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第197話 混雑

三階 事務室


 「荒らしアカウントと脅迫メールを送って来た奴等の対応完了しました!手の空いている人は、正面入り口の対応に当たって下さい!!」


 「二階男性トイレの窓ガラスが割られました!!!緊急対応をお願いします!!!出来れば、下に居る警察の方々と連携を取って下さい!!!」


 「はい、はい、分かりました。ちょっと!裏口に回り込んで侵入しようとしている三人組を見つけたらしいから、誰かお願いできる?」


 「そうですね!ここにある物全部、七階の大部屋にまで運びましょうか!これ以上過激な行動に出るとは思えませんけど、もし危険物でも投げ込まれたら大変なので!!」


 「『だから、警備員の増員はまだですか?このままだと、強行されるのも時間の問題ですよ⁉』残念ながら、こっちも対応で手一杯だ!今すぐ警備員を増員しても、さらなる危険性が増えかねない!!」


 あちらこちらで書類の音が鳴り、窓の外からは怒鳴り声やパトカーの音が鳴りやまない部屋に、俺達スペースオペラライバーは集まった。


 「こりゃあ、相談が出来る状態じゃねぇな!てか、どうせ顔バレしてるんだから、俺も警備員の奴等と一緒に抑え込みに行っても良いんじゃねぇか?な?」


 「窓の外を見てみるがいい、人がゴミのようだぞ!!とても気分が良いな!!」


 「あらあら、そんなことを言ってはいけませんよ?誰か、クッキーを作って来たんですけど食べますか?」


 「・・・・・・食べる・・・・・・・・美味しい!・・・・・・・・・・ミルク入ってる?・・・・」


 「あぁん、もう!!今日が新商品の発売会だったのに、本当に最悪!!誰よ、今回の首謀者は!!見つけたら叩き潰してやるわ!!」


 こんな状態なのにも関わらず、各々がリラックスしている状態なのには驚いた。腹一さんと緒恋さん以外は。


 「あぁ、あの忙しそうな表情を見ると、社畜時代を思い出しますね。スタッフの皆さん、今日は残業ですかね?あっ、そもそも帰れない確率の方が高いのでしょうか。」


 「ヒッ、ま、また何か投げ込まれましたよ⁉じょ、城東さん!!もうちょっと窓から離れて下さい!!物が飛んで来たらどうするんですか!!ひゃっ、向こうのビルに誰か見えませんでした⁉ねぇ!気のせいですか⁉」


 現在、GETafterや会社宛てメール、スペースオペラに押し掛けて来る等、様々な方法で誹謗中傷を受けているのに、気にした素振りを見せないのは、ある意味冷静なのかもしれない。

 腹一さん、スタッフの皆さんも、今日は残業確定なのは薄々理解しているのだから、あまり声に出さないで下さい。ほら、聞こえていたスタッフ全員のテンションがダダ下がりしてるじゃないですか!

 緒恋さんも、人に近づくなと言いながら、確認する為に近づいたら本末転倒でしょう!もしかして、結構余裕あります?


 他の人の反応を見ながら和んで(?)居ると、三人の男性とスーツを着た女性を後ろに、高太郎さんがこちらへ向かって来た。



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