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あの時、君はそこにいた → 剣と魔法の王国戦争  作者: マイノス
王立騎士団 VS ロマール連合軍

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過疎化しないゲーム << マイノス 18 >>

『剣と魔法の王国戦争』との出会い << マイノス >>

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敗北、そしてギルド崩壊 << マイノス 15 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/40/

課金地獄へ << マイノス 16 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/45/

古参ギルドメンバーの裏切り << マイノス 17 >>

https://ncode.syosetu.com/n9816kr/48/

 多くの戦争ゲームでは、大きな戦いが発生する度に、多くのプレイヤーがゲームを去る。

 課金力の違いから、絶望的な状況に気づくこともあるし、戦争に至る過程で、裏切りや脅迫にあうこともある。

 そして、ゲームはいずれ過疎化していく。

 国内向けの戦争ゲームは、過疎化はどのゲームも激しい。

 そのため、サーバー統合をして人数を調整しないと、戦争自体が出来なくなり、戦争ゲームとして終わる。

 過疎化したサーバーは、サーバールールとして、サーバー内の戦争禁止が、自主的に定められるからだ。

 そのため、サーバー統合がなされるのだが、それも大きな戦争にもなるため、ここでもユーザーを喪失するのが現実だ。

 それは世界的に展開するゲームでも同様だ。

 表向きは過疎化とは無縁のように思われるゲームも、ユーザーによるアカウント売却が進んで、実は少数のプレイヤーが複数のアカウントを操作しているだけということもある。

 実際のプレイヤーはその三分の一くらいなんてことは、良くある現実だ。


 本当に良い戦争ゲームとは、戦争に負けてもゲームを続ける意欲を喪失しないゲームだ。

 その点では、この『剣と魔法の王国戦争』は、実は優れているかも知れない。


 なぜユーザーは、敗戦するとゲームを止めてしまうのだろうか。

 それは、敗戦することにより、戦力差は余計に広がり、勝利する可能性が更に低くなるからだ。

 絶望感を味わった時、ユーザーはゲームを止める。

 このゲームは、敗北した時は、通常のゲームとは比べ物にならないくらい大きな損害を受ける。

 技術を失うことはないが、プレイヤーキャラクターが殺害されることがあり、村の施設が破壊される。

 酷い敵に遭遇した時は、収益的に、村そのものが支配される。

 だから、敗戦時には相当な喪失感を受けることもあるが、このゲームにおいては、その危険は、勝者であろうと回避されることは無い。

 強くなるごとに、より広い世界に接触して、敵も増え、村を破壊される仕組みがあるからだ。

 王国の支配者となり、その地方の王都を確保したとしても、それはその王国の代表として、他国の猛者と戦う機会を得ることにもなってしまう。


 しかも一般的な戦争ゲームと同様に、このゲームの村レベルは最大で30だが(レベル20以上は町表記)、そのレベルを超える場合は、砦(レベル25以上からの選択制度)、都市(レベル30以上必須)、大都市(レベル40以上必須)、王都(レベル50以上必須、その地方に一つのみ)と、拠点化され、公共性を持つ存在になる必要がある。

 公共の戦略拠点として利用されるので、利用されなければ発展はなく、また奪い合いの過程で戦場になれば破壊されるので、成長がどんどん困難になるのである。

 自身が戦略拠点化した場合は、サーバー開始初期に用意された戦略拠点を利用することも出来なくなるため、収益の一極集中もない。

 王都に関しては、地方に一つしか存在できないため、新しい王都が出来ると、それまでの王都は大都市になり、レベルが49まで下げられてしまうので、そのレベルを境に、大都市と王都の争いも発生する。

 そして、その先には王国間の争いを誘発する、帝都への成長もある。


 というのが、ゲーム攻略サイトの書き込みから得た情報だ。

 実際には、戦略拠点化して遊ぶユーザーはほとんどいない。

 多くの人は村レベル30前後で、既存の王都の奪い合いをして楽しんでいるようだった。

 この仕組みは、まれに現れる超重課金者による、ゲームへの破壊行動を減らすことにもなっていた。

 つまり、レベル30を超える限界突破をする場合、戦略拠点化されて、拠点防衛が優先されるので、他者への進軍攻撃が行いにくくなる。

 また、戦略拠点化すると、自分の課金力だけでは成長出来なくなる。

 過度な課金を抑制し、末永い小競り合いが行われる仕組みなのだ。

 そしてこれらの仕組みが、戦争敗者にとっての再生機会を提供することにもなっていて、厳しい仕組みの割には、ユーザーが減らないという不思議さを生んでいた。

 負けても、追いつくことが出来るゲームになっていたのだ。


 そうは言っても、ゲームを止める人は、たくさんいた。

 私が接した人の中で見ても、ゲーム初期に知り合ったアキレスは、粘着攻撃を受けてゲームを去ったし、内政官のマフナドは、ギルドへの裏切りが発覚して、ゲームを止めた。

 さすがに私も、ロドリゲス騒動に続き、2回目のトラブルにあったので、ショックは少なからずあった。


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