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4. 7th birthday
「誕生日おめでとう」
約10年ぶりの父さんの声。
本当に戻ってきたんだな。
人生の転換期に。
「どうしたの?」
心配する母の声でハッとする。
涙が流れているようだ。
こんな感情がまだあったのか。
過去に戻った影響だろうか?
オロオロする両親を安心させないと。
思考を打ち切り
「何でもないよ」
心配ないよと。
感情をコントロールしろ、クロウ。
感傷に浸っている暇はない。
今は何時だ?
正午か。
帝国兵が攻め込んでくるまで1時間とない。
よかった。
時間がない事で感傷に浸っている暇がない。
もっと前に戻っていたら、心が折れてしまうところだった。
思いにふけていると父さんが怪訝な顔で見てくる。
「クロウ、本当に何があったんだ? まるで、急に大人になったみたいだぞ」
我が父ながら鋭いな。
「僕はまだ7歳になったばかりだよ」
無邪気な笑顔を向けた。
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