想い
私のこの想いを伝えたい。。。私のショート・ショート第64弾です。
想い
『あなたは、想いをつたえられずにここの世界に来てしまったのですね』
ここは、天国。天使さんが私にやさしく言ってなぐさめてくれている。
「叶うことならもう一度、もう一度だけ彼に会って、私のこの想いを伝えたいのですが。。。」
私は涙を流しながら、天使さんに訴え続けた。
『わかりました。そんなに真剣に言われると、。。。その願いをなんとか叶えてあげましょう。ただ、1度きりのチャンスですからね』
「えっ、本当ですかぁ?ありがとうございます」
『たた、ひとつだけ問題が。。。』
「彼のもとに行けるのなら、そんな問題なんて関係ありません。お願いします」
私は天使さんの言うことを最後まで聞かずに、応えていた。
『そこまで言うのなら、それではすぐに地上に送ってあげましょう』
しばらくすると、彼のすぐそばにいることに気が付いた。
そして私は念願叶って、彼の耳元でささやいている。
『プ~~~ン』
「まったく、うるさい蚊だな。。。うざったいんだよ」
『パシッ!!』
そして私は、あっけなく、天国に戻って来てしまった。
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