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第31話 VTuber以外?

  その後もいくつかの質問に答えていき、配信開始から1時間が経とうとしていた。


 「次が最後の質問っすね!『VTuber以外の職業に就くなら何になりたい?』だそうです。これは難しい質問っすね!」


 「そうですね。現状に満足しているので、自分が他の仕事をしているイメージが湧きませんね!ただ、一時期は普通のサラリーマンになって、安定した生活を送りたいと思ってた時もありましたね!」


 「確かに、今から社会に紛れ込むのは難しいっすね!俺も前は観光業のサービス業務をやってたんですけど、人と真正面から話すのはめちゃくちゃ疲れるんすよね?なので、他の職に就くなら、人とあまり関わらない系の職が良いかもしれないっすね!」


 〈VTuberって稼げるらしいね〉

 〈GETafterに変わってから換金効率が良い〉

 〈安月給でいいならサラリーマンにはなれるでしょ〉

 〈メイクの前職初めて知った〉

 〈観光業って何すんの?〉

 〈コミュニケーションが苦手な人はキツイかもね〉

 〈上司から怒鳴られる日々、辛い〉

 〈メイクがコールセンターとかに勤めてたら笑うわww〉

 〈意外!!〉

 〈サラリーマンww業種は何でもいいのかな?ww〉

 〈奈落はなんか事情があったハズ〉


 「意外っすよね!こんなに喋るくせに、いざ面と向かって会話する時はめちゃくちゃ緊張しちゃうんっすよね!!まぁ、だからこそ、こういう場面では他の人よりも口が回るんかもしれないっすね!!」


 この質問は俺にとっては答えずらい質問だった。案の定、コメント欄では、俺がまともに働くことが出来なかった事を覚えている人が数人おり、コメントに書かれている。おそらく、メイクさんもコメントが見えている筈だが、わざと触れないようにしているのだろう。

 もう数年経っているのにも関わらず、未だに俺の《《枷》》になっている事に、腹が立つ。どうすることも出来ない現状にもだ。


 「コミュニケーションって、結構体力使いますからね。視聴者の中にも居るかもしれませんけど、会話が終わった後の脱力感と言いますか、緊張が解けていくのがはっきり分かるんですよね!」


 「そう!それっすよ!!話し終えた後、一瞬溜息が漏れそうになるんすよね!あっ!話がつまらない訳では無いっすよ?」


 〈分からんかもな〉

 〈草〉

 〈俺もあるわww〉

 〈超分かる!!!〉

 〈テンションの上がり下がりが激しいんよな〉

 〈俺は無いかも〉

 〈私もそういう時ある!〉

 〈一回体験してみたいな!〉


 「あまり良い物では無いっすけどね?っと、もう予定してた配信時間、過ぎてました!今日はコラボありがとうございましたっす!」


 「いえいえ、とても楽しかったです!!」


 「えーと、奈落さんのチャンネル登録とFANHOMEのフォローよろしくお願いします!俺のもついでに登録してくれたらありがたいっす!!」


 「あっ!お願いします!!」


 「それでは皆さん、さよならっ!!」


 「さっ、さよならっ!!」


 〈おつ~〉

 〈最後しまらんなww〉

 〈お疲れ様でした〉

 〈お疲れ様でした〉

 〈おつ~〉

 〈バイバイ〉

 〈面白かった!〉

 〈お疲れ様でした〉

 〈wwwww〉

 〈最後噛んでたなww〉


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