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第196話 活動停止

午前10時

 スペースオペラ三階の会議室に集められたライバー全員に対し、高太郎さんから一時、活動停止するようにお願いされた。


 「クソッ、「ガンッ」一体全体何が起きてやがるっ!」


 会議室の壁を強く殴りながら、何も出来ない自分にイラついている城東さん。一応、加減して壁を叩いているのだろうが、穴が開かないように気を付けて欲しい。


 「やっぱり私、呪われてるんすかね?神様は、私のことが大嫌いなのでしょうか。」


 椅子に座り、頭を抱えながらブツブツと何かを呟いている腹一さん。今までに見たことが無いくらい、顔色が悪い。


 「ああ、もう、最悪!!はぁぁ、丁度昨日、欲しい物が見つかったから強請ろうと思ってたのに、ツイて無いわね!!」


 爪を噛みながらイライラしている表情を隠しきれない様子の嬢ノ内さん。口ではああ言っているが、他に人同様、心配を抱いているのは伝わってくる。


 「・・・・・納期に間に合いそう・・・・・・・・話し相手が居なくなる・・・・残念・・・・。」


 いつも通りマイペースな筆記さん。配信以外での収入源とタスクがあるからか、とても落ち着いている。もしかすると、配信以外に頼れるものがあるからこそ、普段あからマイペースになれるのだろうか?


 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


 腹一さんと同じように頭を抱えながら、会議室のテーブルに頭を突っ伏している緒恋さん。顔が見えない為、どんな表情をしているのか分からない。



 ここまでがスペースオペラ一期生の様子で、お次は二期生だ。


 「むぅ、我としたことが、敵の接近に気付かぬとは、平和ボケしてしまったか?」


 顎に手を当てながら、唸り続けているシリウスさん。多分、それらしいことを言いたいだけだと思う。


 「・・・こうなったらしょうがないわね!活動を再開出来るまで、仕事が無い人は私のバーに来て貰いましょうか!ふふっ、楽しみねぇ!」


 何やらコソコソと企んでいる様子のエストランネさん。何故か背筋に寒気が走った。


 「皆さん、落ち込んでいる様子ですし、美味しいお料理でも食べて貰って、元気を出して貰いましょっか!あっ、女性の場合は、お菓子の方が良いのかしら?」


 ライバーを元気にしようと考えている様子の母美津さん。この人も筆記さんと同じくマイペースのようだ。



 そして最後に、この会議室を眺めながら、今回の対策を考えている俺。

 対策と言っても、《《反撃》》意味合いの方が強いだろうが。



 俺達全員の個人情報と、それぞれが抱えている問題が世間に流出してしまった今日、『ブラックハッカー』との本格的な確執が起きた。




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