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第1章「動物に好かれすぎてる男と謎の夢」4



「━━━━ようこそ、我が学園へ」


そう言って、銀髪の学園長と思しき女性がデスクの上に腰掛けながら言っきた。


「歓迎するよ」


銀髪の女性は不敵に笑いながらデスクから降り、キズキの前に立った。


「歓迎する扱いじゃないでしょ」


いきなりキズキがそんな事言うと、


「おい貴様!学園長にその様な無礼は何事だ!」


後ろで立っていた風紀騎士団員(シルフィード)が剣を怒号を上げてくる。怖いです。


怒る団員に学園長は手で団員を制して、


「その辺にしておけ。お前はもう下がれ」


「くっ…はい、失礼します」


悔しそうにしながらも、反対すること無く素直に部屋を出ていく。

反対しなかったのはちょっと意外だったな。よっぽど学園長に絶対遵守なのか、俺が学園長に手が出せないと踏んでか。


(多分両方だな…)


「では、自己紹介させてもらおうか。私はレディア・ティスディル。この学園の学園長をしている。一応、十五精霊姫(エレメントプリンセス)の一人だ」


「エレメン………何?」


「エレメントプリンセスは、この世界に存在にする四体の精霊王に仕える十五人の精霊魔術師の事を言う」


「え、精霊王って四体も居るの?」


「あぁそうだ。………その話はまた今度にしよう」


レディアは、そう言って目でキズキに促した。


キズキはそこで自分がまだ名乗ってない事に気付いた。


「俺は高橋キズキだ」


「タカハシ…キズキ…。聞いたことないな」


(いやだってこの世界に来てばっかだし。やっぱり漢字の名前は聞いたこと無いのかもな)


レディアは顎に手を添えて考えている。


(やっぱりこの人、俺を知っててここに呼んだってわけじゃないんだな)


キズキが牢屋で考えてた事だが、この世界に来て数時間しか経っていない。それなのに風紀騎士団はキズキを探していた。ということは俺がこの世界に来る事が分かっていたか、やって来た時にキズキ自身を感知して探していたのではなく、キズキの何かを感知して探していたのではないかとキズキは考えていた。


キズキはその考えを確かめる為にレディアに質問をした。


「それで?なんで俺はここに連れてこられたんだ?」


「あぁ…それはだな━━━」


レディアは考えるのを止めて、キズキの質問に答えようとした時に、突然レディアの横に白い光が現れた。


「なになになに何が起こって━━!?」


光は目を瞑ってしまう程大きくなり、すぐに光が収まったらそこには白い虎がいた。


「…………………………………………」


キズキが口を開けて唖然としていると、白い虎が一歩前に出て


「それは俺が答えよう」


「………………ホ、ホワイトタイガー……」


まさしく地球にいるホワイトタイガーと一緒の姿をした、出てきた感じからして精霊だと思う虎にキズキな驚いていた。


レディアは勝手に出てきた自分の契約精霊に慌てて何かを言っている。


「ちょ、ガルム!勝手に出てこないでよ!あなたが出たら大体の人が驚いて逃げちゃうんだから!」


「お前が演技くさい事をしてるから俺がさっさと話そうかと思っただけだ。それにその心配はしなくて良さそうだと思うがな」


レディアが自分のイメージを保つ為にやってた事をバッサリ切られた。


「━━━え?」


「━━━スゲー!ホワイトタイガーじゃん!精霊って猫だけじゃないんだ!?あ、でもホワイトタイガーも猫か、うわかっけーホワイトタイガーの精霊とかカッコ良すぎたろ!」


「ええぇぇぇ………」


突然はしゃぎだしたキズキにレディアは拍子抜けな気分になった。てか若干引いてる。


「精霊が大丈夫なんて…」


「うわぁーカッケェ…」


「落ち着けキズキ。まずは俺の話を聞け」


「あ、はいすいません」


「あ、大人しなった…」


情緒不安定に感じるキズキに白虎がそう言ってさっきの話をしだした。


白虎がキズキと前に座り、レディアはその横で立っていて、キズキは白虎の前で正座している。


「……椅子があるんだから椅子に座らない?」


「俺の名はガルム。横にいるレディアの契約精霊だ」


「あ、無視された…」


二人に無視されたレディアはショックを受けながら自分だけソファに座った。


「お前をここに連れてきた理由はお前のその身体から感じる気配だ」


「け、気配っすか…」


「そうだ、お前のその気配が突然大精霊の森に現れたんだ。もしかしてあの森から本当に来たのか?」


「ええはい、そうですけど…」


「あの森に入ればただの人間は微精霊によって惑わされ、二度と戻れないと言われる」


「そ、それは誠にございますでしょうか?」


「ああそうだ。なのにお前はその森からやって来て今ここにいる。何か思い当たることはないか?」


「そういえば何か青い光が現れて、それから青い光が付いてこいみたいな感じだったんでついて行ったら街に着いた的な」


「微精霊が人間に道案内した!?そんなバカな」


レディアが驚いてソファから立ち上がって言った。


「ふむ、やはりか」


ガルムはキズキの話を聞いて、納得したような感じだった。


「え、ガルム何か分かったの?」


「ああ、キズキ」


「はい」


「お前、精霊や動物みたいに何かに懐かれてるなと感じた事はあるか?」


「ええそれはもうバリバリ。さっきも街で精霊に囲まれましたよ」


「うそ…」


「あ、そういえば精霊って人に懐かないってリリアが言ってたな」


「リリアに会ったのか?」


「はい」


「……キズキの気配が分かった」


「本当っすか!それでなんなんですかこの俺の精霊とかに好かれる気配やら体質やらは?」


「正直に言うと、俺もよく分からん」


「「ええぇぇ……」」


ずっこける二人。


「だが、確かなのはキズキは他のどの人間にも持っていない精霊に好かれやすい気配を纏わせている事だな。俺も今凄い撫でてもらいたいもん」


「よしよし」


キズキがガルムの頭を撫でる


(おおおホワイトタイガーを撫でてる!)


「くっ!や、やめろ!イメージが崩れる!」


「こんなガルム初めて見た…」


「あ!それと一つ二人に聞きたいことがあるんだけど」


「なんだ?」


キズキはずっと気になっているあの謎の夢の事を聞いた。


「何ヶ月か前からなんか誰かに『助けて』って言われる夢を見てるんだけど何か知って………どしたの二人共?」


レディアとガルムがキズキの夢の事を聞いた瞬間に何か驚いた様に二人は目を合わせた。


「………キズキ、魔術を操ったことは?」


「いや、ありませんけど…」


レディアがキズキに聞くと、ガルムが謎の夢の事について語ってくれた。


「その夢は我々が一番知っている」


「え?ほんとっすか?」


「ああ、その夢は自分と相性の良い精霊が自分で選んだ魔術師だけに見せる夢だ」


「え?でも俺魔術師じゃないんだけど…」


「そうだな…それに助けてって事は助けを求めてる。精霊は近い未来に起きる自分の危険を察知することが出来る」


「え、じゃあ早く助けないと」


「だがまだ大丈夫だ」


「どうして?」


大丈夫じゃないだろうと思いキズキが尋ねるとレディアが答えてくれた。


「その精霊の夢は段々と見る度に危険の詳細を夢で教えていくんだ。」


「なんでそんなめんどくさい事を」


「こっちだってさっさと全部教えたいけどなんでかそうなるんだよ」


ガルムがそう言いながらため息をついた。


「だから待つしかない。詳細をちゃんと確かめないと助け出すことも出来ないだろう?」


「確かに…でも、何ヶ月も見てるけど毎回同じに感じるんだけど…」


「「……………………………」」


「あれ?」


黙り込む二人にキズキは訝しむ。


「………普通は毎回違うって分かるほどなんだが……その夢はいつから見てる?日数で教えてくれ」


レディアがそう尋ねてきたからキズキは考えて答えた。


「えぇ〜日数…百五十日ぐらいかな…?」


「「…………………………」」


また黙り込む二人。


「あ、あの〜…」


段々と心配になっいくキズキ。


「ちょっとキズキはイレギュラー過ぎるな…」


ガルムがため息をつきながらそう言ってきた。


自分達の考えと全く違う事を言っくるキズキにどうしようと考える世界的に凄い魔術師と上位精霊の二人。


「………とりあえず、さっきまで考えてた事を言おうか…」


「はい…?」


レディアが立ち上がってキズキの前まで行き、キズキに自分が少し前から考えてた事を言った。


「キズキ、君は魔術師になるべきだ。そしてこの学園に入りたまえ」


「……………え?」


「ああ、俺もそれが一番良いと思う」


「えちょっとガルムさんまで」


「精霊にさん付け…」


レディアはキズキの事が面白く感じていた。


「え〜まぁ魔術師にはなりたいし、入ろうかな…?」


「良し、決まりだな」


「よろしくな、我が生徒諸君」


「あーはい…よろしくお願いします…?」


そんな感じでキズキの魔術学園への転入が決まった。


(こんなふわっと入っていいのか…?)


何もかも不安なキズキであった。





4話です。


次から学園に入ります。


意外とキャラが出なかったので次こそは!

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