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第214話 掃討


 「・・・・・確か、舞波田コーポレーションは観光業を主としてる会社。ブラックハッカーの中に歓呼業に就いている奴等が多いのも納得だな。」


 「ああ。それに加え、今回、記者達に金を払っている大元も、ブラックハッカーがお前を狙う理由も、・・・その恨みの中には、雅紀の奴が原因でもあるだろうよ!さらに――――」


 追加で渡された書類には、一時も忘れたことは無い。あの事件の日付と、その頃に近藤家と関わりがあった人との関係図が書かれていた。


 「当時の警察が、杜撰だったのかもな。近藤家が舞波田コーポレーションの依頼で、お前から財産を奪おうとした二年前から、近藤 雅紀、こいつ一人に対し、今は無くなった『ブラックハッカー』の下部組織、『影楼かげろう』が接触していたんだ!つまり此奴が、お前へのいじめをエスカレートし始めた頃には、ブラックハッカーと関係があったと考えても良い!」


 「下部組織、そんなのがあったのか。なるほど、あいつがあそこまで過激に問題を起こし、調子に乗っていたのも、全部この会社のせいだったのか。そして今は、犯罪の道具として利用されてると。運が良いのか悪いのか。」


 「舞波田コーポレーションは、ここ一年近くでさらに規模が大きくなり、観光業の他に、電子部品、ハードウェア開発、アプリケーション開発、インターネット回線事業、不動産販売等、様々な事業に手を伸ばし成功を収めている!一部を除き、ブラックハッカーと関係がありそうな事業も混ぜっているのは、お前も分かるだろ?」


 よく見ると、海外に本社がある会社を買い取ったり、自社の株式優待者への接達として、海外の大型マンションの一室を贈呈したり、あらゆる手を駆使して成長を繰り替えているのが分かった。

 そう言えばテレビで、舞波田コーポレーションのCMがよく流れていた気がする。最近は、テレビを見る機会が減ったせいで、あまり詳しくは思い出せないが。


 「・・てか、ここまで大きくなったのなら、あの辺鄙な土地を求める必要は無いんじゃ?態々、あそこを開拓してまで事業を興すとか馬鹿な真似、今更過ぎないですか?」


 「そこが俺も引っかかってんだよ!!本当にブラックハッカーはお前を狙っているのか。これはまぁ、雅紀の件があるから分かるが、ブラックハッカー全体を動かせるほどの権限を、あいつが持てるとは思えん!と言う事は、裏で何か取引があったんじゃないかと、俺は考えている!!」


 「他のライバーが狙われているのを考えるに、見境なく攻撃を仕掛けて楽しんでいるとしか考えられませんけどね。前に行ったと思いますけど、あいつの考えは何となく読めるので。一番の問題は、舞波田コーポレーションを潰すのが難しい部分ですよね。」


 「おいおい⁉訴えるならまだしも、潰すのは難しいに決まってるだろ!!」



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