四十一話 エルフの国の城②
最初に出てきたのはキノコのソーテー。まぁ大きさは普通じゃないが・・・
子豚サイズのキノコは味が良く染みてて美味しかったと言っときます。
次は大森林で取れた野生のイノシシの丸焼き、肉汁が滴る肉は口のなかにはいると香ばしい匂いをさせながら胃の中へと消えていった。
租借する度に肉汁が溢れだしとても美味しかったと言っておく。
そのあとも、さまざまな料理が次々と運ばれて行きセイやアイリス、アイリ、国王夫妻の血となりエネルギーとなった。
「セイお兄様」
「ん?何だ?」
「はい、あーん♥」
フォークに突き刺さってるのはロック鳥の肉を焼いたもの。
アイリスはそれをこちらに向けて、はやく食べてと言いたげに待っていた。
「いや、恥ずかしいから遠慮するよ、それに行儀が悪いからね。」
「セイお兄様・・・」
瞳に涙を浮かべながら下を向くアイリス。
必殺、涙攻めはせこいと思うんだが・・・
あぁ、国王夫妻にアイリさんも眼を細めて「ほら、はやく食べてやれよ」みたいな眼をするなよ
セイは食べないと言う選択肢を諦めアイリスがあーんとしていたロック鳥の肉を食べた。
アイリスは口のを綻ばせてニヤニヤとしながらフォークで再び料理を食べ始めていた。
彼女は最初からセイが使ったフォークで食事を取るのが目的なのであった。
セイはそんなことも露知らず食事を進めるのであった。
長かった晩餐会も次第に最後に近づき、デザートがセイ達の前に置かれた。
デザートはフルーツの盛り合わせ。
エルフらしいデザートのようだ。
すべて大森林で取れたもので葡萄、梨、林檎と言った一般的に良く出回るものや、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、ライチと言った珍しいフルーツもあった。
晩餐会は何事もなく?終わったのであった。
「なぁ、アイリス。俺の部屋はどこだ?」
おい、なに言ってるのセイお兄様?みたいな顔しながらコクンと首をかしげるな。
「お兄様は私の部屋の私のベットで一緒に寝るんですよ?お兄様のパーティーメンバーは明日の昼頃には城に来られるのでそれまでは一緒ですね♥」
「他に部屋はないのか?」
「はい!」
ティファニア、クリス、ミクさん・・・はやく来てくれよ・・・




