三十九話 エルフの国のお姫さま
四日後・・・セイ達は意識朦朧としながら最後の魔力ポーションを瓶に入れて詮で蓋をして、木箱に入れた。
部屋のなかは薬草のカスやポーションのこぼれたあとなどが床一面にある。
「これ・・・久しぶりに死ぬかと思った・・・早くベットで寝たい・・・」
「妾もそれに同意じゃ、しかし、寝る前に風呂に入りたいのぉ・・・薬草臭くてかなわん。」
「クリス様ではお風呂入りますか?ここの裏手に用意してありますが?ミク様とティファニア様もどうぞ。」
「それは本当かの!?」
「じゃあ私たちも使わせてもらおうかな、ミクさんもどうですか?」
「私も使わせてもらいますね。髪の毛に染み付いてて早く落としたいです。」
マリアに三人は連れていかれ風呂へと向かった。
「アイツらが風呂浴びてるならその間俺はベットで寝てる来るか・・・リン~ベット貸してくれ~」
「寝るならこの睡眠薬を使いたまえ。私もよく使うがよく効くぞ。水はテーブルに置いてあるからそれを使ってくれ。」
「おっ、サンキュー。」
セイは何の疑いもなく睡眠薬を水で流し込んだ。
「んくんく・・・あれ?・・・睡眠薬ってこんなにはや・・・く・・・きくっ・・・」
セイは睡眠薬を流し込んだ瞬間夢の世界へと誘われた。
「悪くおもわないでくれよ。これもアイリスからの頼み事なんだ、セイがもし、戻ってきたなら王宮まで連れてきてくれと。」
そんな言葉は爆睡しているセイの耳に届くことはなかった。
すでにセイは夢の中、声は届かない。
リンはセイの手足に魔力を奪う鎖を繋ぎベットに寝かせた。
あがってきたティファニア達には睡眠薬で数日間セイは寝てるからエルフの国を見てきたら?と言い彼女たちとマリアを家から出した。
リンは王宮へと手紙を飛ばした。
翌日、騎士が家へとやって来てセイを王宮まで運んでもらった。
セイは豪華な部屋へと運ばれた、この部屋はある少女の自室、セイはそ少女がいつも使っている女子特有の甘い匂いのするベットにに寝かしつかされた。
数分後一人の豪華なドレスを着たエルフの少女がやって来た。
白銀の髪の毛に蒼い眼。
エルフの国の第二王女、アイリス・クロワス・ロジュール。
八英雄の一人にして、弓型の竜帝器シルヴァーの所有者でセイを兄と慕う一人の少女であった。
彼女はセイを見て数分涙を流すと手でその涙をぬぐい自分自身もベットに乗ってセイを自分自身の膝の上に乗せて頭を撫でるのであった。




