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第239話 初対面!!読書女子雑談会


 『やっほー!初めましての方は始めまして!マスカットカラー所属、エキセントリックです!!』


 『・・・同じく、アメスタ。』


 『・・・・・・スペースオペラ所属?・・・筆記・・。』


 『す、スペースオペラ、しょ、所属の緒恋、ギ、ギトラです!ほ、本日は、、よろしくお願いします!!』


 〈とうとう始まったか〉

 〈こんちわ~〉

 〈ウチの子がお世話になります〉

 〈いえいえ、こちらこそよろしくお願いします〉

 〈↑お前ら、示し合わせてたのか?www〉

 〈サポーター頼んだぞ!!!〉


 今回コラボしている、エキセントリックさんとアメスタさんの姿を一言で言い表すなら、金髪ギャルと白衣のクールな研究員となるだろう。

 事前情報では、エキセントリックさんは筆記さんの個人的なファンであり、アメスタさんは、副業で漫画を描いているらしく、性格は筆記さんに、とても良く似ているようだ。


 『今日集まったこの四人は、歴女ならぬ《《読女》》!!簡単に言えば、読書を愛する女性だよ!!』


 『・・・・・イエーイ。』


 『・・・・・・・・・イエーイ。』


 『よ、あっ、イエーイ!・・・です!』


 〈微笑ましいなww〉

 〈ちょいちょい、無口ちゃん二人がもう少し反応しないとww〉

 〈ギトラちゃんナイス!〉

 〈『毒女どくじょ』かと思ったわww〉

 〈開始数分、不安が一切拭えないww〉


 「これ、どうやってフォロー入れれば良いのか分からないな。」


 「その前に、どのタイミングでアドバイスしたら良いのか分からないよね!!・・?何か聞こえない?」


 イヤホンから聞こえて来る音に、耳を澄ましているマキシ・マイザーさんの真似をしてみると、配信している四人の、誰かのマイクからガサガサト何かを漁る音が聞こえて来る。

 さらに良く聞いてみると、その音は一人だけではないようだ。


 「・・確かに聞こえてきますね、マイクの不調でしょうか?」


 「うーん、普通にビニール袋の音みたいだけど、何かあったのかなぁ?ちょっと聞いてみるよ!」


 スマホを操作し始めたマキシ・マイザーさんと同じように俺は、筆記さんと緒恋さんに対して、この雑音の正体について聞いてみた。


 〈これ大丈夫?マイク故障してない?〉

 〈企画道具とかを取り出しているのでは?〉

 〈接触が悪くなってるだけだと思う〉

 〈幸先が悪いなww〉

 〈トラブル続きか?〉


 配信のコメント欄を見ながら返信を待っていると、俺とマキシ・マイザーさんのスマホが同時に、通知をオンを鳴らした。

 そして、この耳障りな雑音の正体は――


 『・・・・ズズッ・・・・・ガサガサッ・・・パキッ・・・・。』


 『・・・ズズッ・・・・パキッ・・・パキッ・・・。』


 『もしかして筆記ちゃんとアメスタちゃん、何か食べてるの?』


 『ええっ⁉ひ、筆記さんマズいですよ!奈落さんに、お、怒られます!!』


 『うん、・・・イチゴスムージー美味しい・・・。』


 『?これ、不味くないよ?・・・・。』


 チラリと横を見ると、呆れたような表情をしたままこちらを見ている、マキシ・マイザーさんと目が合った。

 多分俺も、同じような表情をしていたかもしれない。



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