表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

想い

作者: 爆弾魔フルーツ



ぎぎー

がたん


重い扉を押し開けて屋上の風を全身で浴びる


はぁ、、、


私は、この学校に入学した1年生だ

だが、周りになかなか溶け込めず、授業以外はいつもこの屋上で過ごしている

いわゆるぼっちだ


ぎぎー

がたん


小傘)??


??)おっ?今日は先客が居るみたいだな

悪い、邪魔した


小傘)いえ、大丈夫です


??)ん?お前、新入生か?


小傘)はい、1年生B組の多々良小傘と言います


??)私は2年A組の霧雨魔理沙だ

こんな所に1人で居るなんて、なんかあったのか?


小傘)いえ、特に何も無いです


魔理沙)なんかあったからここに居るんだろ、あったばっかで言いづらいかもしれないけど話くらい聞くぞ?


魔理沙さんはそう言いながら私の隣に座った


小傘)…大丈夫です


魔理沙)じゃあ、私があててやろう

この学校に馴染めず人気の無いここに来た


小傘)!?


魔理沙)…当たったみたいだな、、、

まぁ、私も前は馴染めないでここに来たしな


小傘)こんなに明るいのに馴染めなかったんですか?


魔理沙)私は転校生だったんだ、親の都合で私だけここに来て周りが知らない人だらけでな


小傘)そうだったんだんですか…


魔理沙)お前は前の学校の奴らとかは居ないのか?


小傘)みんな違う学校行っちゃって…


魔理沙)そうか…なら私の所に来るといい、

私もいつもここに居るからな


あと敬語は外していいぞ

私は敬語が嫌いだからな


小傘)なんでですか?


魔理沙)敬語は人と人の間に壁を作るからな

それに、歳や居る年数が長いだけでその人をなんで敬わなければならないのだ


小傘)…優しいんです

じゃなくて…

優しいんだね


魔理沙)そうでもないぞ、今回はただの気まぐれだ

あとお前、もう授業始まってるけど大丈夫か?


小傘)えっ!?


時刻は11時を過ぎており、もう授業が始まっている時間だった


魔理沙)やっちまったな

どうせだしこのままサボっちまおうぜ


小傘)そうだね、もう少し…このままで…


こうして私は授業が終わるまで会話を続け、少し気が楽になっていった


よし!明日からはもう少し頑張ろうか


おう!応援してるぞ!


それじゃぁそろそろ行くね



どっかの学者が言ってた

集団の中にはほぼ確実に(嫌われ者)が出てくるってな

(お前は)そうならない事を祈るよ…


この学校では1年前に、いじめによる死者が出ている

その子は綺麗な金髪をしている女の子だったそうだ…


魔理沙)よう!今日も来てたか!


小傘)うん、まぁ


魔理沙)なんだ?まだ学校に馴染めないのか?


小傘)いゃ、そう言う訳じゃ無いんだけど

なんて言うか…

学校の雰囲気が合わない…かな?


魔理沙)ふふっ、そうか


小傘)魔理沙さんはなんでいつもここに居るの?


魔理沙)うーん…

なんでだろうな


小傘)ふふっ、なにそれ


魔理沙)なんだか、屋上って落ち着くよな


小傘)…そうだね


魔理沙)何もかも吸い込んでしまいそうな青い空が広がっていて、それに抗うように羽ばたいてる鳥達が居て、そしてお前がいる


だから私はここに居るのかもな


小傘)…


魔理沙さんは…気づいてるの?


魔理沙)何がだ??



小傘)…いや、何でもない


キーンコーンカーンコーン


魔理沙)おっ、もう時間みたいだな

じゃあな

ガチャん




小傘)魔理沙さん…




魔理沙)気がついてるに…決まってるだろ…


日に日に体が重くなっているし…

もう、こんなありさまなんだからな…


ゴメンな小傘…

ほんとはアイツが1人にならないか心配で残ったつもりだったのだが…


どうやら私が寂しかっただけみたいだな




この様子だと…もう…


最後に「ありがとう」って…言いたかったな…



















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ