プロローグ 〜懐かしい日の夢〜
初投稿の作品になります。
文学も嗜んでおりませんので
拙い文面にはなると思いますがよろしくお願い致します!
プロローグ 〜懐かしい日の夢〜は
随時更新中です✨
プロローグ
〜懐かしい日の夢①〜
夕陽が彩る
綺麗な田園風景の中、ランドセルを背負った。
髪は白銀と言える程の銀髪にウルフカット
目元はパッチリとして
瞳は夜空の様に美しい暗めの碧眼
みるからに勝ち気そうな1人の女の子が歩いている。
おそらく、小学校からの帰り道なのだろう。
女の子
「はぁ〜ホントに《何にもない》」
顔を伏せて大きな溜め息と、愚痴を零していた。
女の子
「私はずぅ〜〜っと田舎にいるのかな〜帰り道に友達と
おっきなパフェとかオシャレなアクセとか欲しい」
小さく低めな声で
《何もない》この世界に女の子は呟いていた。
とても綺麗な田園風景は広がっているし家族とも仲が良いのだが
女の子が求めている動画サイトや雑誌で観るような
【都会】【オシャレなお店】が見渡す限り見当たらない。
憧れている物が、人が、見当たらない。
そういった意味で《何もない》と言っているのだろう。
勝ち気そうな見た目をしているが
可愛いらしい事もしたいと言う事なのだろう。
女の子は周りを見渡す。
女の子
「はぁ〜」
女の子は小さく現実を悟り諦めたような溜め息をついた。
この先右に曲がれば直ぐ家に着く。
つまり、
家のお手伝い(げんじつ)が待っている。
……
………
暫く歩くと声が聴こえてきた。
○○1
「か……して……」
○○2
「……る……せぇー……」
甲高く大きな声が近付いて来る
いや、声の方に近付いて行っている。
女の子
「(家の近く……かな?)」
そのまま歩みを進め
恐る恐る、角を曲がると
3人の男の子が何やら揉めていた。
女の子
「(え"っ……私の家の前じゃん…)」
男の子達は
少し先、私の家辺り(面倒な場所)で揉めていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
〜懐かしい日の夢②〜
大きな声なので喋っている会話が聴こえてくる。
男の子1
「やっやめてよー!返してよー」
そう言って男の子1の右手が巾着袋に届きそうな所で男の子2避けられ、その手は空を切り変わりに男の子3に捕まってしまった。
男の子2
「なんだよ!この袋!猫とか犬とかw男だろ?だせーw」
そう言って男の子2は、男の子1の物であろう巾着袋を振り回している。
男の子3
「女みてーな物持ってて恥ずかしくねーのかよw」
少しずつ家に近付いていくうちに
女の子がある事に気が付いた。
女の子
「(あれ?……あの男の子…最近お隣に引越ししてきた子だよね…)」
3人の内、1人の男の子1が最近お隣に引越してきて家にお母さんと一緒に挨拶をして来た男の子だと気が付いた。
挨拶に来た日、挨拶をしたのだ。
何でも体が弱いらしく、その為体が同年代の子と比べても細めの体型。
女の子
「(相手は男の子二人……ちょっと怖いけど……)」
そんな男の子1が奪われた物を返す事なんてできるわけ無いでだろう。
女の子
「(流石に見過ごせないよね…)」
女の子は男の子達に駆け寄る事にした…
…
……
男の子1
「それはお母さんが作ってくれたものなんだ、返してよー」
必死に取り返そうとするが、男の子3に捕まっていて為すすべが無い。
男の子3
「はぁ?なに?お前ってビンボーなのかよw」
男の子2
「そんなに返して欲しいなら取ってこいよw」
そんな事を叫びながら男の子2は、田んぼの方へ巾着袋を投げようとしていた。
女の子
「なにやってんの!?アンタ達」
男の子2が投げようとしていた田んぼの方へ、割り込んだ形で女の子は立っていた。
白銀の髪が風に揺れ、夜空の様に光る碧眼が、
男の子2の眼を鋭く見ていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
プロローグ
〜懐かしい日の夢③〜
驚いたのか、それとも体制を崩したのか、1歩半身を引き男の子2が思う。
男の子2
「(なっ…なんでコイツが!?)」
男の子2は戸惑った様子で
女の子を目を伏せがちに言う。
男の子2
「なっ!なんだよ!おっ、お前には関係ないだろ…」
さっきの勢いはどこへ行ったのか
徐々に声が、か細くなって行く。
女の子
「……関係ない…って言ったの?」
女の子が、明らかに不機嫌な様子になり言った。
男の子2
「おっおう、そうだろ?今コイツと喋ってんだ!」
そう言って左手を腰にやり
右手で男の子1に親指でクイッと指した。
男の子3
「そぉだ!俺達はコイツに、はなs」
女の子
「うるさい!!」
女の子は男の子3が話してる最中だったが、それを遮る様に続けて話て行く。
女の子
「アンタ達、すんん〜ごく大きな声だったから聞こえたけど、喧嘩っていうよりイジメじゃないの?何?女みて〜って?じゃあ逆に私が男の子っぽいの持ってたらイジメに来るって事なの?そういう事?なら私明日から男の子っぽいもの持っていこうかな?」
女の子捲し立てて行く話を聞きながら、3人の男の子達全員がポカーンとしていた。
女の子
「ねぇ?どうなの?私が持って行ったら私もイジメるの??ねぇ?」
男の子2
「そんな事、しない…けど……」
男の子2はオドオドしながら答え返す。
女の子
「なら、こんな事やめなさいよ!その子も私も一緒じゃない!!」
女の子は、そう言いながら男の子1を指を指した。
男の子3
「うるせぇ!お前に関係ないだろー」
男の子3は男の子1を話して今にも殴り掛かりそうな状態だった、話を無視され挙句説教されてしまったのだ。男の子3にとってはムカついたのだろう。
男の子2
「それは!?…そうだけど!でも」
そのまま何かを言おうした次の瞬間。
ガラガラガラと近くで扉が開く音が聴こえた。
大男
「よぉ!なんなんだ!?家の前で遊んでいるのか?」
そう言いながら大男は近付いて来る。
2mはありそうな身長に
とてもガタイが良く、太腿位はありそうな腕、鉢切れんばかりの筋肉を抑えきれていなそうなタンクトップ。
小学生と思われる子供達からすると、まさしく巨人に見えているであろう。大の大人が見ても一瞬怯んでしまうような風貌であった。
大男
「遊んでいるなら、どんな遊びをていたんだ?おじさんも混ぜてくれないか?」
そう言いながら、男の子2に近付くと満面の笑みを浮かべながら男の子2と同じ目線になるように屈んだ。
その眼光が光っているのではと思う程の圧
男の子達は、震えながら
男の子2
「や、や、止めておきます。もう帰らなきゃ。」
男の子3
「そ、そ、そ、そうりゃね。きゃ、か、きゃえりまふ。」
男の子三人の中では、大きめの男の子3が一番動揺していた。
その様子を見て女の子は少しだけ満足そうにこう思った。
女の子
「(べーーーだ!)」
男の子1
「あっ、あっ、あっ、」
男の子1は声にならない様な何かを発して、恐怖したのか、力が抜けてしまったのか、座り込んでしまっている。
震えた声で喋っていた男の子2と男の子3は、そそくさと帰っていった。
男の子2が帰る時に落として行った男の子1の物と思われる猫と犬の刺繍がなされている巾着袋を、女の子は拾い上げパンパンと砂を払うと男の子1の元へより
女の子
「君、大丈夫?怪我とかしてない?はい!これ」
そう言って男の子1に巾着袋を渡す。
男の子
「あ、ありがとうございます。」
男の子1は巾着袋を受取り立ち上がる様な素振りを見せたが、座り込んでしまったままだった。
どこか怪我をしているのだろうか。
女の子
「怪我とかしちゃってる?」
そう言いながら男の子1を心配そうに見つめる。
その瞳はとても夜空に浮かぶ星の様に綺麗だった
男の子1はその瞳に美しさに吸い込まれそうだったが、顔を赤らめながら軽く首を振り
男の子1
「だ、大丈夫です。ただ少しビックリしちゃって力が抜けたというか…」
そう言いながら大男の方へ目線を向ける
女の子
「あぁ〜〜」
女の子は納得したように同じ様に大男に目線を向ける
大男
「ん?なんだ?なんだ?どうした??」
大男はどうした?何かあったのか?と言わんばかりの困った顔をしていた、そして女の子はその大男に近付いて、こう言った。
女の子
「パパ?前から言ってるけど他の人を怖がらせたり怖がらせたりしちゃダメって言ってるでしょぉ!」
まるでペットに[これは噛んだらダメですよ!]と注意している様な状態だった。
大男
「しっかりと気を付けたんだが、そう!しっかりと笑顔で接していたじゃないか!!」
とお母さんに怒られた息子の様な返しをして萎縮している大男、さっき迄の圧が全く無くなっていた、何だったら、いつの間にかアスファルトの上で正座までしていた。
女の子
「笑っても怖いんだから、もっと気を付けて!近付いていく必要は無かったでしょ」
大男
「そっそれは、だってー」
大男はそう言いながら指をモジモジし始めた。
……ホントにパパなのか?と他人がみたら思うだろう上下関係にみえた、モジモジし始めた大男に対して女の子は少し嫌そう……というか引いていた。
女性1
「くまちゃん〜少し手伝ってくれないかしら」
家の中から女性の声が聴こえる。
くまちゃん?
「あいよー、わかった!じゃ、そういう事でな!!」
そう言って片手で挨拶をして逃げる様に家の中へ、大男は消えた。
その場に残った男の子1と女の子。
女の子
「あっそうだ!君この前、隣に引越ししてきた子だよね。もう一度自己紹介するね!私は星凛、月白星凛君は〜〜、えーと名前…なまえーー…ゴメンね…君…名前何だっけ;;」
少し申し訳なさそうに星凛は男の子1に名前を聞く。
男の子1は立ち上がり
男の子1
「ぼっ、僕の名前は、ゆーとです。」
男の子1は、か細い声で言った
星凛
「えっ?ごめんね;良く聞こえなかった」
男の子1
「僕の名前は、ゆうt、」
ピピピピピ ピピピピピ
星凛
「ピピピピピ?」
PPPPPPP PPPPPPP
けたたましく何かが後ろで鳴っている気がする。
女の子
「んも〜〜何この音。」
そう思って後ろに振り返ると、鈍く痛みが走った。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
かなり短いですが更新して行きますので
またご覧下さい✨