暗き森の探索
「さて、今日はお前さんが稽古つけてくれんのか、碧」
時刻は午前七時、仁と碧は旅館を出て少し離れた森の中を並んで歩く。
朝ではあるもののここは常に夜の下界。空には月と星が輝くも足元がはっきり見えないほど薄暗い。そのため碧はランプを持っている。
「稽古って程のものじゃないけどね。仁様に周囲を軽く案内するついでにボク達を見張ってる輩を始末しに行こうかなって。あ、サタン様にはちゃんと許可は取ってるから心配しないでね」
「見張ってる輩がいんのか。なんでだ? 悪魔だってバレたか?」
「あはは、始末するってとこには突っ込まないんだね、そういうところボク好きだよ。見張られているのは疑われてるか、ボク達の誰かを攫おうとしてるかのどっちかかな」
「悪魔すら奴隷にしようってか、業が深いねぇ……」
「悪魔ってバレてるかは別としてやっぱり女の子は被害にあいやすいかな~。女の子だと売れないことの方が少ないからね。さて、この辺でいいかな」
そう言って葵は立ち止まる。旅館が見えなくなるまで森の中を進んで来たため、視界を埋めるのは鬱蒼と茂る木々のみ。
「なにすんだこんなところで?」
「見てればわかるよ。【水魔霊の探索鏡】」
碧がその魔法を発動すると、目の前に水で出来た二十センチ程の鏡が現れる。その鏡にはいくつか丸い氷が浮かび、中心に浮かぶ二個の内片方は光っている。
「これは?」
「ボクが使える探索魔法だよ。範囲は直径百メートルってとこかな。真ん中で光ってるのがボクで、隣が仁様」
「てことは他のは魔物か、もしくは人間か」
「せいか~い! あ、でもこれに映ってるのは今は人型だけかな。数は四人か~少ないね」
「人攫いならこの人数でも十分な気がするがな。てかこれサーチ対象を絞れるのか、便利だな。」
「それが出来なきゃレーダーの役目を果たせないからね。ちなみに人攫いは基本的には十人ぐらいで行動することが多いんだ、だからこれに映っているのは周囲探索か野草の類、もしくは食用の獣を探してるのかなって思うけど……。ま、少し様子見ようかな」
そう言って葵はまた歩き出す。仁はそれに黙ってついていきながら、いつでも戦闘に入れるよう気を引き締める。すると碧が軽く後ろを向いて言う。
「仁様だめだよ。警戒するのは分かるけど殺気が出てる、それじゃあいつらは近付いてこないよ」
「そんなに殺気出てたか?」
「そりゃもう、小動物なら逃げ出しちゃうくらいにはね。リラックスリラックスだよ仁様、そんなんじゃ疲れていざって時に動けなくなっちゃうよ?」
「気を付けるよ」
話もそこそこに二人は森の中を歩き続ける。歩けど歩けど木しか見えないこの森で、案内されるような場所などあるのかだろうか、と疑問に思っていると、碧がこっちだよ、と仁の手を引っ張った。
碧に手を引かれて出た開けた場所、そこにはサファイヤのような輝きが満ちていた。
「へぇ、綺麗だな……」
思わず感嘆の声を漏らす。
目の前に広がるのは湖。月明かりに照らされながら湖面を風に揺られるその様はとても幻想的で、一枚の絵画のようだった。湖面に映る月や星々、三月の寒さすらもこの湖の美しさを引き立ててる装飾品と化している。
「でしょでしょ!? 他にも見せたいところはいくつかあるけど、やっぱり最初は自分のお気に入りの場所を紹介したかったんだ!」
「はは、そりゃ気に入るわな。すげぇ綺麗だもんここ、夏の夜なら飛び込んでただろうぜ」
「ふふ、毎年夏になると皆でここに水浴びに来てたんだ~。今年は仁様も一緒に来ようね!」
そう言って満面の笑顔を浮かべる碧に、仁はおう、と短く返事をして頭を撫でた。
「ねぇ、仁様」
突然、碧の表情が子犬のような人懐っこい笑顔から、小悪魔のような妖しい笑みへと変わる。仁はそれが何を意図するのか察して臨戦態勢に入る。
「敵か?」
「うん、数は十二。囲まれてるけど、どうする?」
【水魔霊の探索鏡】を見ると、仁達を表す氷から少し距離を置いて、半円状に囲う氷がある。
「決まってる、一人を除いて皆殺しだ」
「その心は?」
「アジトを吐かせて潰す」
「残念。今だと全員殺すのが正解かな」
「なんでだ」
「なんでだと思う? ま、その話はあとにしよっか、来るよ」
ヒュン! 風切り音を奏でて矢が迫る、仁はそれを見ることもせず。後ろに盾を作って防ぐ。乾いた音を立てながら矢が弾かれ落ちると、その瞬間仁は盾を掴み、振り向きながらブーメランのように盾を投げる。
投げられた盾を剣で防いだのか、金属同士がぶつかり合う甲高い音が森に響いた。
「OKそこか」
音で敵の位置を把握すると、仁は右手に長槍を作り音の発生源目掛けて投擲する。一瞬の間を置いて槍は敵の一人を貫いた。肉を貫く湿った鈍い音と、低い呻き声がその証拠だ。
「仁様がピンチになったら助けてあげるから、それまでは一人で頑張ってね」
「言われずとも!」
言うが早いか、仁は暗視スコープを創り装備すると、一番近い敵に向かって駆け出した。相手も夜目が利くのだろう、仁の接近に気付き剣を抜いて構える。
「ふっ!」
仁も右手に刀を作ると姿勢を低くし、左下から斬りかかる。
それを刀身で止められると、狙い通りと言いたげにニヤリと笑った。即座に防がれた刀を鍔元まで下げ剣を退かすと、空いていた左手で敵の首を掴む。
「これで二人、創造!」
そう呟いて掌から五寸釘を作り、敵の喉を貫通させた。首を貫かれた敵は吐血し、絶命する。肉塊となったそれの腰のベルトを掴むと、仁は別の敵へと投げつけた。
死体を投げられ動揺する敵と距離を詰めようとすると、突然火球と水球が飛んで来る。
それらを右に飛んで回避すると、バックステップで距離を取った。
「いいね、広い場所で魔法ありの多対一。それをこんなに早く経験できるとは思わなかったぜ」
月の光が差し込む森の中、悪魔は静かに微笑んだ。自分はこれを求めていた、これが欲しかった。そう思いながら仁は身を震わせる。それは恐怖によるものではなく、昂りによる武者震いだ。
人攫いの数は残り十人。数の上で既に不利でありながら、魔法という飛び道具もあるこの状況。魔法知識の殆ど無い仁は圧倒的に不利、殺される可能性の方が高い。だというのに仁は楽しそうな笑みを崩さない。
「来いよ人間、化け物の戦いってのを見せてやる!」
「クソガキが、調子に乗りやがって!」
「近接戦闘は避けろ! 魔法で奴を殺せ!」
仁の挑発に乗るように人攫い達は一斉に魔法を放つ。風の刃を、火の球を、雷の槍を、人を一人殺すために容赦なくぶっ放した。
創造。そう呟いて仁が三枚の巨大な盾を作り、それらを横一列に並べて壁を作る。人攫い達からの視界を遮ると、今度は目くらまし用の煙幕を作り、地面に叩きつける。
煙幕の煙で人攫い達の視線を完全にシャットアウトすると、音を立てずに回り込み、碧の元に移動した。
仁に気付いた碧にしー、とジェスチャーを送ると、人攫い達の背後からのリーダーへと近づいていく。
人攫い達の魔法が盾を直撃し、爆発を起こす。一瞬の閃光と舞う土煙、それが晴れて月明かりに照らされたのは傷一つない巨大で堅牢な盾。自分達の魔法が効いていないことに少なからず動揺していると、盾が魔力の塵となって霧散した。。
「もう一度撃て! 攻撃の隙を作るな!」
反撃を警戒しリーダーらしき人物が指示出すと、仲間達はそれに従い次々に魔法を放つ。数十発の魔法を放ち、盾後方の木々が数本倒れたところで静止の声をかけた。
「撃ち方やめ!」
死体確認のため、仲間達に攻撃を止めさせる。すると予期せぬ方向から、仁の声が聞こえてきた。
「なんだ、もうやめちまうのか?」
倒したと思った相手に突然後ろから声をかけられ、驚いたリーダーは剣を抜きながら振り向こうとする。仁はそれを右腕を掴んで妨害し、ダイナマイトを作って彼の口に押し込んだ。
突然突っ込まれた異物に呻くの無視して、口からはみ出す導火線の先に火を灯す。そして仁は、彼をさっきまで盾があった場所近くまで蹴り飛ばした。その次の瞬間……
ドォォォォン!!
豪快な爆発音と共にダイナマイトは爆発し、リーダーの頭を吹き飛ばす。飛び散る血や骨、脳や目玉が中途半端に形を残して辺りに撒き散らされた。
「うっ──げぇ、えっ……うぉえ!」
リーダーの変わり果てた姿を見て、人攫いの一人が盛大に嘔吐する。するとそれを皮切りに、他の人攫い達も一斉に嘔吐し始める。
「おいおい、この程度で吐いてどうするよ。まだまだあれをお前らは見ることになるんだ、いちいち吐いてちゃ身がもたねぇぞ」
「な、ん……!?」
彼らは耳を疑った。仁が言ったことをそのまま飲み込めば、先の人間爆弾を複数回、今の状況において言えば、自分以外の仲間の数だけ見ることを指し示していた。
「さて、残り十人もいるんだ。出来れば十通りの死に方を見たいものだな」
その言葉に恐怖し激昂した一人が立ち上がり、魔法を撃とうとする。
「ふ、ざ……ふざけるなーーー!!」
「創造、絞斬鉄糸」
彼の周りにいくつかの魔法陣が現れると、そこからワイヤーが伸びて彼を拘束した。
ワイヤーは彼を起立の姿勢をさせるように、足首から順に関節毎に縛った。ボンレスハムのようにきつく縛られ、ワイヤーが体に食い込む彼は痛みに呻く。
「達磨落としって、知ってるか?」
「突然、なにを……?」
「まぁ聞け。丸い積み木を重ねて、一番上に達磨の頭が乗ってるおもちゃがあるんだ。達磨落としってのはそのおもちゃの下の積み木を叩きながら、頭を下に落とす遊びだ。こんな風にな」
仁がグッと拳を握ると足首のワイヤーが一気に締まり足首を切断する。
「いぎっ──ギャアアアアアア!?」
足首を切断されたそいつは、バランスを崩して倒れ、痛みにのたうち回りながら悲鳴と鮮血を撒き散らす。
「次だ」
仁がまた拳を握ると、今度は膝のワイヤーが締まり切断する。悲痛な声を上げながらのたうつ彼を仁は嗤い、二度、三度と拳を握る。
足の付け根、腰と切断され、悲鳴をあげる力すら無くしたそれは、後数分とせず死ぬだろう。
「さて、次は誰だ? 抵抗するならしてもいいんだぞ? 死ぬのが早まるだけだがな」
残った九人に抵抗の気力は無い。惨たらしい仲間の死を二度も見せつけられた彼らには、ここから逃げることしか頭にない。
「いや、そうだな……。うん、お前達の中から何人かは生かしてやる。そこに横一列に並べ」
生かしてやる。人攫い達は仁のその言葉に一縷の望みを見出し、指示通りに並んだ。離れて見ていた碧も、これから何が始まるのかと興味津々に仁の側に寄る。
「お前たちの中で仲間のために死ねる、というやつは手を上げろ。そいつだけを殺して残りは帰してやる」
仁の提案に、即手を挙げられる者はいなかった。それもそうだろう、自分が生きることを優先している彼らが、自分から死にに行こうとするわけが無い。
十秒、二十秒、誰も手を挙げないまま時間が過ぎていく。その様子に仁は小さく笑った。
「はっ、馬鹿正直な奴らだな……」
その呟きを耳にした途端、九人全員が同時に手を挙げた。先の仁の一言、馬鹿正直な奴らだ、を聞き人攫い達は手を挙げた者ではなく、手を挙げなかった者全員を殺すと判断した。とても安易な判断を……。
「おやおやこれは、全員が仲間のために死ねるってか? 見事な仲間意識だな。しかも同時に手を挙げたときた、これじゃ誰を殺すべきか迷っちまうぜ」
やれやれと首を振り、大袈裟な仕草で自分は困っていることを表すと、人攫いは一瞬安堵の表情を見せた。そして、次の仁の一言で全員の顔が絶望に染まる。
「よし、全員殺すか」
パチン! 指を一回鳴らすと、並んでいた九人全員の頭を貫くように鉄パイプが作られる。目から、口から血を流して、その九人は同時に後ろに倒れた。
「さて碧、なんで今の状況じゃ皆殺しが正解なんだ?」
「くふ、くふふ……あははあはははは!! いや~凄いね仁様! 今さっき人間を殺したっていうのに顔色ひとつ変えないんだね! あはははは! うんうん、ボクそういうの大好き! そういうところホント大好き、もう惚れちゃいそうだよ!」
人を殺しても平然としている仁が余程面白かったのか、碧は腹を抱え、涙を流しながら笑い転げる。そんな碧を見て仁は小さく溜息を吐き、死体の処理をどうするか考える。
──ここは魔族領、肉食の魔物もいるかもしれないがそれに任せるのは運要素が強いな。かと言って湖に投げ込むのは気が引けるし、穴を掘って埋めるのは正直面倒だ。さてどうするかな──
「あははは、くふ……! いやぁ笑った笑った、あんなに爆笑したのは久々だよ。ところで仁様、なんでむつかしい顔してるの?」
「ん? いやなに、これをどうやって処理しようかなってな」
「あ~、じゃあ死体処理場に持って行こうよ。どうせここの後に案内しようと思ってたし」
「死体処理場なんてのがあんのか?」
碧の話によると、生物の死骸から栄養を吸って育つ巨木があり、その根元に死体遺棄用の穴を掘ってあると言う。碧達を襲った者や、ダンジョンでの死者をそこに捨てるらしく、仁が以前殺した冒険者達もそこに放り込まれたとのこと。
「なら俺があのめざしと一人持ってくから、碧も転がってる二人持ってきてくれ」
「頭が串に刺さってるからってめざしって呼ぶのはどうなのさ……。それに仁様がバラバラにしたこれ拾いたくないな~……」
「あ~、じゃあ原型をある程度留めてるやつ運んでくれ。バラけたのは袋に入れて俺が持って行く」
「は~い」
仁はごみ袋を作り、絞斬鉄糸で斬殺した死体を袋に詰める。人一人分の重さで袋が破れないか気にしつつそれを左肩に担ぎ、鉄パイプを右肩に担ぐ。碧を見れば、仁が最初に殺した死体と、胸から上を無くした死体を担いでいた。
死体を担いだ碧は、ランプを死体に引っ掛けて歩き出し、仁もそれについて行く。
「なあ碧」
「な~に仁様」
「悪魔のお前さんに聞くのも変な話だが、死体を担ぐのに抵抗ないのか?」
「ないよ、だってこれただの肉の塊だもん。まあ、大嫌いな人間の肉だと思うと直ぐにでも捨てたくなるけどね」
台詞の後半部分、碧の声が低くなり、顔が少し険しくなる。それに気づいたのか、直様いつもの笑顔を浮かべると立ち止まり、振り向いて仁の目を見つめる。
「でもね、仁様は好き。仁様と言うよりその目かな? なんかね、人間の醜さとか、欲深さとか、とにかく人の汚い部分を沢山見てきた、みたいな目が好き。仁様は人の汚さを知ってるから、あんなに人を殺すのを躊躇わないんでしょ? あれが汚い人間だって判断したから」
「汚さ、ね……。人間なんてな、綺麗なやつの方が少ねぇんだよ。綺麗な奴ほど真っ先に食いもんにされる、奪われる、貶められる。だから汚い奴、悪人だけが生き残る。俺だって悪人の一人だ」
「仁様にとっての悪ってなに?」
「自分の欲、もしくは利益のために他人を害する奴」
「ははっ、仁様にとっての悪がそれじゃあ、確かに仁様も悪人だね!」
そう言って碧は、ケラケラと笑いながらまた歩き出す。湖から北北東に歩くこと数十分、他の人攫いや魔物に一切出会うこと無く目的の巨木へと辿り着いた。
「はぁ、確かにデケェな。樹齢何千年だよこれ……」
それは巨木であり怪木。七階建てのビルに相当する高さのそれは、同じ月明かりの元にありながら先の湖とはまた違った雰囲気を醸し出してた。湖が幻想的であるならば、この巨木は怪異的と言うべきだろう。圧倒的な存在感、月明かりを隠して闇を強め、見る者を畏怖させるその姿は魔物のようだった。
見上げる視線を下げて根元を見ると、そこには確かに大きな穴が空いていた。これが碧の言っていた死体遺棄用の穴なのだろう。十メートル程のその大穴を覗いてみると、そこにはただただ深淵が広がるのみ。奥底の見えない穴と言うのはそれだけで恐ろしいものだ。
「ここに放り込めばいいのか?」
「そうだよ~。服とかの装飾品とかもそのまま捨てちゃって大丈夫だから」
「はいよ、ほいっとな」
仁は肩に背負ったゴミ袋と鉄パイプを大穴へと放り込む。邪魔な荷物がなくなり、軽くなった肩を回すとパキパキと軽快な音を鳴らした。仁に続くように碧も二人分の死体をそこに投げ捨てる。
人を殺し、死体を捨てたというのに仁の中に罪悪感は湧いてこない。仁はこの世界に来てから人を殺してばかりだった。貴族を殺し、冒険者を殺し、人攫い達を殺した。
平和な世界、平和な国で暮らしていた仁にとってこれはイレギュラーのはず、否、イレギュラーでなければならないのだ。
──人を殺すことに抵抗がないな。普通は躊躇うはずなのに、俺は一切の躊躇なく人を殺してる。悪魔になって心まで悪魔染みてきたか?──
「くはっ、んなわけねぇな。これが俺なんだ、これこそが、桜舞仁なんだろうな……」
「ん? 突然笑ったりしてどうしたのさ仁様」
「別に、なんでもねぇよ」
「ふーん、変なの。まあいいや、そろそろ帰ろっか仁様。ボク仕事に戻らなきゃ」
「なら帰るか。てか結局、修行らしい修行はしなかったな」
「あはは、ごめんね。またボクの番が来たらちゃんと修行に付き合うから許してよ。それに人間相手に実践訓練出来たんだからそれで満足しようよ、ね?」
「へいへい、次こそは碧が相手してくれよ?」
「うん、約束!」
指切りを交わした二人は、碧の転移魔法で旅館へと帰る。仕事に入った碧と別れたあとに、仁はあることに気づく。
「そういや、なんであの状況じゃ皆殺しが正解なのか聞くの忘れてた……」