四十話 エルフの国の城①
二日に一回の投稿にしたいと思います
「ん・・・・」
視界が弱冠ぼやけて見える・・・誰だ?俺を除き混んでるのは?
銀髪?クリスか?
それに、薬草の臭いがしない・・・
「お久しぶりですね。セイお兄様。元気そうで何よりです。」
は?ア、アイリス・・・!?てっ事は!?
豪華で巨大なベット、懐かしさを感じる鎖、いや、鎖に懐かしさなんか感じたくないが!
それに、世界樹と妖精の描かれた紋章・・・
やっぱりここってエルフの国の王城のアイリスの部屋じゃないかぁぁぁぁぁぁ!
クソ!何が良く効く睡眠薬だよ!?効きすぎだ!?アァァァ・・・終わった・・・
「セイお兄様大丈夫ですか!?もしかして薬が効きすぎておかしくなったのでは!?リンのやつめ・・・セイお兄様をおかしくするほどの薬を飲ませるとは・・・・フフフ。お兄様の敵は私の敵ですね。排除しなければ!」
ちょっ、あっヤバッ!
「ア、アイリスさん?俺は大丈夫だから、リンに攻撃するなよ?」
「セイお兄様がそう言うのでしたら・・・やめにしましょう。そうだ!セイお兄様!お腹すいていませんか?そろそろ夜の食事の時間なので一緒に食べませんか?いいや、食べさせてあげますね。」
「え、えーと、自分で食べられるから。まぁ、でも食事は取りたいからくれないか。」
「では、お父様やお母様、姉様とも一緒に食事をとりましょう!みんなで仲良く食事は楽しむものですからね。」
「あ、あぁ。」
メイドに連れられてアイリスと俺は食堂へ通された。
イスには既にエルフの国の国王、テフラ様とアイリスの姉、アイリ、アイリスの母親のイーリアスが座っていた。
「セイ殿、やっとお目覚めですか。ずいぶんと長いこと眠っておられたので心配しましたよ。」
最初に話しかけてきたのは国王テフラ。見た目は中学生にしか見えないがこれでも200歳は越えている。
戦闘はからっきしで内政の方が得意な方である。
隣に座っているはアイリスの母親のイーリアス様、アイリスと同じ銀髪の髪をしており、こちらをにこやかに笑いながら見ている。
と、言うか何も喋らないとこが怖い!?
そして、その隣に座っているのがアイリスの姉でアイリ。
アイリスが弓が天才的に上手いのに対し彼女は魔法が得意で冒険者ランクで表すとSはとれると思う。
昔でそんなだったのだから今はさらに細かい術式をくんで魔法を使えると思う。
「え、えぇ、少し薬が効きすぎまして。もう意識はハッキリしているので大丈夫です。」
「セイ殿、お久しぶりでございます。妹が迷惑をかけてすみません。」
「いえ、大丈夫ですよ。アイリスは俺にとって可愛い妹みたいなものですから。」
「そうですか。なら私と結婚して本当の妹にしてみます?」
「アイリお姉様!」
「ごめん、ごめん、アイリスちゃん。お姉ちゃん少し調子のっちゃったよ。」
アイリ様、あなた笑っておられますが妹が黒いオーラ出してるのでどうにかしてください・・・
「アイリ、アイリス。食事が冷めてしまうだろう。先に食べなさい。セイ殿もどうぞ」
「あ、ありがとうございます。」
こうして、俺にとって恐怖の晩餐会が始まったのであった。




