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白髪の英雄と拝火竜を封ぜし剣  作者: ふぇんりる
大森林編
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三十六話 宝物庫②

まぁ、クロアの鎧も見つかったことだし俺たちはめぼしい物を貰っていきますか。

さいわい、大きな盗賊団だから、金とマジックアイテムは沢山置いてあるようだしな。


「よし、手分けして良さげなものを持ってきてくれ。とりあえず売り払うにしても持っていかないとダメだから俺のアイテムボックスに入れるつもりだ。持ってきたものは入り口に置いておいてくれ。」


三人はコクりと頷き、宝物庫の中へと入り、良さげなものを集め始めていた。


「セイ殿」


「ん?なんだ?良い武器は見つかったのか?」


「あぁ、前使っていたのと似た物があってな、それを拝借した。それはそうとこうも助けてもらってばかりじゃなんだ、ボクも手伝うよ。セイ殿の欲しいものは分からないし、セイ殿の仲間ではないからボクの欲しいものを選ぶわけにもいかないからね、ボクは宝石やお金を集めるよ。」


「あぁ、悪いな」


「いいや、助けてもらったんだ。これだけじゃ恩なんて返せないよ。」


そう言ってクロアも宝物庫の中に入っていった。


「さて、俺も掘り出し物でも探しますかな」


☆☆☆



送風のマジックアイテム(型遅れ)、炎属性がエンチャントされた低ランクの魔法剣、上級ポーションが数本、魔力ポーションが数十本、裸の男の石像(等身大)、大量にある、食器(銀製)


うーん、本当に掘り出し物がないな・・・てか、裸の男の石像なんてなんで持ってきたんだ?

絶対売れないだろ?てか、顔が凄く濃いおっさんだから気持ち悪いんだが。


「はぁ・・・これは本当に掘り出し物がないな・・・さいわいお金はかなりたくさんあるようだしな。おっ、これはなかなかいいやつじゃないか!」


セイが手に取ったのは魔石。それも拳大の物で、売れば白金貨に届くであろうランクの物で、売る以外にこの大きさならかなり強力なマジックアイテムが作ることが出来るだろう。


セイは掘り出し物を見つけてスキップしながら宝物庫の入り口まで行った。

入り口には四人がおのおのに自分が欲しいものや売れそうなもの、そして、金貨が箱に入れて置いてあった。


「あっ、セイさん遅いですよ!」


「悪い、悪い。なかなかみつからなかって根気よく探してたんだよ。そっちはどうだ?」


「こちらはそこそこ良いマジックアイテムが数点と宝石と金貨ですね。」


「そうか。なら後のやつは放置していくか。」


「はい。」


セイは無造作に入り口に集められた物全てをアイテムボックスにしまい、宝物庫の扉をしめた。


「じゃあ、ここでクロア、ここでお別れだ。今度は捕まるなよ。」


「わかってますよ、もうあんなヘマはしませんよ。」


でも、クロアはしそうなんだな。


セイ達とクロアは洞窟の前で別れ、クロアはエルフの国の大森林中央方面へ、セイたちは獣人の国の方にいる、薬師の友人の家へと足を進めるのだった。


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