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使い魔


イルカショーが終わり、龍鬼と緑虎は先に出口に向う。それを見た桃花は陽菜の服の袖を引っ張りながら「怖い・・・。」とつぶやいた。

それは柚子も一緒だった。来靭と月星から離れようとしなかった。


観客がすべて出て行った後、月星は呪文を唱える。



「我に仕えし者達よ。我が名の下に集いたまえ。」



すると、会場だけでなく、水族館全体を結界で覆い時間を止めた。そこに武闘派チックな狼男と、有名童話に出てきそうなルーペをつけたうさぎ男が現れる。



「久しぶりだな、月星。」



狼男が上から目線でそういうと・・・



「月星様、ご要望を。」



うさぎ男は執事のように要望を確認する・・・

すると、月星は彼らに向って「私達、この場所から出たいんだけど外に悪魔がいるのよ。この子達の執事なんだけど・・・」

そういうと、桃花と柚子を見つめる。その視線を追うように狼男とうさぎ男も姫達を見る。



「この方々は誰なのですか?」



うさぎ男からの質問に、月星は少しもったいぶりながら答えた。



「この子達は・・・魔界のお姫様、うふ。」



それを聞いた狼男が「マジで?マジで?」と驚きを隠せない。



「誰が嘘つくのよ(怒)姫様直々のご要望で私達が人間界をご案内してるの。でもね、そのことを魔王様に言ってこなかったから・・・」

「追いかけてきたって事か。」

「そう。今、その魔王様もこっちに来てる。」


そこに、陽菜が口を挟む。


「一度捕まっちゃったんだけど、魔王様を撒いてきちゃった。だから、お願い!」


そういって、両手を合わせて懇願。



「思いっきり暴れても文句言わねぇな?」


「どんな手段を使ってもよろしいですね?」


「結界張ってるから、思いっきり暴れていいよ。私達がここから抜け出せたら引き上げて。」




「「かしこまりました。」」




そういうと、会場の外に飛び出していった。



数秒後・・・



ドーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!



何かの衝撃音が会場中に響き渡り、コンクリートの破片が会場内に飛び散る。



「はじまった☆」



月星はニコっと笑いながらそうつぶやく。



「行くぞ!月星!」



月星の後ろで魔方陣を作っていた来靭。月星がその魔方陣の中に入ると赤い光を発しながら彼女達をどこかへ移動させた・・・。



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