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捏造の王国

捏造の王国 その94 何をやれば支持率あがるのかって?ホントにマトモな国民が望んでることやってくださいよ~

作者: 天城冴

実りの秋もどこへやら、支持率低迷に悩むキジダダ総理だが…

 秋も深まり例年なら豊かな実りを期待できるはずのニホン国。しかし、気候変動の大影響で酷暑が続いて、主食のコメ他のできも悪く、国際情勢そのほかのおかげで、燃料、肥料、そのほか不足、おまけに通貨安での大打撃。食品そのほか、大値上がりなのに給料はあがらず、各種ローンを抱えた方々は家計引き締め、外食も飲み会も控えにひかえている今日この頃。そして、その身もふたもない状況のニホン国政府、総理大臣であるキジダダ総理といえば

「ああ、物価高に反比例するように私の支持率も下がっているのはなぜなんだあ。アトウダ副総理ではないが、な、何をすれば国民は満足するんだああ」

と、官邸の執務室で机をたたいて国民の苦しみではなく自分の支持率の低さに嘆いている。

“あの~、机に罪はないんで叩かないでくださいよお、ある意味自業自得でしょうに”

と、呆れた顔が机表面に浮かんできた。

「わあああ、また、お前かああ地獄の書記官!い、いや見ていない、私はガース前総理のようにこのような妄想とは関係ないんだ!」

“あ、聞かない力の次は見ない力大発揮ですかあ~。まあ、見ないのは私だけじゃあないですよねえ。いやあ、あのガース前総理でさえ、一応は批判だの非難だのは見えてたんですよねえ。もっとも批判の口をふさぎ、貶め、揶揄して封じるという陰湿な手を使いまくってましたけど”

「ま、あの人はそういう性質だから、私にはそういうのは向けられてないし」

“あの~向けられてないんじゃなくて、聞いてない、見てないだけでしょう。この間も適格請求書№取得制度反対の何万の署名を受け取り拒否。ホント、大反対の実質増税、本質売上税、しかも輸出大企業は税をあげるという変制度をやっておいて、良く言えますよねえ。やめればいんですよお、あんな国家破壊税制度”

「そうはいっても、ケイダンレンの連中がだな、どうしてもやってほしいと…」

“あの~、あの方々は要は自分たちが輸出戻し税で潤うし、法人税を高くされたくないからあ~ということですよねえ。だいたいロクな企業努力もせずに、単にバカでかくて戦後長く続いた~というだけで研究開発費ほかの優遇やら税免除やら、政府からの談合利権で食ってるような金喰い虫財閥をのさばらせているから国が傾いちゃうんですよおお。決められた御約束作業みたいなオシゴトはこなせるけど、新しい仕事や体制についていけない事態遅れの無駄高給取り役員、社長を飼っていればお金が不足するのは当たり前ですよねえ”

「そ、そうはいっても、いろいろ公共事業があるし、大企業の力が、その」

“あの~大企業って下請けをキチンとマネジメントできないとだめですよねえ。そういうノウハウを持ってる人をリストラするは、忙しすぎて次の管理者を育てない、薄給でこき使って潰すか、逃がしてしまう。まあ、専門職、とくにITとか心理、医療、介護やらの専門家

を軽視しぎですよお。結局まとめる人、ノウハウがある人がいなくて、工事現場でも事故はおきまくってますよねえ”

「そ、それは、人手が不足」

“あの~、さっき言ったこと聞いてました?あと、新聞とかちゃんと読んでるんですかあ、忖度ばっかりの黄泉瓜とか三径とかじゃだめですよお、レッドフラッグとか首都新聞とか、きっちり書いてくれる新聞読まないとダメですよお、痛い真実すぎて耳も目もふさぎたいでしょうけど、塞いでも現実はかわらないんですよお。ライトノベルやアニメやゲームに現実逃避しても一時の慰めになるだけで、明日もイヤーな職場や学校に行かなきゃならないのは変わらないのと同じなんですから。根本的な解決までのとりあえずの緊急避難ぐらいですよ、できるのは”

「そんなことは、わかっている。漫画を読んでほっこりしても、少し逃れるほっと一息だけなんてことは。だ、だけど、私だっていろいろやってる、あの国際…」

“あの~、オーサカだったかでやるナンチャラ博覧会に金をつぎ込んでどうするんですかあ。ドブに捨てるよりさらに悪いですよ、マフィアに金をやるようなものですよお。なにしろ、請け負ったら潰れると大手土建屋さんでさえ、手を出したくない、恐怖の代物。もう、失敗というか大赤字、やったら潰れるのはあの市や府だけじゃなくなりますよお。やめればいいんですよ”

「しかし、あれはあの府が主催…」

“あの~、ならなんで国に金を出せとか、国会議員が絶対やらないと、災害復興だと思えば~なんて言ってるんですかあ。府で責任とってやればいいですよねえ、この間のやつはきっちり県でやりましたよねえ。だいたい府がやりたがって、責任とれないないなんて、いっそ府廃止で国直轄にもしたらどうです。できもしないミヤコ構想なんてものにしがみつく幼児な首長たちを支持するようなア〇な方々はきっちり指導しないとダメですよねえ”

「わー、いくらなんでもそんな、そりゃ野球チームが勝ったといって、汚水に飛び込み、感染症蔓延の危険を自ら冒すような連中だが」

“あの~、それ擁護になってません、どちらかというと再教育レベルの処置が必要だという証明になってるんですけど。まージャパンコンサバ党などと称しながら、伝統も文化も知らず、自分の都合のいい妄想を保守だーという党首やら三役やらを輩出しちゃう地域ですからね。戦前はもう少しましだったらしいですけど、やはり小麦粉多用の食生活で腸内細菌叢がおかしくなり、それが脳に影響したんでしょうかねえ。バランスのとれた食生活は重要ですよねえ”

「確かに食い倒れというより、食生活乱れまくり、せっかちすぎて、精神的な悪影響を疑うレベルかも知れないが…。い、いや、そんなことより、私はいろいろやってる。物価高を実感するために商店を訪問し、選挙に応援…」

“あの~、SPで固めまくって、一般人を絶対に近づけず、質問などするのはあらかじめ台本通りの役者じみた一般人モドキばっかり。まー殺されかけたからとはいえ、世界の指導者でそんな真似するのは独裁者と称される人ばかりですよお。批判だらけでも民の声を聞こうとした首相もいましたよねえ。耳の痛いことを進んで聞くようなこ人を貶めるネトキョクウ連中やら、耳障りのいい甘い言葉しか言わない人に囲まれていたいなんて、ホント子供というか。それにろくすっぽ国民の声を聞かないキジダダさんが応援してもかえって逆効果、同じ穴のムジナで選挙民放置の候補とみなされるだけみたいですよねえ”

「だ、だから応援にいっても、あまり喜ばれず、地元放送局も派手に放映しない…。い、いや、やってはいるんだ、だけど支持率があああ」

“あのー、SNSとかで政府擁護、野党貶めしてた会社さんとか偽ホシュアカウントとかあ、ネトキョクウ連中は裁判で負けるし、規約に引っかかって退会させられるしで、支持率上げ工作はもうできないんですよお、ロクに。第一、ガースさんたち含め、長年の工作に使ってたお金ずいぶん減っちゃいましたからねえ、やみくもに野党だのリベラルだののを抑えるために。まあ、マイマイナンバーほかでかなり黙らせられているようですけどお、不満がなくなってるわけじゃないんでえ、支持率上がりませんよねえ”

「いや、し、支持率が上がっていたのは本当に支持されてたんだ!だからジコウ党は…」

“あのー、各種バラマキ、組織の長を懐柔したり、大レイプ魔のゲーノー会社社長と仲良くなっていろいろダーティな協力関係築いて画策したってこともありますよねえ。そういう闇工作にお金使いすぎて、予備費使い果たしそうになってるんですよねえ。本来は今年のような酷暑に水害に使うためのお金を自分たちの政権維持に使っちゃったから不足して増税するつもりなんでしょう、さすがに国民もわかり始めたようですよお”

「う、うるさい、とにかく税収を増やせば、…」

“あのー、支持率数パーセントになりますよお。あ、アベノさん、いや、オオイズミさんからの政策全部撤回白紙にし、消えた年金をすべてジコウ党議員の政党助成金、議員報酬で補填、児童手当は一律年103万、さらに大学まで完全無償化、全国最低賃金は1500円、エッセンシャルワーカーは最低賃金2500円、特に保育士の給与は時給5000円に、認知症などの介護者は危険手当月10万円とかやれば、結構支持率あがりますよ~”

「そ、そんなことできるかああ」

“あの~、ならば辞めちゃえばいいんじゃないですかあ~。やれるといってる政党があるんですから、そことかわればいいだけですよお”

「い、嫌だああ、いっそ解散、しかし、こ、この支持率で、た、たとえ勝っても、きっと世界から大馬鹿にされる、工作の結果だと、し、しかし」

支持率最低に怯えつつ、それでも本当に有効な政策はやりたくなーいというにっちもさっちもいかない状況に悩み続けるキジダダ総理であった。


どこぞの国には聞く聞くといってまったく聞かないトップがいるそうですが、聞こえていないというのはある種の病気なんでしょうか。となると皆さんご隠退された方がいいんじゃないですかねえ、党事全員。

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