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告げ忘れ

告げ忘れ



ある神様よりある男にお告げがなされた。


それによると、次の内容だった。


『地球の人間達は今だかつて、おろかな過ちを繰り返している。そんな人間達はこの地球上に必要無いので、雨による洪水を起こす。それゆえ、あなたが船を造り、あなたの家族、そして1つがいづつの動物を乗せなさい。』


というものだった。


ある男は忠実にそれに従い、船らしいものを造りあげ、乗り込んだ。


すると、間もなくして本当に雨が降り始め、何日も何日も降り続いた。


ある神様のお告げ通り、洪水が起こったのだ。


その間、その男は家族と動物達と、じっと耐えて雨の止むのを待っていた。


そして、ようやく雨が止むと周りの様子が見え出した。


まさしく、水面がどこまでもどこまでも、広がっている光景だ。


しかし、あらぬものが彼等の目に映った。


それは、男の乗る船以外に、あちらこちらに浮かんでいる軍艦やお金に物を言わすような金持ちが乗る豪華客船だけ、その水面に浮いていたのだった。


そして、大半のおろかな過ちをおかしそうな人間達が生き残ったのであった。


どうもあの神様は、そのような船の底に穴を開けるようにと、お告げを忘れていたようだ。




― F i n ―


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