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白髪の英雄と拝火竜を封ぜし剣  作者: ふぇんりる
ロキアス王国編
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二十七話 買い物

午前中、セイはティファニアを連れ服飾店を三軒回り自分の服とティファニアの服を各自十着程購入をしておいた。

別行動中の二人のためにセイは服飾店の店員に進められたアクセサリーショップでミクに守りの十字架、守りの十字架は相手から受けるダメージを10%減らすマジックアクセサリーである。素材はミスリルで薔薇が絡んでいる意匠がされている。

クリスには増幅の腕輪で、これは魔法を使うとき威力が1.5倍上昇するマジックアクセサリーでこちらもミスリルで出来ている腕輪に闇属性の威力が上昇する宝石、アメジストが埋め込んである。


このように属性を象徴し、増幅させる宝石も各属性にあり、基本属性の火属性はルビー、水属性はサファイア、風属性はエメラルド、地属性はマンダリンガーネット。

上位属性の雷属性はトパーズ、闇属性はアメジスト、光属性はダイヤモンドである。


そして、無属性はオパールが属性増幅の宝石である。

しかし、一般的にこういった宝石付きのマジックアクセサリーやマジックアイテムは値段が高く、騎士の隊長クラスや冒険者のC以上の魔法使いなどしか持ってないのが現実である。

セイが今回買ったのは、金貨十枚程のものでティファニアやクリスなら買える物である。


「もうすぐ昼だし、小鳥の宿に戻るか。今日は良い服も買えたし満足だわ。」


「今日は私の服も買っていただきありがとうございます。あのこれセイさん貰ってくれないでしょうか?」


そう言ってティファニアが手渡ししてきたのは妖精が描かれたペンダントだった。


「これは?」


「エルフにとって妖精や精霊様は守り神です。これは先ほどセイさんがアクセサリーショップを覗いている間にエルフの露店商から購入しました。セイさんにも妖精や精霊様の加護がありますようにと思い購入しました。大事にしてくださいね。」


「あぁ、ありがとう。大事にするよ。」


セイはペンダントを首にかける


それから二人は小鳥の宿に戻り、クリスとミクと合流をし、食事を取った後、馬車を引き取りに行くために冒険者ギルドに向かった。

四人はギルドに入り、受付嬢に伝言を頼み、ギルドマスターのマリンを呼んでもらった。

幸い話は聞いていたようなのですぐにマリンは下へ降りてきた。


「セイ、裏に馬車を準備してあるからそっちに回ってくれ。」


「あぁ、わかった。」


五人はギルドを一度でて裏に回るとそこにはかなりお高そうな馬車が置いてあった。


「おいおい、これって最高級の馬車じゃねぇか?これ普通の馬で引けるか?」


「いや、無理だ。これはウォーホースや地竜じゃないと引けないやつだ。」


ウォーホースは馬の魔物で子供の頃から人に馴れさせるとなつく魔物である。

馬の1.5倍程の大きさで馬力もかなり強いのである。


一方地竜は地球の恐竜のようなもので、ワイバーンのように飛ぶことは出来ないが、そのとても硬い鎧のような鱗は並みの剣や槍では貫けないものである。

温厚で人と共存する貴重な魔物である。


「で、魔物も準備してくれたんだろ?」


「あぁ、地竜を1頭買っておいた。あれはかなり力が強かったぞ。」


「へぇ、なら思ってたよりかなり早くに大森林に着けそうだな。」


「大森林のアイツの所にはアイリスがたまに顔出しているから会うかも知れないな」


マリンはハハハと笑っているがセイは顔面蒼白である。


「ヒジリくんどうしたんですか?顔色が悪いですけど・・・」


「ん、あぁ、大丈夫だ。問題ない。」


「セイは昔からアイリスが積極的過ぎて苦手でね、あの子は好きなものは絶対に手に入れるタイプだから」


「と、言うことはセイさんはアイリス姫のお気にいりなんですか?」


「あぁ、気に入られ過ぎてまだ、セイが八人の英雄の誰よりも弱かった頃はよくアイリスの部屋に監禁されてたもんな。俺も可愛い女の子とは仲良くしたいがあれは流石にな・・・」


「な、なるほど・・・」


「アイリス姫がヤンデレだなんて・・・可憐で、可愛くて、清楚なエルフの女性の憧れの方なのに・・・」


ミクはやや顔をひきつらせ、ティファニアは嘘だと言う顔をしながらマリンの話を聞くのであった。


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