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  2.アーティフィサー   

「待たせたなご同輩(どうはい)。例のあの人連れてきたぞ」

「おかえりー。その人がレイヴンさん? 名前をよんでも大丈夫な人かな?」

「いきなり連れて戻るとは。まさか交渉成立したのか!?」

「いやチーム交渉は失敗した。だが今からティータイムだ。ささ、レイヴンさんこちらの席へどうぞ」

 『びっぷ』と書かれたお手製のネームプレートが置かれている席にレイヴンを案内する。テーブルも椅子も他と何らかわりないが。

 特に何の反応もせずレイヴンはリオルとジーンに名前をつげ席に座る。

 リオルとジーンも自己紹介し、フィルは先程のレイヴンとのやりとりを話し、ここまで来てもらった理由を説明した。

「そうだったのか。チームは無理でもクエストくらい行きたかったな。俺もリオル以外の高レベル冒険者のクエストを見てみたかったぜ」

 羨望(せんぼう)のまなざしをフィルに向けジーンは悔しがる。

「高レベル冒険者を見て学びたいのならラピスと一緒にクエストに行ってみると良い。あいつは面倒見が良いからな、色々教えてくれると思うよ」

「ラピスさんか。そう言えば今日はギルドに来るのかな?」

「たぶんそう長くせずに来ると思うよ。昨日のクエストの達成報告があるからね」

「本当ですか? なら後でお礼に行かないと。……あれ? でもさっきレイヴンさんが昨日のクエストの報告をして報酬を受け取っていたんじゃ」

 冒険者ギルドに到着して早々にレイヴンがクエスト報酬を受け取っていたことを思い出しフィルが指摘する。

「ああ、あれは俺が受けていた方のクエストだね。ラピスの方ではまた別のクエストを受けていたから二つのクエストを同時進行していたんだ」

「なるほど。一人で二つ以上のクエストを同時に受けられないが他の冒険者に頼めばダブルブッキングできる訳か」

 レイヴンのクエスト受注の仕方にジーンは気付いた。

「その通りだよ」

 この手を使えばクエストを同時に受注できるが、クエストの進捗(しんちょく)は同時にカウントされないため楽をすることは出来ない。

 例えば二人の冒険者で同じ場所で同じモンスターを討伐する別のクエストをそれぞれ受けた場合、対象モンスターを討伐してもどちらか一方のクエストでしかカウントされない。両方のクエストを達成するためにはさらにもう一回討伐する必要がある。つまりクエスト達成のための総数を減らすことは出来ないのだ。

 これらは冒険者ライセンスで管理されるので不正は出来ない。ライセンス無しでクエストを行ったとすると、クエストを達成した証明になるものをギルドに提出する必要があるのでやはり不正は犯せない。

 それでも遠出する時には街に戻って報告する手間を省けるためお得な方法には変わりない。欠点としてはクエストの制限時間が厳しくなることくらいだ、なので基本的に難易度の低いクエストなら同時に、難易度の高いクエストなら一つに集中といった使い分けが必要。

「ラピスには後で話を通しておくよ。それより今はアレについて話をしようか」

「ええ、そうですね。リオル、お前の懐中時計を見せてくれよ」

「うん、いいよー」

「あ、ちょっと待ってくれ。その前にこれを使うから」

 懐中時計を取り出そうとするリオルに待ったをかけ、レイヴンが先にアイテムを取り出し使用した。

「なんですか、それ?」

 フィルはレイヴンが使用したアイテムについてたずねる。

「これは盗聴防止のためのアイテムだよ。これで今から話す内容は他の冒険者の耳には聞こえないし、遠距離から魔法などで盗み聞きすることも不可能になる。ゴッズギフトについて話すから念の為にね」

 言われるまでフィルたちは気が付かなかったが、ゴッズギフトのような超レアアイテムについて話すからには警戒する必要がある。

「無用心でした。たしかに誰が聞き耳を立てているか分かりませんよね」

「一つ勉強になりました。クエスト以外からも学べるものがある、これが凄腕冒険者のレベル」

「こんどから気をつけて話さないといけないねー」

 さらっと取ったレイヴンの行動に感心する三人。

「今はもう大丈夫だから好きに話して大丈夫だよ。……それでこれが俺のゴッズギフトの時計だよ」

 レイヴンは腕時計を外しテーブルの上に置いた。

「あ、わたしのはこれでーす」

 リオルも懐中時計を取り出し腕時計のよこに並べる。

「これが君のゴッズギフト。触って確認しても良いかな?」

「もちろん。お好きにどうぞー」

「ありがとう。腕時計も好きに見ていいからね」

 懐中時計を手にとり調べはじめるレイヴン。真剣な表情で精査をする。リオルの方は楽しそうに腕時計をさわって眺めたりしている。


 一頻(ひとしき)り懐中時計を見たりさわったりしたあとテーブルの上に戻すレイヴン。

「確かにこれはゴッズギフトだね。俺の腕時計とはかなり違う代物だけど」

 この場合の違うは腕時計と懐中時計の違いではなく、同じゴッズギフトでも種類が違うという意味だろう。

 予想はできていたがレイヴンはゴッズギフトについて造詣(ぞうけい)が深いようだ。これはリオルの願望どおりゴッズギフトの色々な情報を得られるかもしれない。

「そうなんですか。どういったところが違うんですか」

 違いについて質問をするフィル。

「そうだね。まず俺の腕時計について少々説明をしようか。これは短針、長針、秒針の3本の針で時間を指す。腕時計なのに秒針が付いているのはそれだけ正確な時を刻めるからだ。動力はゼンマイではなく電池と呼ばれる物で動いている」

 腕時計について解説をするレイヴン。続いて懐中時計について解説をはじめる。

「一方、この懐中時計は短針と長針で時間を刻んでいるが秒針はない、その代わり別の位置に用途不明の針が他に二つありそれぞれ時刻の数字とは別の何かを指している。動力も何なのか分からない。ゼンマイや電池ではないのは確かだ」

 懐中時計についての解説を終えるがその正体は今一つはっきりとしない模様。

「要するにどちらも人類の技術で作るのは不可能な物だが腕時計の方は仕組みが分かる。懐中時計は仕組みが分からない、原理すら定かではないけど。分解したら何か分かるかもしれないが壊れる可能性もあるから止めておいたほうが良いだろう」

「その時計は宝物だからこわれるのはこまるなー」

 亡くなったという祖父の形見の品だから当然だろう。

「にしても良くそんなことが分かりますね」

「まあね。おそらくゴッズギフトに関してこの世で最も詳しいと言っても過言ではないかも。裏を返せばそれだけゴッズギフトの解明が進んでいないと言うことだ。だから俺が勝手に分類を分けている。リオルくんの懐中時計のように仕組みが分からないものは『Gオーバー』俺の腕時計のように仕組みが分かるものは『Gホープ』という名称をつけた」

 GはもちろんゴッズギフトのGだ。

「オーバーとホープ? オーバーは手に負えないって事でなんとか分かりますが、ホープ「希望」とはどうしてそんな名前を」

 ジーンが名称の意図についてたずねる。フィルとリオルも「希望」である理由が気になるようだ。

「それはね、俺が発明家だからだよ。ゴッズギフトを解析して自分で類似品を発明する。仕組みの分かるゴッズギフトは発明家にとってまさに希望(ホープ)なんだ」

 名称の理由を解説するレイヴン。自身が発明家であることも明かした。これはレイヴンに関する貴重な情報でもある。噂にあった夜な夜な奇っ怪な実験とはこの事だったのかもしれない。

「レイヴンさん発明家だったんですね。まさか冒険者と二足のわらじとは」

「いや、発明家が本業で冒険者は副業みたいなものだよ。クエストは週1、2回くらいしかやらないからね。本当は発明に没頭しておきたいんだけど、生活費や発明などの資金調達にはクエスト報酬を貰うのが一番手っ取り早いからね。それにゴッズギフトを入手するチャンスにも恵まれることもある」

 さらに驚きの情報が飛び出してきた。まさか冒険者の方がついでの扱いだったとは。リオルたちに衝撃が走る。

「それでさっき冒険者のランクに興味が無いと言ったんですね。でもそれだけ強いのに冒険より発明とは、ちょっと勿体無い気がします」

 レイヴンの強さを目の当たりにしたことがあるフィルは(いきどお)りを感じる。

「それは仕方がないよ。才能ある分野と好きな分野は必ずしも一致しないからね。俺が発明家を志したのはわりと最近のことなんだ。今までそれに見合った知識を蓄えていた訳でもないから色々と学ばなければならないことも多いよ。はっきり言って才能があるかも怪しいしね」

 冒険者としては天賦(てんぷ)の才を持つレイヴンでも発明家としては未知数ということらしい。

「それでも俺はゴッズギフトを研究し発明したいんだ。この世界は不完全で、一つの発明が人類の文化に変遷をもたらすこともあり得る。空想の物語に登場するような科学を現実のものにし文明を発展させたり、生活を豊かにすることが今の俺の目的だ」

 世のため人のためとは一方ならぬ目的があった。

 精悍(せいかん)な顔つきと奇抜なファッションからは窺い知れぬまともな心中思惟(しんちゅうしい)に三人共感服せざるを得なかった。

「凄腕の冒険者であるにも関わらず、発明家としても立派な目的があったとは。それがレイヴンさんの夢なんですね!」

 レイヴンに尊敬の念を表するフィル。リオルとジーンも同じようだ。

 対してレイヴンは少し驚いたように見えなくもない。表情の変化に乏しいため分かりにくいがそう思えた。

「……夢か。……そうか、たしかにそう聞こえなくもないか。でもこれは夢じゃない。俺の夢は……いや、これこそどうでも良いな」

 何かを言うとして止める。話す必要はないと判断したのだろう。フィルはレイヴンの顔を、瞳を覗き込む。鏡のように煌めいていた金色が今は曇り色に陰り何も映さない。(うれ)いを帯びるとはこういうことを言うのだろう。夢が何なのか気にはなる。だが聞いてはいけない、それは理解できた。

「フィルくん、君は今俺の目的を発明家として立派だと言ったが、そんな事はない。発明に関しては自分のための行為だし、人類のためというのはあくまでその結果にすぎない」

 さっきは説明が足りなかったと言わんばかりに付け加えて言い直した。

「それに俺という冒険者についても誤解している。冒険者になる理由なんて人それぞれだから仕方ないが。フィルくんは何故冒険者になったんだい?」

「オレが冒険者になった理由ですか? あまり深い理由なんてなくて単に凄い冒険者になりたいと思ったからです」

 浅い考えで冒険者になったことを明かすフィル。

「理由の深浅(しんせん)は大した問題じゃない。何を思い、何をやるかが重要だ。君は浅い理由で冒険者になったからといっていい加減にクエストをやっていたのかな」

「それは違います。クエストをやる時はいつも真剣です。だって自分らの命が掛かっていますし。そこに関しては手抜きのしようがありませんよ」

 クエスト中は真面目にやっていることアピールするフィル。それはそうだ、たまにふざけている様にしか見えない時もあるが本人はいつも真剣なのだ。

「そりゃ命がけでやるよね。冒険なんだから。他の二人も同じだろう。君たちだけじゃなく他の冒険者も同じだ。でもね、俺は違う。冒険は俺にとって遊びなんだ」

 耳を疑う台詞を言い放った。三人共この発言には戸惑いを隠せなかった。

「能力的に適性、利害の一致などの理由から冒険者をやっているけど、命を賭して冒険をやっているわけじゃない。生命の危険を冒す必要があるなら俺は冒険者をやらなかっただろう。そもそも俺が本気を出しても倒せないモンスターなんてそう簡単に居るものでもないし。生活のため楽しむために冒険をやっているんだ。だから君たちが思っているような立派な冒険者じゃないんだよ俺は」

 冒険者レイヴンの本質が明かされた。

 誰も何も言えなかった。リオルもフィルもジーンもそれぞれ思うところはある。冒険は遊びだというレイヴンに何か言うべきなのだろうか。やり方や考え方はどうであれレイヴンは遥かに格上の冒険者だ。フィルたちが何を言ったところで陳腐(ちんぷ)なだけではないのか。遊びとはいうが悪いことやっているわけではないし何より冒険者は実力至上主義だ。頭のなかで考えながら沈黙を守る。


「まあ、そういう訳だから一緒にクエスト行ったりチームを組むなら俺よりもっと相応しい冒険者がいるよ。俺は楽しいクエストしかやりたくないって問題ある冒険者だからね。いくら強くても共感も尊敬も出来ない奴より弱かろうが信頼できる冒険者の方が良い」

 言葉を発しなくなった三人を見てレイヴンが口を開く。

「うーん、それは残念です。リオルだったらゴッズギフトの事といい、強さといいレイヴンさんとも組める冒険者と思っていただけに」

 悔しさを抑え込み普通に会話しようとするフィル。だがここで一つ考えを思いつく。

 ゴッズギフトにばかり因われていたがリオル自身も『変身』という特殊な能力を持っているではないか。今までの会話からも正体不明の事柄にレイヴンは興味を持ちそうなことは間違いない。「楽しい」と思わせるに足る案件ではないのかと。

「リオル、お前の能力って他人には秘密なのか?」

「アレは秘密ってわけじゃないから話しても大丈夫だけど、さすがにここではつかえないよ?」

「いや、それで充分だ。レイヴンさん、実はこのリオルはある特殊な力があるんです」

「特殊な力?」

「はい。今は子供のなりをしていますが、力を使えば大人の姿に変身できるという世にも珍しい『変身』の特殊能力持ちなんです」

 気合を入れてリオルの能力を紹介するフィル。ジーンもパチパチと拍手を送る。

 世にも珍しいとは言ったがそんな能力をもった人間はリオル以外に見たことない。レイヴンも知らない能力である可能性はある、リオルは元々から特別なオンリーワンなのだ。

変身(トランス)能力だって? それはレアな能力だね。俺は少し前に世界を旅して回っていたのだが、そのクラスのレア能力を持つ人間はほんの一握りしかいなかった。トランス能力はその最たるものかも知れないね。トランス持ちは俺が知る限り君で二人目だ」

 オンリーワンじゃなかった。だがレアなのは間違いない。現にレイヴンはゴッズギフト以外でも興味を示したのだ。

「ゴッズギフトを持っていることには驚いたが……リオルくん、君自身が中々面白い冒険者だね。まだ冒険者になっては日が浅いのは本当かい?」

「はい、そうですー」

「アビリティとかについてはどの位の知識があるかな」

「あびりちぃ?」

「あ、全然なさそうだね。そうか、もう少し詳しいことを聞いてみたいものだが、今はあまり時間がない」

 腕時計で時間を確認しながらレイヴンはこの後の予定を気にする。

 残念だが今はここまでのようだ。だがレイヴンはリオルに興味を持ったのは間違いない。

「また別の機会に話をするとしよう。ちょうどあいつも来たし」

 そう言ってギルドの入り口に向かって手をかざすレイヴン。

 フィルたちは入り口に目を向ける。三人組の冒険者がギルドの酒場に入ってきていた。その中のひとりにフィルは見覚えある、ラピスだ。

 向こうもこちらに気が付いたようで、レイヴンが手で合図を送り招き寄せる。ラピスは他のメンバーから離れこちらへやってくる。


「あいつのことは紹介するまでもないね。勇者の子孫のお出ましだよ」

「勇者って、やっぱりあの噂は本当なんですか?」

「真偽は不明だよ。それにこの話をするとあいつは怒るから本人の前では禁句(タブー)だよ」

 ラピスはすぐにフィルたちのいるテーブルまでやって来た。

「おはよう。珍しい組み合わせね」

「やあ、おはよう。勇者の血を継ぎし者よ」

 自分で言ったタブーをいきなり破るレイヴン。ラピスの方は明らかに不服そうな顔をした。

「それはデマだって言っているでしょ」

「どうかな? 確かに勇者との因果関係を証明するものはないが、否定する証拠があるのか?」

「それはないけど」

「だろう? 証明も否定も出来ない以上、勇者の末裔(まつえい)である可能性はあるわけだ。頭ごなしに否定するのは良くないんじゃないかな?」

「いや、だからといって勇者云々は無理があるんじゃ――」

「そんなことはどうでも良いからさ。この子達と一緒にクエストに行ってくれないかな? 色々指導してあげてくれ」

 ラピスの言い分をスルーし初級者の面倒を押し付けるレイヴン。同じような光景をフィルは昨日も見た。

「自分でやればいいじゃない。私も今日はあの子達もいるし」

 あの子達とは一緒に酒場に来た仲間のことだろう。

「別にいいじゃん。一緒にクエストに行けば」

「だから初級冒険者と上級冒険者じゃ違いがありすぎるでしょ」

「別にいいじゃん。上級モンスターなんて目じゃないくらいお前強いし。勇者なら文字通り勇者プレイしなよ、貧弱な冒険者助けて優越感に浸りなよ」

「くそ、殴りたい。そもそも勇者じゃないって言ってんでしょ」

 暴論のレイヴン、ツッコミのラピス。二人の攻防が繰り広げられる。リオルたちはただ黙って見守るしかない。

「頼むよラピス。こいつらは見所のある冒険者だと俺は思ったんだ。下手なやつに任せる訳にはいかない。お前にしか頼めないんだ」

 コントのようなやりとりに飽きたのか真剣に頼みだす。直前まで取っていた不遜(ふそん)な態度とはまるで違う。レイヴンにとってラピスという人物が信頼のおける存在だということが分かる一幕だ。

「……最初からそう素直に頼みなさいよ。あの子達にも了解を取ってくるから、ちょっと待ってなさい」

 快くではないがレイヴンの頼みを聞き入れ他のメンバーに伝えに行くラピス。

「な、本当にお人好しだろ? 困っている人は放ってはおけない、人助けは当たり前。少々口が悪くて可愛げないのが欠点だけど」

 口が悪いのはこの人のせいじゃないだろうか。リオルたちは心の中で思った。

「レイヴンさんってラピスさんとは付き合いながいんですかー?」

 二人の関係が気になり質問をするリオル。フィルとジーンもそれは気になった。どう見てもこの二人は相性が悪そうだ。何をきっかけに共にクエストをするようになったのだろうか。

「どうかな。クエストを一緒にやるようになったのは俺が冒険者になった半年くらい前からなんだけど。……まあ、その辺はラピスに聞いてみてくれ。話すと長くなるかもしれないから」

「わっかりましたー! ネホリハホリ聞いてみます」

 元気に返事をするリオル。

「お手柔(てやわ)らかにね」

 レイヴンも了承した。まだまだ謎の多いレイヴンについて情報を得る機会が与えられた。存外、リオルは良い質問をした。本人はそのことに気付いてないが。

「戻ってくるようだね。他のチームメンバー二人も一緒だから話は決まったらしい」

 レイヴンの言う通りラピスは仲間を連れて戻ってきた。

 ラピスのチームメンバーの二人はどちらも女性で魔法使いのようだ。先程の会話からするとこの二人も上級冒険者と見ていいだろう。

「二人の了解は得たわ。まさかこんなに早く一緒にクエストに行くことになるなんてね」

 ラピスはフィルに話しかける。昨日去り際にフィルが言ったことを覚えてくれていた。

「はい。今日はよろしくお願いします。それと昨日はありがとうございました」

 席から立ち深々と頭を下げるフィル。

「うちのメンバーの紹介がまだだったわね。二人共簡単に自己紹介しなさい」

 仲間の二人に挨拶するように促すと二人は返事し自己紹介に移る。

「どうも、トリフェンと言います。ソーサラーやってます。よろしくー」

 金髪ロン毛の冒険者はトリフェンと名乗った。明朗快活といった印象を受ける。

「私はルビーです。メイン職はエンチャンターです。よろしくお願いします」

 赤髪の冒険者はルビーと名乗る。こちらは明るく礼儀正しそうだ。

 フィルたちも自己紹介をする。今日はリオル、フィル、ジーン、ラピス、トリフェン、ルビーの6人でクエストに行くことになる。レイヴンがいないのが心残りだ。

「さて双方、挨拶がすんだわけだし俺はそろそろ失礼するよ。クエストもそうだが今日はアビリティについて詳しく教えてやってくれ」

 レイヴンは席を立ちラピスにフィルたちのことを託す。

「アビリティを? まだ早いんじゃない?」

「いや大丈夫だ。もしかしたら遅いくらいかもしれない。あとちょっと付き合ってくれ」

 そう言うとラピスの返答を待たず、掴んで連れていく。

「フィルくんたちはゆっくり話でもして親睦を深めていてくれ、じゃあね」

 レイヴンはラピスを連れて去っていく。去り際まで傍若無人(ぼうじゃくぶじん)だ。

「いっちゃったねー。なんかすごい人だった」

 思いのままにリオルは感想を述べる。フィルもジーンもうんと頷く。

「レイヴンさんはいつもあんな感じだよ。クエスト中も楽しそうだし実は職業遊び人じゃないかな」

 トリフェンがレイヴンの本職を勘繰(かんぐ)る。

「でも強いよね。クエストに一緒に行く人達への気遣いも忘れないし。自由人ぶりが目立って分かりにくいけど」

 ルビーもレイヴンに対する評価を言う。

「そうなんですか。良ければもっと教えてもらえますか? レイヴンさんだけでなく皆さんのことも是非」

 レイヴンの情報を仕入れるためジーンはさらに探りを入れる。ついでにトリフェンとルビーの情報も得ようとする。さすがジーンと言うべきか。

 その辺のことはジーンに任せて大丈夫だろう。フィルはレイヴンとラピスの方へと視線をやる。二人はギルドの入り口の近くで会話していた。

 ここからは距離があり何を話しているかは聞こえない。されど楽しそうに会話している雰囲気ではない、込み入った話をしているように見える。また痴話喧嘩でもしているのかもしれない。

 これはいかんと。フィルは声を当てて空気を変えることを試みる。


「あなた私のクールペッパーのクーポン勝手に使ったでしょ」

「使ってないよ」

「うそやん。シャツに血ついてるよ」

「使いました。一枚だけ」

「一枚だけ? 嘘つきは泥棒のはじまりって言うよ」

「本当は三枚。ミュージカル公演で一枚、マグロ解体ショーで一枚、宇宙人との握手会で一枚」

「ミュージカル? 他の二つは分かるけど。君ミュージカル好きなの?」

「うっふっふー。昔、僕少年歌劇団入っててん」


 雑なアテレコをやったフィルが一言。

「うーん、ハッピーエンド!」

 フィルの頭はハッピーセット。レイヴンとラピスには聞こえていないのだから場の空気を(なご)ませるも何もない。

 フィルが馬鹿やっている間にあちらの会話は終わり、レイヴンはギルドから去っていった。

 浮かない顔をしていたラピスだったが、気を取り直しこちらへ戻ってくる。

「待たせたわね。それじゃあ行きましょうか。クエストは私が決めるわ」

 本日のクエストへ出発だ。全員席を立つ。

「馬車をレンタルするから乗り場の前で待ってなさい。馬車で移動する間にアビリティについての説明、目的地に着いたらそれぞれのレベルに合ったモンスターと戦ってもらうから」

 手際よく段取りを行っていくラピス。ベテランの冒険者とクエストへ行くのはこれが初。今日は安心してやれそうだ。



馬車にゆられ目的地に向かう一同。

 数人の冒険者を運ぶにしては大きな馬車だ。リオルたちは幌馬車(ほろばしゃ)(荷台がシートのようなナニカに覆われたアレ)のような雨風凌げればいい簡易なものを想像していたが全く違う。内部はしっかりとした席が設けてあり小さなテーブル付き。後部には階段が設置されており二階席まである。素晴らしく乗り心地はよいが少々贅沢(ぜいたく)な気もする。クエストによっては馬車が無料ということもあるが、これは明らかにお高いお値段のお馬車をレンタルしたであろう。さすが凄腕冒険者というべきか単なる浪費というべきか。

「ところで今日は昨日のリオルさんは一緒じゃないの?」

「え?」

 ラピスの質問に三人とも戸惑う。何を言っているのか、ここに居るではないか。フィルとジーンはリオルを見つめる。当の本人もどういうことか理解できないようだ。

「……あ、そうか。昨日は大人モードのままだったから。ラピスさん昨日のリオルはこいつが変身した姿です」

 事情を説明するフィル。

「変身? その子が?」

「イエス」

「……ああ!? そういう事ね。私はてっきり……いえ、何でもないわ」

 事実に驚き口走るが、慌てて言葉を切る。おそらく子供にしか見えないとか、少年だと思ったとかそんなところだろう。不必要なことを言わぬため今は黙っている。

「変わってますからね、色んな意味で。変身能力持ってるとかオレらも最初は驚きました」

 一応のフォローを入れておく。

「リオルちゃん、能力持ちなの? すごいね!」

「トランスとか超レア能力だよね。もしかしたら私たちより強いかも」

 トリフェンとルビーが興味を示してはしゃぐ。

「落ち着きなさい。でも本当に驚いた。だからレイヴンも珍しく興味を持ったのね。変身能力を持った人間に会ったのは二人目になるかしら」

 ラピスも他にもう一人、変身能力者に会ったことがあるらしい。

「レイヴンさんも同じよう事を言ってたな。意外と居るもんなのかな」

「だがレイヴンさんも驚いていたわけだし、やはりレア能力なんだろう」

 変身能力についてフィルとジーンがあれこれ考える。

「しつもんなんですけど、その変身能力をもってる人ってレイヴンさんですかー?」

 変身能力を持つ人物についてたずねるリオル。レイヴンが持つ個別の能力がトランスである可能性はある。フィルもジーンも返って来る答えが気になりラピスに注目する。

「さあ、どうかしらね。他人の能力を私が勝手に話す訳にはいかないし、本人に直接聞いたほうがいいわ。貴方たちも余計なことを言わないこと」

 明確な回答は避けられた。ラピスはトリフェンとルビーにも釘をさし、二人とも返事して頷く。勝手に能力を明かせないのは当然、これ以上は追求できない。

「それじゃあ今度レイヴンさんに聞いてみますー」

 大人しく引き下がるリオル。

「それがいい。な、ジーン」

「そうだなフィル」

 フィルとジーンは互いに顔を見合わせる。レイヴンの能力がトランスであるかどうかは分からなかったが、何かしらの能力を持っていることは分かった。能力を勝手に話せないと言うのはそういう事だろう。

 変身能力をレイヴンが有していればリオルとレイヴンで丁度二人、辻褄は合う。可能性はまだ残っている、今はその情報が得られただけでも大きな収穫だ。


「ただ今はレイヴンのことじゃなくて知らなければいけない事があるでしょう」

「なんかありましたっけ?」

 何の心当たりもありませんと言った顔をするリオル。

「アビリティだろ。馬車の中で説明するって言ってたじゃん」

 ジーンがリオルに知るべきことが何か伝える。

「そう、アビリティ。早速教えるからきちんと聞きなさい」

「お願いします!」

 ゴッズギフトに続いて本日二度目の講義はアビリティだ。リオルたち三人は指導をたまわるため挨拶をする。

「教えると言っても訓練生時代に一通りの説明は受けているわよね?」

「オレとジーンはそうですね。実際に運用したことはありませんが」

「でもリオルは訓練施設を利用していないので殆ど知らないと思います」

 二人の言う通りリオルはアビリティについて全く知らなかった。

「そのとーりです。アビリティ?なにそれ?おいしいの?」

 臆面なく知らないことをリオルはアピールする。

「それでは私たちが教えて進ぜよう」

「冒険者にとってアビリティは超重要です。ここ授業で出ますよ」

 トリフェンとルビーが講師を務めようとしゃしゃり出る。

「貴方たちはいいから、上に行って見張りでもしてなさい」

 解説役を買って出たかと思ったらラピスに追い払われた。

 邪魔者扱いされた二人はブタのように不平不満を漏らしながら退散していく。

「アビリティについて何も知らないのであれば一から説明した方がいいわね。ほか二人もおさらいだと思って聞いて」

 返事をして頷く三人。

「アビリティはアタック、フィジカル、ユニークの三つに分類されていて役割が完全に異なっている。アビリティをスキルと呼ぶこともあるわ。まずアタックアビリティは『技』を使えるようになるアビリティで任意に発動できる。効果が最も分かりやすく人気のあるアビリティ」

「はい。せんせーしつもんがあります」

 リオルは手を挙げる。

「はい、リオルさん。何かしら」

「技を使えるようになるというのは、剣術スキルを上げて使えるようになる技とどう違うんですか?」

「当然の質問ね。技という点においてはどちらもほぼ同じ。決定的に違う点は二つ。鍛錬を積んで修得するのが剣術や魔法。アビリティに依る技は条件を満たして修得する。これがまず一つ、もう一つは剣術の技は剣を使わないとまともに効果を発揮しなかったり、使用自体できなかったりするけど、アビリティの技は武器種に関係なく発動できる。こういった違いがあるわね」

 リオルの質問に対して詳しい説明を行う。

「どうだリオル、分かった? オレが訓練施設で教えてもらった時もこんな感じだったよ」

 理解できているか確認するフィル。

「うーん、なんとなく? わたし剣しか使わないからなー」

「簡単に言えば槍で剣技、例えば袈裟(けさ)斬りなんてまともに出来ないが、アビリティ技の「火炎斬り」なら剣でも槍でも問題なく使えるってことだ。まあ槍でやったら「火炎突き」って言う方が正しい気もするが」

 分かりやすいようにジーンが例題を上げて補足説明をする。

「正にそんな感じよ。通常の攻撃にアタックアビリティを上乗せして技にしている、と言ったところかしら」

「あー、なんとなく分かりましたー」

 今度は理解できたようだ。

「次はフィジカルアビリティ。身体能力を底上げするアビリティで常に効果を発揮しているから常に強化された状態になる。デメリットが一切ない反面効果量は薄く、少し修得した程度では違いを実感できないほど。ギャンブル要素皆無の損はしたくない人向け。こんなところね」

「なんか地味ー」

「面白味には欠けるよな」

 リオルとフィルはフィジカルアビリティをあまりお気に召さない様子。

「地味であってもアビリティの構成次第では純粋な強化は重要よ。自分の長所をさらに伸ばす、あるいは短所を補う。パッとしないアビリティでも使う人次第で化ける可能性はあるもの」

「実はオレもそう思ってました。やっぱり使い手次第ですよね。上手い使いようを見出してこそ冒険者!」

「バカとハサミは使いようだしな」

 フィルに向かってジーンは含みをもたせた言い方をする。

「……次、ユニークアビリティ。これは特定の状況下で効果を発揮する特殊なアビリティね。任意の発動はできないし常時発動でもない、その代わり効果は絶大。具体例をいうと特定の状態異常攻撃に対して耐性が上がったり、逆に状態異常になった時に能力が上昇したりね」

「おおー、これはすごいべんりかも」

 ユニークアビリティの効果の大きさに食指がうごく。

「レアアイテムでしか得られないような効果を自分の能力としてもてるからアビリティの中でも頭ひとつ抜けているよな」

 フィルもユニークアビリティへの関心が高い。

「でも考えて修得していかないとまったく役に立たなかった。なんてこともあるから扱いが難しいアビリティでもあるな」

「そのくらいの理解があれば大丈夫ね。アビリティは放っておいたらいつの間にか修得しているものだけど、自分が欲しいアビリティを自由に修得する方法もある。それがこれ」

 ラピスは道具を取り出し目の前の小さな台の上に置く。

「『アビリティボード』これがあれば任意の修得が可能になるわ」

 手帳のようなそれはアビリティを管理するにはかかせないものだ。

 ラピスはアビリティボードを開いてみせる。本ではないので紙媒体ではなく、ページが有るわけでもない。開くとそれは板状の形で固定された。外見は黒一色だったが中身は真っ白。

「これがアビリティボード。なかはなにもかいてないね」

 今までアビリティのことを全然知らなかったリオルはアビリティボードをはじめて見る。

「本とは違うからね。でも真っ白? 訓練講習で講師のをみせてもらった時はアビリティがのってたんだけど、これは何もないな」

 通常は使用者が修得可能、あるいは修得済みのアビリティが確認できる。この場合はラピスのアビリティが表示されているはずだが何もない。

「これは私が以前使っていたもので今は使っていなからね。所有者がいない状態であればこうなるわ」

「そういうことか。アビリティボードはメーカーによって形状や使い方とか異なったりするって聞きますしね。冒険者ギルドから支給されたものが使いにくい場合は買いかえるわけですね」

「普通は低級ランクに上がった時にギルドから支給されるからそれを使うけど、合う合わないは出てくるものね。高価な買い物になる以上買いかえ時は注意が必要だけど」

 つまりこの黒一色で手帳型のシックなデザインのボードは使用者がいないゆえに何も記載されていなかったのだ。

「まあ、何というかシックすぎてオシャレさに欠ける気がして買いかえたの。だからこれは貴方にゆずるわ、リオルさん」

 割りとどうでもいい理由で買いかえていたラピス。しかも不要になったものをリオルにくれるという。なんとも豪気だ。

「え? いいんですか? いらなくなったと言っても高価なものですよね?」

「……そうね。たしかに高価だけど上級冒険者になれば大したものではないわ。アビリティの説明をするなら現物があったほうがいいし、貴方のレベルならもうアビリティボードを使用しておいたほうが良いわね」

 甘やかすためでなく、あくまで能率よく指導するためということらしい。

「それじゃあ遠慮なくもらっておきまーす。んで、どうやって使うんですか?」

「開いて中にサインを書き込めば使用者として認識されるわ。指でもペンでもいいからサインをしてみなさい。フルネームで」

 すでに開かれ置かれているアビリティボードにリオルは指でサインを書き込む。

 すると所有者がリオルになったようでリオルのアビリティが表示された。

「おお、なんか文字や記号がうかんできたー」

大雑把(おおざっぱ)な情報はマークの形や色で判別出来るようになっていて、横に書いてあるのがアビリティ名。さらにその横に出ている数字が修得に必要なアビリティポイント。右下に表示されている数字が貯まっているアビリティポイント。このポイントを振り分けることで好きなのを修得できるわ」

「わー、すごーい」

 これは理解できていない反応だ。一度で理解しろというのも難しいので仕方はない。

「でも便利ですよね。数値化までされているし。最初にアビリティボードを考えた人って凄いですよね」

 発案者に賛辞を送るフィル。

「これがなかった昔は勝手にアビリティを修得していくから、自分がどのアビリティを使えるかすら分からなかった、という話よ。計画的に修得できる方法があるのは、それだけで凄いことよね」

 ラピスもフィル同様この道具が偉大だと感じているようだ。

「今の流行りはオープンワールドなプレイスタイルですからね。昔はスキルとか覚えたのを使うだけだったし、主人公含めて職業選択の自由すらなかった。だが今は選択の自由がある。ついでに顔や体格、種族や衣装のメイキングも自由にできれば最高なのだがな」

 妄想に胸をふくらますジーン。オープンでワールドな重要性を訴える。

「自由という意味ではお前は大丈夫だあ。フリーダムを通り越してカオスにならないように気を付けてくれぃ。そうすりゃマスターソードで草刈りしたり、はかぶさの剣をやったりしても問題ない」

 職業やスキル選択の自由はあっても、著作権侵害の自由はない。

「その裏技、わたしの街じゃ「はかぶさ」じゃなくて「はかいのはやぶさ」っていわれてたよー」

「一体何の話をしているのよ」

 リオルたちの意味不明なやりとりに思わずツッコミを入れるラピス。この三人はたまに変な電波を受信し奇妙奇天烈摩訶不思議(きみょうきてれつまかふしぎ)な会話をはじめてしまうのだ。

「気にしない♪ 気にしなーい♪ ところでせんせー、わたしの場合どうアビリティを修得していったらいいんですか?」

 自由に修得できるようになったが今までアビリティの知識がなかったリオルは何を修得していけばいいのか分からないようだ。

 現在までに自動的に修得されていたリオルのアビリティは5つですべてフィジカル。「腕力UP」「腕力UP」「腕力UP」「腕力UP」「腕力UP」だった。腕力UPはすべて修得済みで以降は「剛力UP」と「怪力UP」になっていてアビリティポイントが足りていなかった。

「あー、通りで」

 妙に納得するフィルとジーン。知力UPが存在しないのは残念だと共に思う。

「よく分からないなら無理に修得しなくてもいいんじゃない。アビリティボードを使用している今なら勝手に修得されることはないから安心していいわ。計画を立ててからでも遅くはないはず。そのためにそれを渡したのだから有効活用しなさい。それにもう目的地に到着しているから今度はクエストをはじめるわよ」

 話に夢中になっていて到着していたことに気が付かなかった。ラピスに続いてリオルたちも馬車を降りた。

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