転生の勇者志望! ~その3~
ジャキッ
獲物を狙う眼光で小太刀を構えるノア。
ノア「私、、忠告しましたよね?、、、冗談は命取りになるって、、、。」
A,B「「ヒィッ!」」
ロイ「待て待て。落ち着けノア。一般人にシノビモードは心臓に悪いから。」
突然事務所に押し掛けてきた二人組。
異世界から転生してきたと言う二人から詳しく話を聞くブレイブロードの面々。
ロイ「しかし異世界って、、冗談にしても笑えねぇよ。」
A「ほっ本当なんですって!」
ラン「お前らなぁ、、。」
B「信じてくださいっ!」
リー「まぁ、もう少し話を聞いてみてもいいんじゃない?服装とか言葉とか色々と辻褄の合うところもあるし。」
A「あっ、ありがとうございます!!」
リー「ちょっとでも嘘っぽいって思ったらアリシアとノアに刻んでもらえばいいし。」
剣を構え二人を睨むアリシアとノア。
A,B「「それだけはお許しくださいぃい!!」」
見事な土下座を披露する二人組。
ロイ「リーゼさん、怯えちゃってますから。お前らも構えてないで武器しまえよ。」
アリ「ふんっ」
ノア「ロイさんがそう言うなら、、」
武器をしまう二人。
ロイ(やっと落ち着いて話せるな。うちのメンバーってスイッチ入ると容赦ないからなぁ、、。)
ロイ「それで、異世界から転生してきたって言ってたけど、正直意味が分からないんだよな。詳しく話してもらえるか?」
A「はい、、。」
少し落ち着いた様子の二人はそこからゆっくりとこれまでの経緯を話し始めた。
二人は元々別の世界で生きていたらしく、その世界で不慮の事故により命を落としたらしい。
魂が死後の世界とやらに連れていかれそこで女神を名乗る人物にある取り引きを持ちかけられたそうだ。
ラン「取り引き?」
B「はい。オレら元の世界で真面目に生きていた訳では無かったんでこのまま死んだら地獄行きだって言われたんです。」
ミディ「へぇ。地獄ってほんとにあるんだね。」
ノア「ってことは、天国もあるんでしょうか?」
アリ「あったらいいわよねー。どんなところかしら。」
ロイ(こいつら、意外と受け入れるの早いな。)
A「で、地獄行きを免除してやる代わりに異世界に転生しないかって言われたんです。」
リー「職権濫用ね。」
ラン「どこの世界にも汚ねぇことする奴はいるんだなぁ。」
ロイ(先輩達も受け入れてるし、、。)
A「異世界に転生するなら記憶と体はそのままで好きな能力を高くしてやるって言われて、、そんなの選ぶまでも無く転生する方がいいに決まってるんで取り引きに乗ったんです。魔法とか使うの憧れてたし強ければチヤホヤされるかと思って。」
ミディ「確かにこの人達の魔力、、すっごく強いですね、、。」
B「で、その女神に最初のアドバイスとして何になりたいかって聞かれたんです。なり方を教えてやるって。それでオレたち勇者になりたいって答えたらさっきのところに行けって言われて。」
ロイ「それで聖堂院に向かってた訳か。にしても何であんなに急いでたんだよ?」
A「言葉も通じないし何かジロジロ見られるしで怖くなって、、、。とにかく女神に言われた場所に急ごうって思ったんです。」
リー「なるほどね。何にも分からない状況じゃ確かに不安にもなるわね。」
B「けど、聖堂院とかいうところに行っても相手にされないし、、言葉を通じるようにしてもらえはしたんですけど、勇者になりたいって話は全く聞いてもらえなかったんです。」
ラン「まぁいきなり正勇者はな、、。あちらさんもプライドとかメンツがあるしな。」
A「勇者のそういう事情もそこで初めて知ったんですよ。で、困ってたらここに行けば何とかなるって言われたんです。話を聞いてもらえなかったら強気にいけば大丈夫だって言われて、、。」
ロゼ「それであの態度だったのね。けど、いくらなんでもやり過ぎよね?あなた達の世界にもそれくらいの常識はあるんじゃないの?」
ロイ(社長、、まだ怒ってるな、、。)
B「お願いします!雑用でも何でもしますからここで働かせてください!」
A「お願いします!!」
再び見事な土下座をする二人組。
ロイ(最初の態度はともかく、ちょっと可哀想になってきたな、、。)
ロイ「社長、、ここまでしてるんだし、臨時としてでもとりあえず雇ってあげたらどうすか?」
ロゼ「んー、そうねぇ、、。」
子犬のような潤んだ瞳でロゼリアを見つめる二人組。
ロゼ「うん。不採用♥️」
ロイ「えぇえっ!!」
A「そっ、そんなぁ、、。」
B「嘘だ、、。」
ロイ「ちょっ、ちょっと社長!もう少し悩んでも、、、」
リー「私も社長に賛成かな。」
ラン「オレも同感だな。」
ミディ「ボクもいらないと思うー。」
アリ「当然よ。」
ノア「そうですね。ざまぁみろです。」
ロイ「いやいや。みんな冷たくない?っていうかノアのざまぁみろは言い過ぎだ!」
ロゼ「さっき警備隊を呼んであるからすぐ来るわ。後はそっちに任せましょ。」
ロイ「社長。何でダメなんですか?」
ロゼ「だって、、、」
ロイ(何かしらちゃんとした理由があるはずだ。確かに素性の知れない連中だけど、こんなにあっさり断るなんていくらなんでも、、、)
ロゼ「食費が増えちゃうじゃない。」
ロイ「、、へっ?」
ラン「全くだ。」
リー「経理を担当してる身としてこれ以上の出費の増加は擁護できないわ。」
ミディ「それに魔力が強いのってボクとキャラ被ってて何か嫌だしー。」
アリ「常識の無い人間なんて論外よ。」
ノア「全くです。ざまぁみろです。」
ロイ「そんな理由で、、って、だからノアはざまぁみろやめなさい!」
ロゼ「と、言う訳だから帰ってもらえるかしら?警備隊にモナって子がいるからその子に私の話をすれば良くしてもらえると思うわ。」
ガチャッ
「王都警備隊です!通報を受けて参りました!」
ロゼ「あら、ちょうどよかったわ。この二人のことお願いしますね。」
その後、呆然とする二人を警備隊が連れて行ったのだった。
~~その夜~~
アリ「全く!今日は気分の悪い一日だったわ!」
ノア「同感です!ファッ◯です!」
ロイ「ノア!?なんて台詞を!!誰が吹き込んだんだ!?」
ミディ「(´゜з゜)~♪」
ロイ「おーまーえーかーーーー!!!」
ミディ「違うんです!!せんぱい!!ノアちゃんに新しい属性付けた方が楽しくなると思って、、」
ロイ「いらんことしてんじゃねぇーー!!!」
ガチャンッ
パリーンッ
バタバタッ
ロイ「待てコラーー!!」
ミディ「いやーん♥️せんぱいこわーい♥️」
アリ「ちょっと!暴れないでよ!」
ロゼ「、、、、。」
リー「ロゼ?どうしたの?」
ロゼ「あっ、ううん。何でもないわ。それよりその呼び方、会社ではしないって約束でしょ。これでも社長なんだから。」
リー「そうね。ごめんなさい。でも、何か悩んでるなら言ってね?」
ロゼ「ええ。ありがとう。」
ラン「、、、、。」
ロゼ「二人とも。あんまり暴れると晩御飯抜きにするわよ?」
ロイ「うっ、、。」
ミディ「ごめんなさーい、、。」
ノア「晩御飯できましたー!」
ロゼ「さっ!みんな食べましょ!」
ミディ「いっただきまーす!」
アリ「いただきますっ!」
ノア「召し上がれ!」
いつも通り笑い声と笑顔に満ちたブレイブロードだったが、それはとてもゆっくりと、しかし確実にブレイブロードへと迫っていた。
問題解決!?




