ装束を着たフィナの姿。手にはキンちゃん団子の箱。


ロイ「フィナ!何すんだよ!!あぶねぇだろ!何で団子盗むんだよ!!それは、、」


フィ「フッ。団子はいただいた。」


ヒュンッ!


ロイ「あっ!消えやがった、、。」


ロイ(ちゃんと全員分あるってのに、、。)


ロイ「ったく。多分事務所に戻ってるな。とりあえず説教だ。」


フィ「ぎぃにゃあーーーー!!」


ロイ(今の声!!フィナか!?)


叫び声の方へと走るロイ。


ロイ「フィナ!!」


そこにいたのは目を回し座り込むフィナとシノビ装束を着たノア。

手にはキンちゃん団子の箱。


ロイ「ノア?何してんだ?!というかその箱!どうすんだよ!?」


ノア「ロイさん。ごめんなさい。これだけは、、譲れません!」


ヒュンッ!


ロイ(くそっ!また消えやがった!これだからシノビは、、。フィナは、、無事だな。すぐ起きるだろ。)


ロイ「しかし、ノアまで団子盗むなんて、、。どうしたんだ。全員分あるってのに。」


ドッカーーーーン!!


ノア「ひぃやぁーーー!!」


ロイ「うぉ!?何だ?爆発?!それに今の悲鳴は、、ノアか!!」


爆煙の方へと走るロイ。


そこにいたのは目を回し倒れ込むノアと満足そうな笑みを浮かべるミディア。

手にはキンちゃん団子の箱。


ロイ「ミディア!!お前、街中で爆破魔法とかバカか!!あぶねぇだろ!!」


ミディ「ニャハッ♪せーんぱい♥️このお団子、ボクがもらいますね。それじゃ♪」


ヒュンッ!


ロイ(くそっ!身体強化魔法か!?ノアは、、大丈夫そうだな。)


ロイ「あんのバカが、、帰ったら尻叩きの刑だ。」


ロイ(にしても何だってんだ。みんなして団子ばっかり狙いやがって。全員分あるってのに。)


ミディ「にゃあーーーー!!」


ロイ「ミディア!?」


ロイ(あーもう!!今日はどうなってんだ!!)


叫び声の方へと走るロイ。


そこにいたのはうつ伏せに倒れるミディア。

そしてキンちゃん団子の箱を片手に剣を構えるモナと同じく剣を構えるアリシア。


ロイ「はぁ、はぁ、もう、、疲れた、、。」


ロイ(まぁ、ミディアは無事だろ、、。尻叩きは後回しにするとして、まずは、、)


ロイ「二人とも何やってんだよ!!剣なんか抜いて!落ち着けって!それにその団子は、、」


モナ「これだけは譲れません!」


アリ「アタシも引く気は無いわ!」


ロイ「いや、だから、、」


モナ「いきますっ!はぁ!」


アリ「やぁあ!!」


キィイインッ!!


ロイ(いや、だから全員分あるってば。)




~~~~~~~


激しい攻防を繰り広げる二人。

それを呆れ顔で見守るロイ。


モナ「はっ!!」


アリ「せぁっ!!」


キィイインッ!


ロイ(いつまでやるんだよ、、。)


モナ「はぁ、はぁ、いい加減諦めたらどうなんですか!」


アリ「そ、、そっちこそ、、!!」


ロイ「いや、だからさ、、」


モナ「次で終わらせるっ!!」


アリ「望むところよっ!!」


ロイ(聞けってば、、。)


モナ「はぁあああっ!!」


アリ「やぁあっ!!」


キィイインッ


アリ「くっ、、」


モナ「もらった!!」


ロイ(あっ、終わる。モナさんの勝ちかな。)


アリ「甘いわっ!!」


キィイインッ!


モナ「なっ!?」


アリ「ーー閃光よ!」


アリシアの剣先から激しい光が放たれる。


ロイ「うぉお!?」


モナ「きゃああああ!!」


ロイ(あー、くそっ、、まぶしいな、、二人は、、どうなったんだ、、。)


ロイが目を開くと倒れ込み気絶するモナとキンちゃん団子の箱を手に持つアリシアの姿。


アリ「フフッ、、やった、、やったわ!」


ロイ「お前なぁ、やり過ぎだっての。ってかそれオレが買った団子だから!」


アリ「関係ないわっ!!これは、、、」


ゴチーンッ


ロイ「関係あるっての。」


アリ「痛っーーーい!!」


アリシアからキンちゃん団子の箱を取り上げるロイ。


ロイ「ったく、何だってんだよ。だいたいこの団子は、、、」


アリ「、、、してよ、、。」


ロイ「え?」


アリ「返してよっ!!」


シュッ!!


アリシアの剣がロイの顔をかすめる。


ロイ「うぉお!?バカっ!あぶねぇだろ!!」


アリ「はぁあああ!!」


剣を構えロイに突進するアリシア。


ロイ(やべぇ!!とにかく逃げるしかねぇ!!)


ダダダダダダッ


アリ「待ちなさいっ!!」


ロイ(くそっ!何でこんな必死になって団子守んなきゃいけねぇんだよ!!)



~~ブレイブロード事務所~~


ロイ「はぁ、はぁ、落ち着けアリシア。まず剣をしまえ。」


アリ「はぁ、はぁ、嫌よ!あんたがしまえばいいでしょ!」


ロイ「お前が斬りかかってくるからだろがっ!」


アリ「あんたがお団子を渡さないからよっ!」


アリ「まぁいいわ。」


ロイ(もう、こんなのうんざりだ、、。)


アリ「、、これで最後よ。」


ロイ「あぁ、、終わらせてやる。」


アリ「せやぁあ!!」


ロイ「はぁあ!!」


ガキィイインッ!!!


ガチャッ


ロゼ「ただいまー。ふぅ、、つかれ、、」


ロイ、アリ「あ、、、」


ロゼ「何してるの?あなた達。」



~~~~~~~



ロゼ「で、お団子取り合ってみんなして街中で暴れまわった挙げ句、事務所で決闘してたと。」


ロイ「、、はい。」


アリ「ごめんなさい。」


ロイ(なんでオレだけ殴られたんだ。)


モナ「反省してるわ、、。」


ミディ「ボクもです、、。」


ノア「ごめんなさい。」


フィ「ごめんなさいです。」


ロゼ「まぁ、いいわ。でも、そんなにお団子食べたかったのなら言えばよかったのに。」


モナ「なんか、、恥ずかしくて、、。」


アリ「アタシも、、。」


ミディ「ボクは限定のお団子がどうしても食べたくて、、。」


フィ「私もです、、。」


ノア「恥ずかしながら私も、、。」


ロイ「いや、ちゃんと全員分あるから。」


アリ、モナ、ミディ、フィ、ノア「、、え?」


ロイ「オレが買ったのにちゃんと全員分入ってるって。」


アリ「何で早く言わないのよっ!!」


ロイ「いや、言おうとしてんのに話聞かずにお前らで取り合ったりオレに襲いかかってきたりしたんだろっ!!」


モナ「あんな思いしたのに、、」


ミディ「にゃあーー、、、。」


ノア「もう、、ぐったりです。」


フィナ「私もです、、。」


ロゼ「フフッ。よっぽど食べたかったのね。実は私もユミルからもらってるの。あそこの店長さんとユミルは幼なじみだから特別に分けてもらったそうよ。」


ロイ「えぇー、、もっと早く言ってくださいよ。」


ロゼ「フフッ。ごめんなさいね。喜ばせようと思って隠してたの。さっ。食べましょうか。」


ロイ(まったく、、ひどい目に遭った、、けどまぁ、みんなで団子食べれるし、よしとするか。)


ロゼ「ちなみに明日は街の修理よ。もちろんみんなが壊したんだから給料は無し。お団子食べて元気つけて頑張ってね。」


ロイ「えっ?オレもですか?」


ロゼ「もちろん。連帯責任よ。」


ロイ(、、、やっぱ、全然よくねぇ!!)


激闘終了!!



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