具合いはどう?
誰だって具合いが悪くなることがあります。あなたは。。。?
具合いはどう?
ここは、とある病室。
最近、身体の調子が悪くって、しょうがないのよね。だから、ここに来ているのだけど。
確かに。。。そうなのよね。私の、うっぷす。。。胃が調子悪くって。
そうなの?あたいの肝臓は、脂肪肝なんだってさ。夜遅くまで、お酒をがぶがぶ飲んで、おつまみをたくさん食べていれば、脂肪肝になったっておかしくないわよね?でも、やめられないのよね。どうすれば、やめられるのかしら?
まあ、なかなか厳しいかもな。それに、。。。好きなものをやめちゃうと、つまらないもんだよ。ぼくは、諦めているよ。ぼくの大腸には、ポリープがあるって言われたよ。肉ばっかり食べて、野菜をまったく食べていなけりゃ、しょうがないってものかも知れないよな。
そうか。。。俺は、君と同じだ。俺の胆のうにも、ポリープがあるんだってさ。そうだよなぁ。。。朝から晩まで、こってりとした油まみれの食事をして、特に、帰宅してからも、酒と一緒に鳥の唐揚げを食べまくっているのだから、自業自得かぁ。。。
皆で話していると、割り込んできた。
なぁあに言っているの!
まぁあ、だぁ、ポリープだったら、かわいいもんじゃない?
私なんかさぁあ、私の腎臓に石があるって言われているのよ。。。石よ。石。
それも、手術でしか取り出せないような大きな石。もっと、身体をいたわって生活して欲しいものだわ。
痛みに耐えながら、意識が朦朧としている自分に、妻の声が微かに聞こえてきた。
「あなたぁ。。。大丈夫?
「あぁ、なんとか大丈夫だよ。空耳かわからないけど、自分の身体の中から、会話が聞こえたような気がするんだよな。これからは、身体を大事にするよ」
「そうよ。。。大事にしなくっちゃね。。。実は、私の身体の中からも。。。悲鳴に似たような声が、。。。」
― F i n ―




