表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/240

第26話 対応

 午後8時


 「奈落の底からこんばんは鬼道 奈落です。今回も雑談配信をやっていきたいと思います!voltexは無しの方向でお願いします。」


 〈こんならく~〉

 〈こんならく~〉

 〈こんならく~〉

 〈初見です〉

 〈最近、他のVTuberの配信減ってきたよな〉

 〈ネタ集めてきたよ〉

 〈ネタには困らん〉

 〈こんならく~〉

 〈最近配信多いね〉

 〈ちゃすちゃす〉


 「そうですね。出来れば毎日、配信をしたいと考えているので、配信回数は増えると思いますね。」


 基本的に夜は暇だからな。午前中は切り抜き動画を漁るので忙しいし。配信してる方が気分が楽なんだよな。


 〈毎日配信は良いかもな〉

 〈配信者のほとんどがやったことあるでしょ〉

 〈配信回数が増えた方が得〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈ネタ足りるか分かんないねww〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈カグヤ・ユリの事件について何か言うことある?〉

 〈同時視聴とかやってみる?〉

 〈最近事件多いよな〉


 予想していた通り、コメント欄が荒れてしまった。

 『他のVTuberについて語る』ことを中心としている為、荒れてしまうのはしょうがないと思っている。ただ、いざ荒れてみると、どうやって対応したらいいのか分からない。基本的にはノーコメントの方が良いのかもしれないが、俺の配信スタイルの場合は軽くでも反応した方が良さそうだ。まったくコメントをしないのも、何かを隠していると思われるかもしれないし、都合が悪い時だけコメントをしないのも悪く見えてしまう。


 「えーと・・。カグヤ・ユリさんの事件はニュースで観ました。自分的には、命だけでも助かって良かったと思います。最近、似たような事件が増えているので、他の配信者の方達も気を付けて頂きたいですね。」


 〈助かって良かったよな〉

 〈命があっただけ儲けもんだよ〉

 〈結構危なかったらしいじゃん〉

 〈もっと酷い目に遭えば良かったのに〉

 〈自業自得な部分もあったでしょ〉

 〈批判意見も多くあるけど被害者だからね〉

 〈これからも配信を続けて欲しいけど〉

 〈精神面に傷を負ったんだっけ〉

 〈警官が2人も負傷したんだから大きな事件だよ〉

 〈ブラックハッカーとの繋がりもあったんでしょ?〉

 〈同じような被害に遭っている人もいるんだから安易なコメントは避けようぜ〉

 〈不運だな〉

 〈草〉


 「そうですね、今までにも同じような被害に遭った人達がたくさんいると思います。その人達がトラウマにならないように出来るだけ配信で取り扱わないようにしましょうか!出来れば、ネガティブな話題は無しの方向で。態々、配信を観に来てまで嫌な思いをする必要は無いでしょうし。」


 〈そうするか〉

 〈りょ〉

 〈そのあたりが妥当かな〉

 〈確かに〉

 〈了解〉

 〈誰か他のネタある?〉

 〈ゴシップ系も好きなんだけどな〉

 〈OOさんじの星谷 サーラさんがチャンネル登録者100万人突破した話は?〉

 〈今度OOライブで3DLiveあるよ!〉

 〈OOすぽのコラボカフェ明日オープンじゃなかったっけ?行く人いる?〉

 〈OOライブの3DLiveチケット当たった!!!〉

 〈OOさんじの新番組今週からだよ!!〉


 まだ少しスパムが流れているが、一部の視聴者の御蔭で話が別の方向に向いてくれた。対応としてはまぁまぁ良かったと思う。


 「3DLiveのチケット当たったんですか!!俺も一応抽選に応募したんですけど、外れましたね!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ