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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
閑話休題

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隕石の落下 << フェアリー 美和 2 >>

閑話休題 << フェアリー 美和 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/77/

 ロマール地方歴1000年1月(ゲームはどの地方も1000年1月から始まるのよ)。

 この世界では悪夢のような幻影が、各地で見られました。

 世界の至る所で不思議な霧が発生し、そこに踏み込むと隕石が落下してくる世界の幻想を見るというのです。

 隕石が落下した場所では、どんなに強い者も押しつぶされ、周囲では大火災が発生しました。

 幻想を見た人は、始めは自分自身が疲れていたのかと大して気にも止めませんでしたが、都市のような人の集まる場所で語り始めると、それは多くの人が同様の経験をしていることに気づき始めたのです。

 人々はその幻影には何かしらの意味があるがあるのではないかと考え、各地で発生している不思議な霧の中へ自らの意思で入っていくようになりました。

 私もその一人です。

 そして私は気づいたのです。

 落下した隕石の下部に、ほんの小さな隙間があり、そこから七色の粉が吹いているのを見つけたのです。

 私は人間ではなくフェアリーだったので、辛うじてその隙間の中に入ることが出来、その七色の粉が吹き上げる穴の中を覗いたのです。


 そこには別の世界がありました。

 大きな部屋があり、そこには小さな砂時計のような置物があり、その中には水が入っていて、それがぽたっぽたっと落下したものが、こちらの世界に落ちてきて、七色の粉に変化していたのです。

 私は砂時計のような置物を、両手を伸ばして掴みました。

 それは水時計で、底が抜けていました。

 自分のものに出来るかどうか試してみたかったのですが、私の力ではそれは動きませんでした。

 私の悲しみを想像できますか?

 今ここに、ゲーム最初の特殊イベントの攻略アイテムを発見したというのに、それを目の前にして獲得できないこの気持ち。

 私はしかし諦めませんでした。

 どうしたと思いますか?


 私はそれから一日中、その底の抜けた水時計の水が無くなるまで、ずっと口を開けて飲み続けていたのです(笑)


 私は先行する王国で遊んでいたので、この水時計が最強の魔法の粉を生むことは、噂で聞いていました。

 通常の魔法の粉とは違う、最強の粉です。

 そして、私はそれを全て体内に取り込んだのです。

 私の体内にどれだけの期間、その水分が滞在するかはわかりませんが、しばらくは私の身体からは、七色の粉が生まれるでしょう。


 私がこの水を飲み干したあとも、この霧は各地で発生していたようです。

 だから、他にもこのイベントで、魔法の水時計を手にした人はいるでしょう。

 もし、手にした人がいたら、コメント欄で、獲得までにどんな物語があったのか教えてください。


 そして王様。

 あなたは必ず手にしているという噂ですよ(笑)



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