第1章「動物に好かれすぎてる男と謎の夢」6
新しい学園生活
異世界に来た時点でもうすでに新しい事ばっかりだが、転校した事がないキズキにとっては初めての感覚。
しかも異世界の学園
サイコー
キズキは新しい学園の新しい教室の教卓の前に立っていた。
(うわぁ〜大学みたい…)
小、中、高と教室の机が一人一人あったから、こう段になって長机に二人や三人で座るといのが新鮮だ。まだ座ってないけど
「━━はい、静かにして!」
ディアルが何も知らされていない新しく来たキズキに興味津々で周りと話している生徒にこちらに注目させた。
「じゃあキズキ君、自己紹介して」
静かになった事を確認してディアルがキズキに促す。
キズキは改めて教室にいる生徒達を見る。
(ほんとに女子ばっかだな…)
生徒の数は十七人。十四人が女子で、男子が三人だ。
(男子少な〜…てか女子が全員可愛いんだが…)
この教室の女子達は結構いい方なのかもしれない。その中でリリアが小さく手を振ってくる。
「えぇ〜と…高橋キズキです。キズキと読んでくれたら嬉しいです。…………………………終わり?」
数人の生徒と先生がズッコケる。
意外とノリがいいのかもしれない。
「ええぇ…もっと他には無いの?」
ディアルが苦笑いしながらキズキに聞くと、
「━━はい!」
一人の金髪の女子生徒が元気良く手を挙げた。
「はい、そこ!」
キズキがテンションを合わせてその女子に促した。
「まずは自己紹介させて貰いますわ。わたくしの名前はメアリス・フォート・アルファスタと申します。以後お見知り置きを」
「ああよろしく」
(すげーほんとにこの喋り方するやついるんだな…)
「それで、女の子のタイプはどんな子がいいのですの!?」
「ちょ、ちょっとメアリス!?」
ぐいぐい行くメアリスにリリアが驚く。
「そうだな〜可愛かったら誰でもいいかな?」
「キズキも何答えてんのよ!?あとサイテーよその答え!!」
「あら?リリアはキズキさんの好みが聞きたくないのですの?」
「い、いやそれは………」
「というより、以前から知っている様な喋り方ですわね。もしかして二人はもう既に付き合って!?」
「………そだよ」
「んなわけないでしょ!?メアリスちょっとふざけすぎよ!」
「あら、心外ですわね。私はいつも真面目ですわよ」
「そんな事で真面目にならない!」
「そんな事って何ですの!?」
「まぁまぁ二人とも、その辺にしておいた方がいいっすよ」
二人の言い争いにオレンジの髪色の女子が間に入った。
「マリア…」
「今はキズキ…でいいっすか?「良いよー」キズキの自己紹介の時なんすから、いつもの二人の漫才を見せたいのは分かるんすけど今はこの辺で」
「「漫才って言うな!!」」
「まぁまぁ」
(いつもなんだ)
マリアと呼ばれた女子が笑って誤魔化す。
いつもの漫才を止めるのともいつもマリアなのだろう。
「あたしも質問いいっすか?」
「いいっすよ」
「先に自己紹介を。私なマリアって言うっす。それでは━━」
「え?それだけ?」
リリアが意外な顔をした。
「胸のサイズはどれぐらいが好みっすか?小さい方?それともめっちゃ大きいのが好きっすか?」
「っておい!?」
「俺はどんな大きさの子でも愛せる」
「おお!ですってお二人共!」
「なんで私達に言うのよ!」
メアリスが顔を赤くして怒る。メアリスの胸は平均、やや下ぐらいの大きさだ。*あくまでキズキ本人の感想です。
「キズキも答えない!」
リリアも顔を赤くしてキズキに怒る。リリアも平均より下。メアリスより小さいかもしれない。*あくまでキズキ本人の(以下省略
「いやだって気になるじゃないっすか。ねぇ?」
マリアは自分の胸を抱えてキズキと目を合わせた。マリアは、大きい。見たところ、この教室でもかなり大きい方だろう。*あくまで(以下省略
(でかい)
「ねぇほんとに、俺はどんな子でもオッケーだぞ」
リリアとメアリスがマリアの胸を睨んでいる。
「もう、なんですぐこうなるのよ…大体こうなりそうだなとは思ってたけど…」
リリアが想像した通りに起こっていったので、呆れてため息をついた。
「じゃあそこまでにして、授業を始めるよ」
ディアルがこのままじゃ終わらない気がしてさっさと終わらせた。
ディアルもこの三人の事は慣れているのだということがキズキには何となくわかった。
「じゃあキズキ君はー、ラウス君の隣が空いてるからそこに座って」
「わかりましたー」
ディアルが指さす方を見ると、ちょうど数少ない男子の隣だった。
席は一番後ろの端っこだ。席は全部で九席あり、キズキを入れてちょうど二人づつで座れるようになっている。まぁ机が長いから三人でも四人でも座れる。
机の並び方は横三列縦三列になっている。
ちなみにリリアとマリアは同じで真ん中の列の二番前。つまり中央。メアリスは真ん中の列の一番前。
キズキが自分の席に行って、相席になる男子に挨拶をする。
相席になる男子は薄紫の色をした髪、恐らく天パだろう。俗に言う美男子なのであろう。で、座っててちゃんとは分からないが多分身長は大きいとおもう。百八十ぐらいかな?
「キズキだ。これからよろしく」
「ええ、これからよろしくね」
(…………………ん?)
あれ?
気のせいか?今口調がオカ━━いやいやまさかそんな事はないだろう。
そう、あれだ。ちょっと異世界の人達が余りにも特徴的すぎて普通の人も口調が特徴的だったり髪色がカラフルに見えたりする様な感じだ。
「私はサウスよ、気軽にサウスでいいわよ。よろしくね、キズキ」
と、サウスは
サウスと名乗った男子?にキズキは確信した。
「━━━━あ、あぁよろしく………」
(ダメだ)
こりゃ完全にそうだ。
こりゃあ〜かんっぜんに
(ニューカマーか!?)
まさか余りにも男子が少なくなりすぎて男子が女体化してきたってのか!?そんな事がありえるのか!?
(━━━━はっ!?てことはまさか!)
「あぁ大丈夫。他の男子達は至ってノーマルだから」
サウスが慣れているのか、こちらの考えた事を見透かした様に言ってきた。
「ノーマルって言い方ちょっとあれだな…まぁよろしく頼むよ。サウス」
そう言いながらキズキは席に座る。
「……………意外と素直に受け止めるのね…?」
「何が?」
「私の性格よ。私の話し方で大体わかったでしょ?」
サウスが少し本当に意外とだったのか、普通に接してくるキズキに質問した。
そんなサウスにキズキは、
「いや〜だって人それぞれじゃね?あまり気にすることじゃないと思うけど…俺が住んでた国にもたくさんサウスみたいな人達がいっぱいいたからな」
「そうなの?」
「ああ、だからまぁ俺はそんな変に思わねーよ。勉強教えてくれよな、サウス」
「………ええ、ありがとう」
サウスが安心した顔をして、笑ってきた。
お節介だったのかもしれない。
多分、今まで男子とは上手くいってなかったのだろう。
俺も最初はびっくりしたけど、やっぱり人それぞれだよ。みんな自分がそうしたいと思うならそうした方が良いのだ。
なんか当たり前の事を言ってる様な気もするが。
だって同じ歳に見える美男子がオカマだと普通思わないじゃん?
この世界の人達はあまりニューカマーはいないのかな?
「ふふっ、良かったですねサウス」
「うん、そうだね」
前の席から声がかかってきた。体を上げて下を見ると、
「あ、私はハイネラ。よろしくね、キズキ君」
こちらを見上げてきていた水色の髪をしたハイネラと目が合った。
「よろしく、ハイネラ」
ハイネラの隣には緑色の髪の女子がいて、その子とも目が合った。
「……………………………………………………」
「……………………………………………………」
「あ、この子はアメリシア。あまり話さないけど優しい子よ」
「…………………………どうも」
「…………………………どうも」
完全な無口では無さそうだ。
感情もあるだろう。証拠にハイネラの優しい発言に照れてハイネラの腕をつねってる。
「「む〜……」」
「なんかどんどん友達増やしていくっすね〜」
「いい事よそれは」
「おや?嫉妬してたんじゃなかったんすか?」
「殴るわよ?」
「さ、さーせん…」
向こうでリリアとマリアが話している。
「ほら、さっさと授業を始めるわよ」
ディアルがそう言って、黒板を準備して授業を始めた。
異世界の学園での初めての授業が今始まる。
「………俺何も持ってないんだけど……」
「………まぁ、最初だから良いんじゃない?今度わたしの見せてあげるわよ」
「ありがとう…」
いきなり忘れ物するなんてな。
全然何も聞かされてねーーよ!
学園長に心の中で文句を言ってやった。
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「あと二日…」
「その話はもうしないんじゃなかったか?」
「いつ言ったよそんな事」
「ハァ…」
「確認だよ確認。した方がいいだろ」
「まぁ確かに…」
「絶対に成功させるぞ…いいな?」
「「ああ」」
この街に忍び寄る三人の影が、迫っていた。
6話です。(^-^)/
やっと出したいキャラをいっぱい出せた…