転生の勇者志望! ~その2~
食事を済ませ事務所に戻る3人。
ガチャッ
ロイ「戻りましたー。」
ノア「ただいまです!」
アリ「、、、ただいまー、、、、。」
ロゼ「3人ともおかえり。依頼ご苦労様。
、、あら?どうしたのアリシア。機嫌が悪いみたいだけど、、。」
ロイ「あー、実は、、、」
ロゼリアに事情を説明するロイ。
ロイ「ーーってな訳でして、、。」
ロゼ「ふぅーん。初めて見る部族ねぇ、、。」
アリ「あんな礼儀知らずな野蛮人!山奥でもどっかの秘境でもどこでもいいからさっさと帰ればいいのに!」
ロイ「まだそんなに怒ってんのかよ、、。」
ロゼ「アリシアは騎士を目指していたからね。礼儀作法には厳しいのよ。しばらくしたら落ち着くでしょ。」
ロイ(スライムに迫るような変態ドMが騎士道を語るなんて世も末だな、、。)
ロゼ「それにしてもその二人組、、少し気になるわね、、。ロイの見た感じだとどこか目的地がある様子だったんでしょ?」
ロイ「あー、そう、、ですね。そんな感じがしたってだけですけど。まぁ、大丈夫だと思いますよ。聖堂院の方に走っていったんで何かあったら正勇者か王都警備隊が取り締まるだろうし。」
ーー聖堂院。
王都ウィザリアの治安維持を行う機関であり、王都警備隊と呼ばれる治安維持部隊と正勇者が駐在している。
同時に正勇者資格の付与、剥奪を行う機関でもあり正勇者を目指す者にとって憧れの場所でもある。
ロゼ「聖堂院ねぇ、、。」
ロイ「何か気になるんですか?」
ロゼ「んー、まだ確証があるわけではないから何とも言えないわね。
あなた達は気にしなくて大丈夫よ。それより次の依頼に行ってきてちょうだい。ユミル果樹園のお手伝い。」
ロイ「、、分かりました。」
アリ「はぁーい、、。」
ノア「行ってきます!」
ロゼ「いってらっしゃい。」
ガチャッ
バタンッ
事務所を後にする3人。
ロゼ(、、、、。)
~~ユミル果樹園~~
「ーー?」
ロイ(社長、、あの二人のこと何か知ってるのかな、、だとしたら少しくらい教えてくれてもいいのに、、信用されてないのかな、、。)
「ーイ?」
ロイ(社長って何も考えてなさそうに振る舞ってるけど肝心なところは全部一人で抱え込むんだよな、、もう少し頼ってくれても、、)
「ロイ?」
ロイ「うぉあっ!」
ユミ「驚かせちゃった?ごめんなさい。何度か呼んだのだけど聞こえてなかったみたいだから。」
ロイ「いえ、すいません。ちょっと考え事してて、、。何かありましたか?」
ユミ「今日の収穫分はもう終わりだから屋敷に戻ってお茶でもどうかと思ってね。他の二人は先に戻ってるわ。」
ロイ「あっ、、あぁ、、ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きます。」
屋敷へと戻る2人。
ユミ「それはそうと随分考え込んでいたみたいだけど、なにか悩み事?」
ロイ「えーっと、、実は、、」
事情を説明するロイ。
ロイ「ーーという訳です。」
ユミ「なるほどね。あの子、そういうところは昔から変わらないわね。」
ロイ「昔からなんですか?」
ユミ「そうね。普段は明るくというか能天気そうにしてるけど、いつも何か抱えてて肝心なところは全部一人で解決しようとするのよ。」
ロイ「社長らしいですね。」
ユミ「一人で解決出来るだけの能力もあるから余計に悪かったわね。」
ロイ「ハハハッ」
ユミ「でも、心配してくれてありがとうね。色々手のかかる子だけど、これからも支えてあげてちょうだい。」
ロイ「はいっ!」
屋敷に戻ってからしばらくユミルにもてなされた後、屋敷を後にする3人。
アリ「そういえば、屋敷に戻ってくるの遅かったけど、ユミルさんと何か話してたの?」
ロイ「まぁ、、色々とな。」
アリ「ふぅーん、、。」
ノア「大人の会話、、ってやつですね!」
ロイ「ノア、その言い方はやめようか、、。」
アリ「フフフッ」
和やかな雰囲気で事務所へと戻る3人。
~~ブレイブロード事務所前~~
ロイ(さて、今日は早めに休むか、、、ん?)
「ーーー!!」
「ーー?ーーーー!」
ロイ(事務所から声がするな、、。客か?何か穏やかじゃないな、、。)
ガチャッ
ロイ「社長、何かトラブルですか、、って、あれ?あんたら確か、、」
そこにいたのは昼間、街中で出会った変わった服装の青年二人組だった。
ロゼ「あら、おかえり。大丈夫よ。トラブルではないわ。こちらはえーっと、、お客AくんとBくんよ。」
A「誰がAだよっ!!」
B「てめぇ!馬鹿にしてんのか!!」
ロイ(あれ?言葉が通じてる?)
ロゼ「ごめんなさい。お名前伺ってなかったものだから。それで何の用だったかしら?」
A「だーかーらっ!!話聞いてんのかよっ!」
B「オレらをここで雇えって言ってんのっ!」
ロゼ「んー、今のところ人手は足りてるしあまり礼儀の無い人はちょっとねぇ、、うちって一応は客商売なのよ。」
A「ハッ!こんなボロい事務所の社長が偉そうにしてんじゃねぇよ!知ってるぜここ!正勇者のおこぼれで仕事してるド底辺会社なんだろ?」
B「言っとくけどオレらめちゃめちゃ強いぜ?さっきも山で鱗の硬ぇドラゴン倒したしな!」
ロイ(あー、スケイルドラゴンか、、。あいつら討伐難易度Cだからそんなに偉そうに出来るモンスターでもないけど、、。)
補足だが、ラージスライムが難易度E、ボア、ウルフが難易度Dである。
ロゼ「けどねぇ、、。」
B「ったく、話の分かんねぇババァだな。だったらあんたのとこの従業員と勝負させろよ!」
A「俺たちが勝ったら負けた奴らの代わりに俺らが入る!!これでどうだよ?!
おいっ!そこのあんた!勝負しろよ!」
ロイ「あー、えーっと、、勝負は構わないけど、その前に謝っといた方がいいと思う、、かな。」
A「あぁ?!」
B「なんだよそれ!ビビってんの、、」
ガシッ!!
凄まじい力で頭を掴まれ無理矢理振り向かされる二人組。
ロゼ「誰が、、話の分かんねぇババァだって?あんまり調子に乗るなよ、、、。」
鬼の形相で二人を睨むロゼリア。
A,B「「ヒッヒィイ!ごめんな、、」」
ドカッバキッボコッ
A,B「「ギャアーーー!!」」
~~その夜~~
ロイ「ーーという訳です。」
ロイ(今日、説明ばっかりしてるなオレ、、。)
ラン「なるほどね。んで、その二人組がこいつらと。」
リー「確かに見たこと無い服ね。」
アリ「とことん礼儀の無い野蛮人ね。切り刻んでやろうかしら。」
A,B「「ヒィッ!!」」
ロイ「やめといてやれよ。もう社長の鉄拳制裁喰らってんだから。」
ロゼ「まぁ。ヒドイ言い方ね。ちょっと注意しただけよ。」
ロイ(あれがちょっと、、、。)
ノア「けど、何でうちの事務所に?急に言葉も通じるようになってますし、、。」
ロイ「だな。そこはきっちり説明してもらわないと、、。」
A「えっと、、聖堂院とか言うところでここを紹介されたんです。言葉も不便だろうって魔法みたいなので分かるようにしてもらって、、。」
ミディ「たしかに翻訳魔法はあるね。高度な魔法だけど、聖堂院にいる魔導師クラスなら半永久的に持続させられると思うよ。」
ロイ「なるほど。けど、そもそも何で聖堂院に?」
B「勇者になりたいって言ったら最初にそこに向かえって言われたんです。」
ラン「言葉も通じねぇのに誰かに聞いたのか?」
B「転生する前に女神に聞きました。」
アリ「はぁ?やっぱり刻んどこうかしら。」
ノア「アッアリシアさんっ!ストップです!!
あの、、この状況で冗談は命取りかと思いますけど、、。」
A「ほっ本当なんです!!オレたち異世界から転生してきたんです!!」
ロイ「はぁ??」
問題継続?!




