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【閑話】「コーヒーブレイク」※画像あり

 いらっしゃい。おや、読者様でしたか。ようこそ、珈琲館へ。

 どうぞ、お好きな席にお掛けください。ご注文は?

 オリジナルブレンドですね。かしこまりました。


 さて。

 まず、ここまでの登場人物を。


 一人目。

 エマ(Emma)。今年で十六歳を迎えた、南国生まれの魔女見習い。海沿いの街で庶民的に育った活発な女の子。オレンジシティーに来てからは、金髪美女に変身しているけど、魔法が解けるとパーマっ気のある赤毛で、顔にはそばかすが散っている。


 二人目。

 テオ(Théo)。今年で十八歳になる、北国生まれの騎士候補生。森に囲まれた屋敷で貴族的に育った大人しい男の子。空を写したような青髪が特徴。左利き。訓練学校に入寮早々、ルームメイトに振り回されるトラブルテイカー。


 三人目。

 アラン(Alain)。僕のこと。年齢は三十五歳。エマの下宿先であるカフェのマスター。癖のある黒髪で、最近は若白髪が目立ってきた。余談だけど、同じ作者の『喫茶アラン』の淀川亜嵐とは、別時空の同一人物という設定になっている。


 四人目。 

 クロエ(Chloé)。僕の娘。今年から幼年学校に通い始めた六歳児。妻に似て栗毛で、片目の下にある泣きぼくろが、チャームポイント。好奇心旺盛で、なんでも知りたがるから、問いに答えるのに苦労してるよ。


 五人目。

 マリー(Marie)。僕の妹。年齢は二十七歳。西の高台に、廃材を再利用したアトリエを建てて画家をしている。髪は紫に染めていて、たいてい目の下にクマが浮いている。


 六人目。

 ドミニク(Dominique)。今年で十七歳を迎え、飛び級で訓練学校に入ったテオのルームメイト。緑髪で、褐色の獣耳と、自由意思で消すこともできる尻尾を持ったリス獣人。テオを振り回すトラブルメーカー。


 七人目。

 パスカル(Pascal)。今年で十六歳になる、南国生まれの漁師。エマの幼馴染。赤毛で筋肉質。血の気が多く、喧嘩っ早いという難点がある。金髪美女がエマであるとは気付いていない模様。


 八人目。

 イザベル(Isabelle):今年で十八歳を迎えた、北国生まれの公女。テオの昔の約束を盾に取り、婚約者を自称している。青髪で巨乳。貴族としてのプライドが高く、傲慢な態度をとる。


 この他にも、エマの両親やテオの家の執事、パン屋の婦人やブティックの青年が出てきたのですが、個人名が明らかになってないので、割愛させていただきます。


 えっ? 豆は、どうなったのか、ですって?

 うまく挽けましたよ。今から淹れていきますので、少々お待ちください。


 続いて、いただきものの紹介を。


 一枚目は、ファンアート。

 長編アクション小説『チャッカマン・オフロード』でおなじみの、古川アモロ様からいただきました。

挿絵(By みてみん)

 変身前後のエマを、物語の鍵を握るロケットペンダントに入れて描いてくださいました。小粋な演出ですね。作品への愛を感じます。


 二枚目は、依頼絵。

 エマだけでは可哀想なので、みてみんでイラスト依頼を募集していたMick様にお願いして、テオを描いていただきました。

挿絵(By みてみん)

 色白でスマートなイケメンに仕上がりました。 

 私が箇条書きした人物像から、ここまで脳内イメージを読み取って形にしていただけるとは思っていなかったので、驚きました。


 お二人とも、素敵なイラストをありがとうございます。


 いえいえ。いたずらに放置しているわけではありません。

 注いだ熱湯が上質なコーヒーとして生まれ変わるまで、こうして蒸らす必要があるのです。


 では、最後に、これからの予告を。


 ここまで四万字近く連載を続けてきた『オレンジシティー物語』ですが、いよいよ、謝肉祭(カーニバル)の本番へと移っていきます。

 街がいっそう華やぎ、住民たちの心も浮き立ってくるのですが、イベントにはトラブルがつきもの。一筋縄ではいかぬ場面が続出してきます。

 エマは魔女を志す身として、テオは騎士を目指す徒として、それぞれの思いがすれ違いや衝突が起こるようになります。いわば、山場(クライマックス)ですね。

 それらが、どういう結末(フィナーレ)を迎えるのかは、これからのお楽しみです。

 

 さぁ。アロマが香る、当館自慢のオリジナルブレンドが出来上がりましたよ。

 この至高のコーヒーを片手に、どうぞ続きをお読みください。

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― 新着の感想 ―
[一言] ここが中間かしら。 ウィットに富んだ会話の合間に、これまたエスプリのきいた地の文が。長編でもこんな感じなのですね。……と、ウィットとエスプリの区別もつかないうちの果物めが、それらしい感想を…
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