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目覚めてそれから1

心地良い風が吹く、空は晴れ天気はいい。

雲がゆっくり流れ、川のせせらぎや森の鳥たちが良い音色を奏でている。

そんな中原っぱに1人眠っている人間がいた。

彼は見た目とは裏腹に静かな寝息を立てて深い眠りについていた。そんな彼にゆっくりと近づく動物がいた。その動物は馬のようだが頭には一本の角が生えていた。所謂ユニコーンというやつだ、体毛は白く陽の光を反射させるかのような美しい白さだ。

ユニコーンは寝息を立てている男の近くに座り一緒に眠ってしまった。

何時間かたち陽が真上になる頃にユニコーンが目を覚ますと男の顔を舐め始めた。

男は何事かとすかさず目を覚ますと驚き転がり起きる。目を開けると目の前に馬がいるのだ驚かない方がおかしいだろう。

男は起き上がったあと馬を警戒しながら辺りを見回す、先程まで部屋でゆっくり寝ていたのに急に外の、しかも原っぱに寝ているとなると頭はいつも以上に混乱していた。


「・・・なんだ・・?ここ・・・は・?」


頭の思考回路が追いつかない、精一杯答えを探そうとするが頭の中は様々な言葉で埋め尽くされる。


(なんだ?どうなっている?何が起こった?ここはどこだ?それよりこれは本当か?ドッキリ?・・・)


男が頭を抱えているとどこからか巨大な爆発音が響く、森から煙が上がり鳥や動物が一斉にその煙から逃れようと森のさらに奥に移動する。男はなんとか頭の整理を終わらせると目の前の馬やその奥の爆発と煙に背を向けて走った。

男は特別足が速いとかはなかった。ただ爆発音のする方向から嫌な予感がした、男はただの自分の予感だけで逃げる選択をした。

男の後を追うようにユニコーンも逃げていた。

逃げた先には崖があった。とてもじゃないが飛び越えるのは不可能だった。

男は足を止めたがすぐさま崖を飛び降りる。理由は見た感じ水深が深そうだったのと流れが緩やかに見えたからだ。

実際にその判断は正しい、男が飛び降りるのを見たユニコーンは後に続くように崖を飛び降りる。

崖を飛び降りた男は水に入った衝撃と同時に頭を打ち付けてしまい意識が飛んでしまう。

ユニコーンは着水すると男の衣服をくわえ男が溺れないように水面に顔を上げる。

しかし流れが思ったよりも速く川に流されるまま男とユニコーンは下流まで大人しく流れに身を任せた。

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