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第2話 準備

 様々なサイトを使い、配信の仕方について調べながら、どのような様式で配信するか迷っていた。


 「顔を出しながら配信するのは、デメリットが大きすぎるしなぁ。そもそも動画編集とかしたことないから生配信1本だとして、厳しいなぁ。やっぱりVTuberしかないか。」


 Vtuberとして必要になるであろう機材に関しては、既に持っているために準備する必要が無い。


「まさか《《あの人》》の贈り物が役に立つときが来るとはな!」


 画面のキャプチャの仕方などを確認しながら、何度も設定を見直していく。配信事故が一番怖いからな。少し汗をかきながら最後の設定を終わらせることが出来た。パソコンのスペックに少し不安があるものの、どうしようもないので諦める。

 さて、ここからが大事だ。VTuberとして活動するためには、自身のもう一つの姿となる『ガワ』とこれから活動する上での名前を決めなければならない。『ガワ』に関してはほとんどの人が依頼して、用意しているらしい。俺にはそんな伝手などあるわけが無いので自身で描かなければならない。


「そもそも伝手があったとしても誰も描いてはくれないだろうがな」


 自分で言っていて悲しくなるが、幸いにも暇なときに趣味を増やそうと、絵について学びその時に描いた絵がデータとして残っているため、使用してみようと考えている。髪は金髪で目つきが悪く右目の下にほくろがあり、ワインレッドの皮のコートと真っ黒なズボンを履いた、いかにもダークなキャラクターだ。


「この姿で喋るとか、イメージに合わねぇ…。観ている人もびっくりだろ。そもそも俺の声、そんなにいい声とは言えないしな。まあ何とかなるだろ。次は名前について考えないとな。」


 名前についてはそれとなく覚えやすく、少しかっこいいぐらいがいいと思うけど思いつかないな。名字から何かないか考えてみる。


「鬼堕、鬼堕…鬼が堕ちる…どこに?・・奈落。そこを道でつなげば。きた‼鬼道きどう 奈落ならくでどうだ!!。結構そのままっぽいけど、もう他に思いつかんから良いや。」


 この男、今更ながら結構適当である。又は自暴自棄になっているとも言う。


 午前8時、機材の設定やSNSでのアカウントの作成など、色々な作業を行っているうちにこんな時間になってしまった。流石にそろそろお腹がすいたので、カップラーメン用のお湯を沸かしながら、準備をしていると、眠かったせいなのか少しやけどしてしまった。何してんねん俺w。

 カップラーメンにお湯を注ぎ、待っているとスマホに電話がかかってきた。

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