会戦の発端 << フェアリー 美和 6 >>
これは、その時の話。
この戦いが起きたのは、イザベラさんの懲罰ギルドが独立して、青の港を制圧してすぐの話。
場所は小都市スアン近郊の丘陵で、錫鉱山が見つかったのよ。
鋳造の技術の大切さは、先行する王国で遊んだ人しか気づいていないから、私もセルバートに伝えて、マイネとヨーネスと私の3人に各々軍団を預けてもらって採集に向かったの。
セルバートやザラさんたちは、すでに課金で錫を商人から買って鋳造技術を手に入れていたみたいなんだけど、私たちが採集すればその半分はセルバートのものになるから、行って来いと快く送り出してくれたわよ。
私たちにとっても、錫の採集は大きなメリットがあったの。
村は保有していていないので、鋳造技術を得ることはないけど、錫はゲーム内のオークション売買に出すとかなり高値がつくの。
セルバートも商人に売却するよりは、大都市のオークション売買に出そうと言っていたわ。
それで王立騎士団のメンバーの将校が次々に向かって行ったのだけど、それを連合軍チャットに漏らしちゃった人がいたのよ。
そうしたら商人ギルドの人たちが、彼らは錫の重要性を良く知っていたから押し寄せてきて、商人ギルドが行くのに懲罰ギルドが参加しないことはあり得ないって言って、懲罰ギルドの人達も採集に参加してきたの。
50個しか採集できないから、当然採集できない人も出てくる。
この時良くなかったのが、最初の50人の中に、王立騎士団だけでなく、商人ギルドや懲罰ギルドの人たちも入っていたこと。
採集できない王立騎士団の人たちが、商人ギルドと懲罰ギルドの採集者に撤退するように言うものだから、嫌な予感がしだしたのよ。
採集は連合軍に加盟しているギルドは、どのギルドが発見しても一緒に採集できる仕組みなの。
だから、王立騎士団の採集できない人たちが撤退を要求するのは筋違いなのよ。
でも心情的にはわかるし、私たちはすでに採集を始めていたから、生暖かく様子を見ていたら、戦闘が勃発したの。
戦闘が始まると、採集している人も全員参加になっちゃって、更に悪いことに、最終地に入れずに隣の地形で待機していた部隊も参加になっちゃたの。
ここに大規模なギルド会戦が始まってしまったのよ。
戦いが始まって本陣の数を数えたら4つもあって、私たち3ギルドだけでなく、別のギルドも隣の地形に来ていたみたいで。
でもその人たちはすぐに撤退したのか、姿が見えなくなって、私たち3ギルドで戦闘が始まったの。
商人ギルドでは、リーダーのゴールネスが来ていて、戦闘を始めた王立騎士団に対して明確に規則違反だと言っていました。
「しかしこれは戦争ゲームやから、殺るっていうなら受けて立ちます」と、王立騎士団を躊躇なく攻撃して来たのよ。
私は見ていたのだけど、ゴールネスは採集に間に合わずに隣の地形で待機してたのよ。
だからこの戦いで勝てば、採集地に入れるので、張り切っちゃったのね。
この時の戦いは、私は動画撮りました。
凄い戦いでした。




