違法の勇者達!
~~ブレイブロード事務所~~
ロゼ「さて、今日の依頼はこれで終わりね。みんなご苦労様。」
ロイ「あー、疲れたー。。」
ノア「夕飯の支度しますね。」
リー「私も手伝うわ。」
ロゼ「私はコーヒーでも飲もうかしら。」
アリ「お風呂入ってこよーっと。」
ミディ「あー!シアさん!ボクも入るー!」
アリ「じゃあ一緒に入ろっか。」
ミディ「わーい♪」
ラン「オレは部屋に戻るかな。飯出来たら呼んでくれ。」
ノア「りょーかいです!」
バンッ
突然事務所のドアが勢いよく開く。
「王都警備隊です!!」
警備隊の制服を着た凛々しそうな女性が事務所に入ってくる。
「ここの社長にお話があります!」
ロイ「、、社長ー。何か来ましたよー?」
キッチンでコーヒーの準備をしていたロゼリアが顔を覗かせる。
ロゼ「いないって言っといてー。」
ロイ「いや、オレいま社長って呼んじゃったし。」
ロゼ「ちっ」
ロイ(舌打ちっ!?)
コーヒーカップを手に面倒くさそうな顔でロゼリアが戻ってくる。
ロゼ「今日はもう、、終わりなんで、、あー!!!モナー!!!」
警備隊の女性に飛び付くロゼリア。
「あっつ!!ちょっ!!コーヒー!コーヒー!!」
ロイ(知り合いか?モナ、、どっかで聞いたような、、)
~~~~~~
ロゼ「と、言うわけで妹のモナよ。」
ロイ「いや、、いつものことですけど、展開が急過ぎですって。」
アリ「へぇー。社長って妹さんいたんだー。」
ミディ「キレイな人ですねー。」
リー「話には聞いていたけど会うのは初めてね。」
ラン「だな。」
ノア「何か働く女性って感じでかっこいいです!」
椅子に座らされ興味津々のブレイブロード面々に囲まれるモナ。
ロイ(相変わらずみんな受け入れるの早いな、、。)
ロイ「みんな、そんなに囲んでたら可哀想だから。ちょっと落ち着きましょうって。」
ロイに言われそれぞれ席につく。
モナ「ゴホンッ。改めまして。王都警備隊第一部隊隊長のモナです。姉がいつもお世話になっています。」
ロイ「ロイです。それからリーゼさん、ランスロットさん、アリシア、ミディア、ノアです。全員ここの派遣勇者です。」
モナ「存じ上げてます。最近のみなさんの活躍は話題になってますから。」
ミディ「わー!ボクたち有名人だー!」
ノア「何だか照れますね。」
アリ「街で男に言い寄られたらどうしよー。そのまま無理矢理路地裏に連れ込まれて、、あんなことや、、こんなことや、、。」
リー「アリシア。お客様の前だから、もう少し我慢してね。」
ラン「我慢とかの問題なのか、、?」
ロイ(ごもっともな意見です、、。)
モナ「今日はみなさんの勇者行為についてお話が、、、」
ロゼ「モナー!お菓子食べるー?」
モナ「、、、ここ最近のみなさんの活躍には我々も感謝していますが、、」
ロゼ「モナー!ジュース飲むー?」
モナ「、、、えっと、、それで、、みなさんの勇者行為について色々と調査したところ、、」
ロゼ「モナー!一緒にお風呂入るー?」
モナ「もうっ!!お姉ちゃん!!いま大事な話してるから後にしてよっ!!」
ロイ(あっ、キャラ変わった。)
ロゼ「えー、いいじゃなーい。久しぶりなんだしー。モナが全然会いに来てくれないから寂しかったんだよー?」
モナ「私も会いに来たかったけど、、じゃなくてっ!!私にも仕事があるし、立場もあるのっ!!」
ロイ(何か、、ただの仲良し姉妹だな。しかも二人ともキャラ変わってるし、、。こっちが本当なのか?)
ロイ「お二人とも普段の感じより今の方がいいんじゃないですかー?なんて、、ハハッ」
ロゼ、モナ「「はぁ?」」
冷酷な視線をロイに向ける姉妹。
ロイ「、、すいません。」
ロイ(やっぱり仲良し姉妹だ、、。)
モナ「そうじゃなくて!今日はお姉ちゃんに話があるの!」
ロイ(あっ、キャラは戻さないんだ。)
ロゼ「なになにー?一緒に住みたいって話ー?」
モナ「それは、、私だって、、じゃなくてっ!!お姉ちゃん!!許可証の更新!!してないでしょっ!!」
ロゼ「あー、、すっかり忘れてたー。てへっ♥️」
モナ「可愛い♥️、、、じゃなくてっ!!」
ロイ(何なんだ、、この姉妹、、、。)
ーー臨時勇者許可証、通称、許可証
正勇者ではない勇者(派遣、見習い)が勇者行為をする際に必要になる許可証。王国から発行されており定期的に更新が必要。
ちなみに正勇者には許可証の代わりに王国の紋章入り腕輪が支給されており更新の必要が無く、資格が剥奪されない限り半永久的に効力がある。
モナ「問題になってるのよ?更新の記録が無いから無許可なんじゃないかって。」
ロゼ「まぁそれは大変。」
ロイ「ちなみに更新してないとどうなるんですか?」
モナ「無許可での勇者行為は立派な犯罪です。場合によっては極刑もあり得ます。」
アリ「きょっ極刑!?厳し過ぎじゃない?!」
モナ「当然です!栄誉ある勇者を侮辱する行為ですから!」
ロイ(栄誉ある勇者ねぇ、、、。)
ラン「まっ、プライドの塊だからな。」
リー「まぁとにかく更新はしないとね。いつまでなら平気なの?」
モナ「今すぐですよ!だからこうして出向いたんです!今はまだ私の権限でどうにかなってますけど、明日は定期査定があるのでさすがにバレます!」
ロイ「それって職権濫用じゃ、、。」
モナ「あぁ?お姉ちゃんが犯罪者になるじゃないですか?バカなんですか?ぶち殺しますよ?」
ロイ(えー、、。)
ロゼ「フフフッ♥️」
ミディ「ボクたちも犯罪者になっちゃうねー。」
ノア「それは困りますね、、。」
アリ「まぁモナさんのおかげでまだ間に合うんだし誰かが行ってさっさと更新しちゃえばいいんじゃない?」
リー「誰かが、、ねぇ、、。」
ジーーーッ
ロイを見つめる派遣勇者達。
ロイ「オレかよっ!?」
ロゼ「決まりね。ロイお願いね。」
ロイ「えー、、。」
ラン「晩飯は残しといてやるからよ。」
リー「よろしくね。」
アリ「いってらっしゃーい。」
ミディ「せんぱーい!モナさんと浮気しちゃダメですよー!」
ノア「ロイさん!ファイトですっ!」
ロイ(何だこの団結力、、。)
モナ「ちっ、、じゃ、行きましょうか。」
ロイ(今度は妹さんから舌打ちっ!?こんな短時間で随分嫌われたなぁ、、。)
ロゼ「あっ!ロイ!」
ロイ「はい?」
ロゼ「モナに何かしたらぶち殺すからね。」
ロイ(!!??)
モナ「それでは失礼します。」
バタンッ
事務所を後にして聖堂院へ向かう二人。
アリ「あいつ、大丈夫かしら、、。」
~~~~~~
夜の街を無言で歩く二人。
ロイ(姉妹に揃って舌打ちされ、姉に脅され、そのうえ理不尽なおつかいに行かされる、、。オレって事務所で一番立場弱いのかなぁ、、。ってか、無言がツラい、、何か話したいけど、嫌われてるっぽいしなぁ、、。)
モナ「ロイさん、、でしたか?」
ロイ「あっ、、はいっ!」
モナ「姉とは付き合いが長いんですか?」
ロイ「2,3年ってとこですかね。」
モナ「そうですか。」
ロイ「モナさんはお姉さ、、社長とあまり会ってなかったんですか?久しぶりって言ってましたけど、、。」
モナ「そうですね。私も2,3年くらい会ってませんでしたね。警備隊は入隊したら寮生活ですし、ある程度の身分になるまではあまり自由に外出も出来ませんから。」
ロイ「厳しいんですね。」
モナ「街の平和のためです。」
ロイ「平和かぁ、、。」
モナ「ロイさんはどうして姉の会社に?私が言うのもおかしい話ですが、勇者って今はあまり良いイメージは無いと思うんですけど。」
ロイ「ハハッそうですね。何でですかね。最初は成り行きというか、、社長に拾われて生活のために仕方なくって感じですね。これでも正勇者目指したりしてたんですけど、オレの憧れとは程遠いものでしたね。まぁ、単純に雇われなかったのもあるんですけど。」
モナ「、、、。」
ロイ「でも今はそれなりにプライドを持ってやってますよ。社長の目指すみんなの為の勇者になるために。まぁ派遣ですけど。」
モナ「フフフッ。頑張ってくださいね。」
ロイ「ども。」
ロイ(普通に話してる時は二人とも変なところも無いし、仲良し姉妹って感じがするなぁ。)
モナ「話してたら着いちゃいましたね。更新手続きはもうある程度済ませてあるので、先に許可証を取ってきますね。」
ロイ「はい。」
タタタッ
小走りで聖堂院へと入っていくモナ。
ロイ(ふぅ、、。早く帰って寝よう。)
タタタッ
モナ「これが新しい許可証です。ここにサインだけもらえますか?」
ロイ「あー、はいはい。」
モナ「、、、はいっこれで大丈夫です。わざわざご足労頂いてありがとうございました。」
ロイ「いえいえ。こちらこそありがとうございました。」
モナ「あー、もうひとつだけ、、」
ロイ「??」
モナ「お姉ちゃんに手を出したらぶち殺しますから。」
ロイ(!!??)
モナ「それでは、おやすみなさい。」
ロイ「おっ、おやすみなさい、、。」
ロイ(やっぱり普通の姉妹じゃねええ!!)
更新完了!!




